風来梨のブログ

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日本の滝を訪ねて 第132回  (物部)轟ノ滝

日本の滝を訪ねて  第132回  (物部)轟ノ滝  〔高知県〕


蒼く光る3つの釜を持つ轟ノ滝

  轟ノ滝 とどろのたき  落差 82m  高知県・香美市(旧 香北町)
四国には『日本の滝100選』に選出された《轟ノ滝》が二つある。 一つは徳島県の海陽町(旧 海南町)にある《轟(九十九)滝》と、この《轟ノ滝》である。 幽谷に本滝を中心として幾重の滝を掛ける《轟(九十九)滝》に対して、こちらの《轟ノ滝》はコバルト・ブルーの水を湛えた3つの釜を抱く3段の大瀑だ。


(物部)轟ノ滝 位置図

それでは、この魅惑的な蒼い釜を魅せる3段瀑を訪ねてみよう。 滝へのアプローチであるが、国道195号線から《物部川》を渡り、その対岸の細いクネクネ道を伝っていく・・などやや複雑なのであるが、この《轟ノ滝》はこの辺りの主要の観光地のようで、至る所に滝の案内板があるので道に迷う事はないだろう。 そして終点には滝前駐車場と第二駐車場があり、シーズン中は滝茶屋も店を開くなど、滝見に訪れる行楽客はかなり多いみたいである。

さて滝見であるが、滝前の駐車場より300m程歩いた所に高い位置から全体を見下ろす事ができる展望台がある。 ここまでは汗をかかずに訪れる事ができる。 だが、滝をより近くで見たい・・と思うなら、これより滝下までの遊歩道を下っていかねばならない。 滝の掛かる谷がかなりのV字谷であるので、急下降を余儀なくされる。


陽の光が当たると
コバルト・ブルーが敢然と輝き出す

約120m程“イッキ下り”で下って《轟ノ滝》の最下部の前を橋で渡るのだが、ここからの姿は釜を抱く3段滝ゆえに上部が一切見えず、いささか迫力不足だ。 橋で対岸に渡って先程降りた分そっくりそのまま登り返していくのだが、下の釜に近付いた所からがこの滝の真骨頂となる。 
陽の光に照らされて蒼く輝く釜とそこに流れ落ちる滝、そして飛沫に輝く虹・・と、神秘的な色の共演を魅せてくれる。


清水は釜淵のコバルト・ブルーから
瀑布の白・・そして
飛沫のおりなす七色の虹へと変化する

急な登り返しの階段に少し息も上がってくるだろうから、しばし息を落ち着かせて、それからじっくりとこの神秘的な色の共演を楽しむ事にしよう。 2つの釜を眺めつつひたすらに登っていくと、滝の落口の上にある飛沫神社のお堂の横に出て、そのまま鳥居をくぐって車道に抜ける。 この鳥居前より滝前駐車場までは、5分とかからないだろう。


白布となった清水は飛沫となり
釜に落ちてコバルト・ブルーにかわる

あまりパッとせず
訪れる人も皆無の樋之口ノ滝

なお、この近くに《樋之口ノ滝》という滝もあるがあまり知られておらず滝自体も今イチパッとしないので、訪れる人はほとんどいない・・という事である。

  ※ 詳しくは、『撮影旅行記』の『四国の滝めぐり』より『轟ノ滝』を御覧下さい。






















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No title * by リカさん
この滝は二回ほど訪れました。道が狭いです。近くの温泉に宿泊しました。

No title * by 風来梨
リカさん、こんばんは。

通ですね。 この滝は「百名滝」には指定されているもののアプローチが手間取る事から、知名度的にはあまり知られてないようです。

それと、温泉! いいですね。 地図で見ると、近くに猪野沢温泉があるようですね。 自然に魅せられて・・その地に湧くいで湯につかる・・、旅の至福の時ですね。

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No title

この滝は二回ほど訪れました。道が狭いです。近くの温泉に宿泊しました。
2015-09-26 * リカさん [ 編集 ]

No title

リカさん、こんばんは。

通ですね。 この滝は「百名滝」には指定されているもののアプローチが手間取る事から、知名度的にはあまり知られてないようです。

それと、温泉! いいですね。 地図で見ると、近くに猪野沢温泉があるようですね。 自然に魅せられて・・その地に湧くいで湯につかる・・、旅の至福の時ですね。
2015-09-26 * 風来梨 [ 編集 ]