風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

TOP >  滝を訪ねて・西日本 >  日本の滝を訪ねて 第129回  竜頭ノ滝・観音滝

日本の滝を訪ねて 第129回  竜頭ノ滝・観音滝

日本の滝を訪ねて  第129回  竜頭ノ滝・観音滝  〔島根県〕


岩肌を踊る飛沫が美しい
観音滝

   江ノ川流域周辺の風景と滝を訪ねて
この項目では、鉄道を利用して『江ノ川流域』にひそむ瀑布を訪ねてみよう。 江ノ川にぴったりと寄り添うJR三江線は、しばしば廃止転換の対象にも名を連ねる“超”ローカル線だ。 それだけに、素朴な沿線風景を魅せてくれる。 だが、いかんせん列車本数が極端に少なく、上手に行程を組まねばこの全てを周る事はできない。 従って、私の組んだ行程を一例としてめぐってみよう。

JR三江線は、前述の通り極端に列車本数が少ないのである。 この線の始発列車を逃す事はすなわち、この計画の断念につながる事になるのである。 江津駅6:00発(’15現在)の始発列車に乗車して40分、石見川越駅で下車する。


岩に染み入る落水の音に心が和む
竜頭ノ滝

   竜頭ノ滝  りゅうずのたき  落差 50m  島根県江津市(旧 桜江町)

《龍頭ノ滝》は、この滝の南方約2.5kmにある。 駅にある名所案内板を見て、南方に延びる県道を歩いていこう。 坂のややキツい舗装道路を歩く事約45分、峠に向かうつづら折りの途中で、左に落差50mの一条のしだれ滝を望む事ができるだろう。 《龍頭ノ滝》である。 道路からも望めるが、ここは草むらを掻き分けて滝つぼのそばまでいってみよう。 清涼感あふれる岩清水の眺めに、坂道を歩んだ疲れも吹き飛ぶ事だろう。 

《龍頭ノ滝》を望んだなら、往路を駅まで戻る。 《石見川越》での次の下り列車、すなわち二番列車は昼過ぎの13時台である。 これを待つのは、大いなる“時間のムダである。 
ここは《観音滝》の最寄り駅・《鹿賀》まで歩いていこう。 歩くといっても《鹿賀》は次の駅で、駅間距離は3.9km・1時間程の道程である。 


江ノ川流域には
優雅で美しい滝が幾つも隠れている

    観音滝  かんのんたき  落差 40m  島根県江津市(旧 桜江町)

駅舎のない鹿賀駅から林道昇格線のような細い舗装道を約1.5kmつめると、40mの一枚岩を滑るようにしだれ落ちる玉簾れの滝・《観音滝》が見えてくるだろう。 何とも優雅な滝である。


観音滝の上部
清涼感あふれる“玉簾れ滝”だ

玉簾れとなる落水も透明感が際立っていて、大立て一枚岩の岩模様もはっきりと見える程である。
この滝を眺めた後、鹿賀駅に戻るのは11時半頃であろう。 列車は13時半までないが平行するバスは12時頃に通過するバスがあり、これに乗る事ができれば、因原駅を経由して《断魚渓》まで直通で運んでくれる。 《断魚渓》はこの付近では最も有名な観光地であるので、広島~江津を結ぶ陰陽連絡の特急バスも停車するのである。 このバスがなかったなら、この計画はたぶん設定不可能であろう。


流紋岩が敷き詰められた
奇勝・断魚渓
※ グーグル画像より拝借

この《断魚渓》は、滝や渓流といった趣は少ないものの、美しい白岩の河原が見事な渓谷庭園を魅せている。 帰りも、バス又はタクシー(国道前の茶屋で呼ぶ事ができる)を利用しよう。 また、この断魚渓から、特急バスで広島方面に抜けるのも一つの手である。


「到底使えたモノではない」
閑散線区を利用したのは
筆者が『○鉄』だからです

なお、帰りは三江線の少ない列車本数ゆえに、因原17:54発の上り(江津方面)と16:19発の下り(三次方面)〔’15現在〕の上下いずれも『3番列車』となる。 でも、モノ好きでもなければ、日に数本の閑散路線を使って滝めぐりなどしないであろう。 そこの所を突っ込まれれば、グゥの音も出ないのであるが。

  ※ 詳しくは、メインサイトより『江ノ川流域<1>』を御覧下さい。







関連記事
スポンサーサイト



コメント






管理者にだけ表示を許可