2015-02-28 (Sat)✎
日本の滝を訪ねて 第119回 千里ヶ滝 〔鹿児島県〕
午後の斜陽を浴びて
虹を魅せる千里ヶ滝
千里ヶ滝 位置図
千里ヶ滝 せんりがたき 落差 75m 鹿児島県・霧島市(旧 霧島町)
滝へのアプローチ 霧島温泉郷・林田温泉の東方約8km
林田温泉より車利用(0:20)→霧島第二発電所の駐車スペース
行程表 霧島第二発電所の点検・管理歩道を10分ほど下れば滝が見えてくる
この滝へのアプローチは、やや判り難いかもしれない。 我が国第一級の観光地であるがゆえに案内看板はあるのだが、そのアプローチ道は滝見の為につけられた道ではなく発電所の取水頭施設の点検・管理通路への道であり、駐車スペースもその為に供されたスペースだからである。
従って、かなり狭い幅の道や、不自然な金網(恐らく、発電施設に近寄らせさせない為だろう)に囲まれた橋などを通る事になる。 また、駐車スペースも観光客の車に供せられたものではなく、3ナンバーの大型車なら枝が擦ったりして変な傷をもらう事も有り得るスペースだ。
とにかく、アプローチが済んだなら滝見に出かけよう。 通路は、先程に述べた通り発電所の取水頭施設の点検通路で、下れば下る程にシェルター状の階段やコンクリート地場の急スロープなど、ダム発電施設の様相を見せてくる。 滝は、この急スロープを200段ほど下った所辺りから視界に入ってくる。
従って、かなり狭い幅の道や、不自然な金網(恐らく、発電施設に近寄らせさせない為だろう)に囲まれた橋などを通る事になる。 また、駐車スペースも観光客の車に供せられたものではなく、3ナンバーの大型車なら枝が擦ったりして変な傷をもらう事も有り得るスペースだ。
とにかく、アプローチが済んだなら滝見に出かけよう。 通路は、先程に述べた通り発電所の取水頭施設の点検通路で、下れば下る程にシェルター状の階段やコンクリート地場の急スロープなど、ダム発電施設の様相を見せてくる。 滝は、この急スロープを200段ほど下った所辺りから視界に入ってくる。
滝の全容
端正な直瀑の滝だ
この設備点検路は、滝を落とす釜淵を見ながら対岸の岩壁をヘツリ気味に巻いて下っていく。
滝が見え始めてから50段程下った所が、最もこの滝を望めるスポットのようだ。 だが、「まだいいスポットがあるかも・・」と期待して、更に下っていく。
点検通路を下っていくと
千里ヶ滝の下にある
落差10mほどの滝が現れる
すると、滝は完全に上方に消え去り、下段の滝ともいえる10m位の後発滝が見えてくる。
そして、程なく霧島第二発電所の取水頭施設が見えてくる。 そして下れば下るほどに、水の腐った臭いや藻の臭いがツンと鼻についてくる。 この取水頭はレンガ造りでかなり古いらしく、この臭いから察すると内部はヘドロの塊と化しているのだろう。
腐った水の臭いがツンときたが
この先に何か有りそうな予感がして
先に行ってみる
やがて、この取水頭へと下り着く。 帰りに数えてみたが、入口からここまでは370段であった。
橋を渡って取水頭側へ付くと、急な昇りの階段が切られてある。 「もしかして、先程に通った岩壁の対岸に出られるかも・・」と思い、この段を昇ってみる。 結果は更に下流につながる巻き通路で、140段の登りでこの岩壁を高巻きしているだけだった。
まぁ、これ以上の寄り道や探検は日が暮れるという『タイムオーバー』となりかねないので、この辺で打ち切ろう。 後は最も滝が望める所に陣取り、落差75mもありながらアプローチの困難さと通路の未整備で、観光客の認知がほとんどない静かなる大瀑を心ゆくまで堪能する事にしよう。
橋を渡って取水頭側へ付くと、急な昇りの階段が切られてある。 「もしかして、先程に通った岩壁の対岸に出られるかも・・」と思い、この段を昇ってみる。 結果は更に下流につながる巻き通路で、140段の登りでこの岩壁を高巻きしているだけだった。
まぁ、これ以上の寄り道や探検は日が暮れるという『タイムオーバー』となりかねないので、この辺で打ち切ろう。 後は最も滝が望める所に陣取り、落差75mもありながらアプローチの困難さと通路の未整備で、観光客の認知がほとんどない静かなる大瀑を心ゆくまで堪能する事にしよう。
陽が陰る寸前に
最も美しい虹の情景を魅せてくれた
さて、この取水頭点検路を伝っての滝めぐりを終えると、今日の滝めぐりは終了となる。 後は、滝めぐりで汗をかいた後の“ひと風呂一丁!”である。 そして、日本指折りの温泉地・霧島まで来たのである。
ならば、「どうせ入るならホテルの温泉でなく、秘境の温泉宿で一丁!」だろう。
・・という訳で、霧島の中で秘湯との名声が高くもっとも鄙びた『新湯』に行こうか。
霧島温泉郷きっての名湯
新湯温泉
※ グーグル画像より拝借
車を温泉街の中心である林田温泉に向けて進める。 そのちょっと手前で、『新湯→』との道標のある分岐を入っていく。 約1km程下っていくと、山に囲まれた谷底に一軒宿の温泉と、硫黄泉の黄色い塊が転がる川が見えてくる。
これこそ温泉でしょう。 あいにく露天ではなかった(露天があったとしても、チト寒すぎるかな)が、完全無欠の霧島独特の強硫黄泉の温泉だ。 温泉の純度がキツ過ぎるからなのか、30分以上の入泉は禁止となっていた。
訪れたのは真冬だったので
さすがに露天は閉鎖されてたよ
※ グーグル画像より拝借
もちろん、石鹸とかは全くダメ。 頭をすすぐのも御法度のようだ。 ただ浸かるだけのものであるが、乳白色の温泉が滔々と浴槽に注がれる中で、足を伸ばしての温泉情緒はまた格別である。
これほど強い硫黄泉は、栗駒岳直下の泉源から直接湯を引っ張ってきた須川温泉以来だな。
アノ温泉はあまりにも熱すぎて、お湯をわざとループ水路に通して冷ましてから注いでたっけ。
でも、須川は時間制限がなかったから、泉濃度的にはこちらが一枚上なのかな?
『千里ヶ滝』を御覧下さい。
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