風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

TOP >  名峰百選・はじめに >  名峰百選・甲信越 >  名峰百選の山々 第17回  浅間山

名峰百選の山々 第17回  浅間山

名峰百選の山々 第17回  『37 浅間山』 長野県 独立峰 (上信越高原国立公園) 2568m
コース難度 ★★  体力度 ★★
 

冬の北八ヶ岳より望む浅間山
 
さて、今回は禁断の峰・浅間山を御紹介しよう。 ちなみに、これから記する事は非合法なので、咎めを受けた場合は自己責任って事で。
 
   行程表               駐車場・トイレ・山小屋情報        
小諸市街より車(0:50)→峰ノ茶屋(0:40)→小浅間山鞍部(2:20)→浅間山
(2:30)→峰ノ茶屋より車(0:50)→小諸市街
 

浅間山への道
 
項目紹介では浅間山が現在登山禁止とあるが、登山者はこれをほとんど無視して登っているのが現状で、本当は良くない行為ではあるのだが、私の一生の内に規制が解除されるかどうかも疑問であるので“良くない事”と知りつつ浅間山本峰へ登ってみよう・・と思う。 
 
従って、“入山禁止”の禁を犯すならば、遭難騒ぎやケガなどをした場合は刑事的な責めを負うことを覚悟しておこう。 もちろん、規制解除のその日を待つのが一番正しい行いであるのは当然の事である。 
登山を開始するにあたり、1つ問題点がある。 それは、《峰ノ茶屋》に水汲み場がなく、水道栓も全て止められている・・という事だ。 従って、あらかじめ水は用意しておこう。
 

登り始めに
谷川岳方面を望む
 
さて、《峰ノ茶屋》から規制地点の小浅間山までは、緩やかな火山性土の道を伝っていく。 
時折、浅間山が樹木越しに望めるだけで目立った展望もなく、早足で行けば40分で小浅間山との鞍部に出る。 ここまで登ると樹林帯が途切れて、小浅間山がこんもりと盛り上がっているのが間近に見えてくるだろう。 こちらの小浅間山は規制区域外・・、つまり登頂を容認された峰である。
 
ここから、“立入禁止”の札の立つ火山性砕石のザラ場に入っていく。 浅間山への最後の樹林帯を抜けると、広大な火山性砕石のザラ場が広がる。 これよりは、ほとんど傾斜が一定の広大なザラ場が頂上まで延々と続く。 火山ゆえ、植物も少なく火山性砕石のガラが海のように広がるルート上には場所を特定するものが皆無で、僅かに小浅間山との標高差を判断する事で、あとどの位か予測する事ができるのみだ。
 

浅間山頂上を望む
 
道は大きく3つの段丘を経て、浅間山の肩の広場に登り出る。 大きく火山岩が転がる“月面の世界”だ。 これよりケルンに従ってジグザグに登りつめると、何の標もない浅間山の頂上と思しき平岩の前に出る。 この先は火口となって落ちていて、見渡してもここより高そうな所もない。 それに、岩の中心に測量点が埋め込まれていて、岩には小さな祓い櫛が差してある。 これだけの状況品が揃っているので、これを頂上として認定する事にしよう。
 

何もない頂上にて
ちょっと悪戯
 
さて、頂上からの眺めは言うまでもなく雄大で、《浅間高原》や《鬼押出し》の溶岩台地を裾野に広げる中、谷川岳から秩父連山・八ヶ岳・富士山・北アなど山のオーケストラが広がる。 しかし、北側は噴煙に邪魔に邪魔されてあまり見えない。
 

鬼押出しの高原と秩父連山
 
なお、ワテの所感ではあるが、浅間山の噴火口は阿蘇や羊蹄山の噴火口よりもおとなしい様に見える。 
阿蘇と羊蹄山に規制がないのに、なぜ浅間山だけ・・と思える程に。
 

浅間山噴火口
 
頂上の展望を十分味わったなら、往路を下ろう。 下りは火山性砕石が踏み出すごとにボロボロと崩れるので、足を取られて転倒しやすい。 注意して下っていこう。 下山したなら、浅間の山麓に湧くいで湯で山の疲れを癒そう。
 
  ※ 詳しくはメインサイトより『浅間山』を御覧下さい。



関連記事
スポンサーサイト



コメント






管理者にだけ表示を許可