風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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第161回  納沙布岬

『日本百景』  冬  第161回  納沙布岬  〔北海道〕


根室・納沙布岬の観光スタンプ
北方四島返還の願いが叶うといいな

《納沙布岬》は、間近に“近くて遠き島”・北方領土を望み、ともすればロシアの巡視艇が視野に入る事もあるだろう。 この名実とも“最果て”の地のイメージに合う流氷の状況は、海一面に敷きつめられた流氷であろう。 敷きつめられた大氷原は、北方領土までも歩いて行けそうな念願に似た錯覚を呼び起こす。 


この年は流氷が当たり年だった


漂う流氷とカモメが
岬の寂しさを演出する


北方の島々まで
流氷伝いに渡っていけそうな

また、点在する流氷も、荒天で海が荒れているならば、“最果て”の厳しさをひしひしと感じる情景となり良し・・である。 流氷を充分堪能したならば、『北方領土記念館』を見学しよう。


北方領土の返還を願う一筆を認めに

そして、中にある記帳に、北方領土の返還を願う一筆をしたためよう。
これが、初めて東の最果ての地を訪れた時に思った事である。

初めて訪れたあの時から25年・・、東の最果ての岬の情景はどのようになったのだろうか?
車に戻って、次の目的地の納沙布岬へ向かう。 日本の東の果てに立つのはかれこれ25年ぶりだ。
あの時は流氷があったなぁ。 


北方領土返還を願うモニュメント
の背後は流氷の海だった

道は、落石駅から延びる主要道道142号線が根室市街まで続いている。 道の行先案内板も納沙布岬40kmと、これから向かう行先への距離を表示していた。 昆布盛・西和田と貨車駅舎を見やって根室方向へ進んでいくと、住宅や集合団地が現れて、徐々に地方都市に入ってきたのを実感する眺めとなる。

始めは、日本最東端の駅・東根室に立ち寄ろうと思ったが、街中の小駅に立ち寄るのが面倒臭くなって止めた。 原野の中の小駅なら立ち寄ったのだが。 やがて根室の市街地に入って国道44号に合流する。

しかし、根室は街といっても最果ての街で、ほんの2~3km進むと住宅はチラホラとなって、再び原野にオアシスの如く集落が固まる見慣れた風景に戻る。 その中で、歯舞の集落だけは何かイメージより活気があった感じがする。 デカイ風車が並んでいた為だろうか。


国後の山々を望んで

歯舞の集落を越えてしばらく進むと、道の雪は吹き飛ばされてアスファルトが見えるようになり、風の通り道である岬近きを思わせる。 程なく、観光案内所とタワー塔のある岬園地に出る。
ここは、25年程前の面影は皆無の観光地だった。 いや、25年前も観光地だったのであるが、何かイメージが違うのだ。 最果て感があまり伝わってこないのである。


今も昔も一級の観光地という
立ち位置は変わらないのだが・・

それは最果ての地には不似合いな、高さ100mもある真っ白な展望塔があったからかもしれない。
たぶん、25年前にはまだ建設されていなかったと思う。 岬灯台より高くそびえ、最果ての地には場違いな程に真新しいその白い塔は、観光地としての『表看板』であったのだ。


岬では観光のシンボル・タワー塔は無視して

入場料を1000円近く取るという事も、負の感情抱く要因だ。 “最果て”を売り文句にしていながら、最果ての雰囲気を壊している一例であろうと思う。


納沙布岬灯台


今回は流氷接岸前でした

だから、四島の架け橋の碑と灯台を撮っただけでアッサリと退散する。
帰りは根室半島の反対側を通っていく。 半島の反対側は広大な丘陵地だった。

夏ならば原生花園やアイヌ討伐戦古戦場の史跡があり、じっくりと立ち寄ってみたい所なのであるが、冬は雪に埋もれて何もなく、また耕作に利用するでもない広大な台地に、大きな風車が何台も設置されていた。


岬の西側は大きな風車が
何台も建つ『風の道』だった

これはこれで、なかなか壮観な眺めだ。
そして、最初の信号が根室市街地への入口だった。

   ※ 元記事は『撮影旅行記集』の『地球遺産と鉄道の旅』の《2日目》をどうぞ。









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No title * by 散位 アナリスト杢兵衛
納沙布岬て素晴らしい処ですね。
正攻法でいけば、私は北方領土の四島返還は時間はかかれどいずれあると思います。
シナとの関係で、ロシアとは友好関係が望ましいです。

No title * by 風来梨
アナリスト杢兵衛さん、こんばんは。

返還される良き日を待ち望んでいます。
もし、返還されたなら、国後島の北方四島最高峰・爺々岳(チャチャ岳)1822mのアタックも・・。

コメント






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No title

納沙布岬て素晴らしい処ですね。
正攻法でいけば、私は北方領土の四島返還は時間はかかれどいずれあると思います。
シナとの関係で、ロシアとは友好関係が望ましいです。
2015-02-07 * 散位 アナリスト杢兵衛 [ 編集 ]

No title

アナリスト杢兵衛さん、こんばんは。

返還される良き日を待ち望んでいます。
もし、返還されたなら、国後島の北方四島最高峰・爺々岳(チャチャ岳)1822mのアタックも・・。
2015-02-07 * 風来梨 [ 編集 ]