風来梨のブログ

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第184回  早池峰山

『日本百景』 夏  第184回  早池峰山  〔岩手県〕


早池峰山の名花
ハヤチネウスユキソウ

  早池峰山 はやちねざん (早池峰国定公園)
遠野市の北にそびえる早池峰山 1917メートル は、北上山地の最高峰。 
そして、この山は『東北3大花の山』の一つでもある。 早池峰山の山体は、カンラン岩・蛇紋岩などの超塩基性岩で構成されている。 超塩基性岩の発達している所では一般の植物は育ちにくく、それに耐え得る特殊な植物が見られる。

早池峰山はそういった珍しい植物が多く、それがこの山の最大の魅力となっている。 ハヤチネウスユキソウ・ナンブトウチソウ・・などはこの山特有の種で、これらの花々の咲く標高1300m以上は『特別天然記念物』の指定を受けている。




早池峰山・河原ノ坊ルート 行程図

   行程表             駐車場・トイレ・山小屋情報
盛岡市街より車(1:10)→河原ノ坊(1:00)→頭垢離(1:30)→早池峰山
(2:00)→河原ノ坊より車(1:10)→盛岡市街

登山口の《河原ノ坊》へは、シーズンに不定期のバス便があるのみだ。 このように、ここはアプローチはあまり良くない。 ・・という訳で、ここはマイカー又はレンタカーの利用がベターであろう。 
なお、《河原ノ坊》は水場やトイレの整備されたキャンプ場となっており、レストハウスでは宿泊も可能なので、装備・体力・経験に応じて宿泊方法が選択できる。


麓から早池峰山を見上げる

・・朝、早く出ると、午前中に山頂を踏んで戻ってくる事も可能だ。 登山口からしばらくは砂利道だが、やがて沢の本流に注ぎ込む小沢を跨ぐようになると、岩がゴロゴロした河原状の道に変わってくる。 
 
河原の岩を跨いだり上下しながら、徐々に沢に沿って高度を上げていく。 沢をつめていくと、山頂に向かって一筋の道が刻まれた大岩盤の前に出る。 この大岩盤の上が、目指す早池峰山の頂上だ。
ちなみに、ここは《頭垢離》と呼ばれている所だ。 ここからは、当然この大岩盤に取り付いての急登となる。


                ウメバチソウ      ハヤチネウスユキソウ

この辺りから、この花の名花・ハヤチネウスユキソウがチラホラと足元を飾り出す。 途中、道のあちらこちらに、登山道から頂上100等分した道標が掲げられている。 それに、滑落注意の絵の入った道標を加えると、ほぼ10~20m毎に目立つ看板が掲げられている事になる。 

下の《頭垢離》からでも、この看板が点々となって見える位である。 過ぎた整備は、その自然が持つ魅力的な情景を殺ぐ事になるようだ。 道はジグザグをきってこの急な岩盤を登るようになり、所々にはツルツルの一枚岩をよじ登る鎖場もある。 周りはハヤチネウスユキソウの他、ツリガネニンジンも淡い紫色の群落を成している。 


ツリガネシャジン

やがて、この急登唯一のアクセントとなる『打石 ぶつえす 』という一枚岩が、この大斜面に突き刺さるように立つ所に出る。 何でも、空を飛んでいた天狗がこの岩で頭を打ち墜落したという伝説が、この岩の名前の由来との事である。


朝露に濡れるツリガネシャジンの花

この『打石』を過ぎて約40分程登ると、宝剣の立ち並ぶ早池峰山 1917メートル 頂上である。
この頂上はいかにも信仰の山らしく、早池峰神社の奥宮の鳥居や祠があり、山の神が祭られている。 


早池峰山山頂にて

山からの眺めは、晴れていたなら飯豊・朝日・鳥海といったみちのくの名峰が望める事であろう。 
山頂に立派な避難小屋があり、御来光を拝むべくこの小屋で宿泊したい所だが、この小屋は緊急避難用で宿泊はダメとの事である。


ハヤチネウスユキソウの群落

避難小屋でゆっくり休憩したなら、往路は花を見ながらゆっくりと下っていこう。
ゆっくり下っていっても、2時間もあれば《河原ノ坊》へ下り着くであろう。

    ※ 詳しくは、メインサイトのより『早池峰山』をどうぞ。
















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No title * by たけし
早池峰山はウンコは持ち帰りが原則ですが、私はしなくて済みました。
雨男の私め、ここでも雨に降られ眺望は絶望・・・
山行中、女子大生と一緒になりましたが鎖場でもエ-デルワイスを唄ってましたねえ!
私はぜぇぜぇしていて、歌など余裕がなく・・・涙

No title * by 風来梨
たけしさん、こんにちは。

私もポツポツの雨交じりでした。

>鎖場でもエ-デルワイスを唄ってましたねえ!
私は鎖場の前の何でもない砂利道でコケて、カメラを地面にタッチダウンさせましたね。 早池峰山から下りて撮ったフイルムを出した時、ピンがポロリ。←これはフイルム給送の安定棒で、カメラは次の飯豊山でフイルムが逆に巻き付いてお亡くなり、このファースト飯豊山は5kgのガラスと鉄とプラッチックの塊となる徒労の山行となりました・・チャンチャン。

でも、この頃は『奇跡の体力』でした。 今・・、この時より10kg以上痩せましたけど、馬力もなくなってヘタリまくってます。

この時に知った格言! 過ぎたる脂肪は力なり!

No title * by 風来梨
内緒さん、こんにちは。

拝見した所、正しくトラックバックされていますので、問題ないかと思います。 今後とも、宜しくお願いします。

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No title

早池峰山はウンコは持ち帰りが原則ですが、私はしなくて済みました。
雨男の私め、ここでも雨に降られ眺望は絶望・・・
山行中、女子大生と一緒になりましたが鎖場でもエ-デルワイスを唄ってましたねえ!
私はぜぇぜぇしていて、歌など余裕がなく・・・涙
2015-06-15 * たけし [ 編集 ]

No title

たけしさん、こんにちは。

私もポツポツの雨交じりでした。

>鎖場でもエ-デルワイスを唄ってましたねえ!
私は鎖場の前の何でもない砂利道でコケて、カメラを地面にタッチダウンさせましたね。 早池峰山から下りて撮ったフイルムを出した時、ピンがポロリ。←これはフイルム給送の安定棒で、カメラは次の飯豊山でフイルムが逆に巻き付いてお亡くなり、このファースト飯豊山は5kgのガラスと鉄とプラッチックの塊となる徒労の山行となりました・・チャンチャン。

でも、この頃は『奇跡の体力』でした。 今・・、この時より10kg以上痩せましたけど、馬力もなくなってヘタリまくってます。

この時に知った格言! 過ぎたる脂肪は力なり!
2015-06-15 * 風来梨 [ 編集 ]

No title

内緒さん、こんにちは。

拝見した所、正しくトラックバックされていますので、問題ないかと思います。 今後とも、宜しくお願いします。
2015-06-16 * 風来梨 [ 編集 ]