2014-12-06 (Sat)✎
路線の思い出 第74回 根室本線・尺別駅 〔北海道〕
普段は物臭なヘタレ=腐ったミカンなれど
趣味にだけはミラクルな執着心を発揮する
《路線データ》
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’15)
滝川~根室 446.8km 976 / 424
※ 新得~帯広を除いた数値
池田~釧路 運行本数(’16)
札幌~釧路 特急【おおぞら】6往復
池田~釧路 6往復
池田~浦幌 下り2本、上り1本
池田~厚内 上り1本
厚内~釧路 下り1本
音別・白糠・大楽毛~釧路 区間運転 上下5本づつ有
※ 2016年の台風災害により、現在は東鹿越~新得は不通となっている
現在は不通区間に代行バスを運行
尺別駅(しゃくべつえき)は、北海道釧路市音別町尺別にあったJR北海道・根室本線の駅で、利用客
がほとんどいない事により、2019年3月16日のダイヤ改正で駅廃止となっている。
相対式2面2線のホームを持つ駅で、音別駅管理の無人駅であった。
1970年(昭和45年)の雄別炭鉱(尺別炭鉱)自主閉山までは、雄別炭鉱尺別線の接続駅として多くの貨物を取り扱い、栄えた過去を持つが、現在は閑散としている。 その雄別炭鉱尺別線が運用されていた頃の駅構造は、中線を有する相対式ホーム2面2線で、駅舎の西側(帯広方向)に貨物ホームと引込線があり、本線駅裏側に雄別炭鉱用の留置・仕訳用側線5本及び機回し線1本が釧路側から分岐して、機回し線の(社)尺別駅寄りに転車台を有していた。
北日本鉱業が、尺別炭礦運炭軌道向け分岐線(車扱貨物積込線)設置予定地点に、1919年(大正8年)7月13日付で信号所設置を願い出た事によって当駅が開設された。 炭鉱閉山以前は1日に2000人を超える乗降があったとされるが、閉山と共に炭鉱に従事した居住者はほぼ流失し、2015年 の1日当たりの平均乗降人員は「1名以下」との事である。
駅名の由来は所在地名からで、現在の尺別川を指すアイヌ語に由来するが、この尺別川については諸説ある。 一つは単に「夏・川」を表す「サㇰペッ」 で、夏には尺別川が干上がってしまってサケやマスが遡上してこなかった事から、「無い・川」を表す「サㇰペッ」、「乾かす・川」を表す「サッテペッ」、「乾く・川」を表す「サッペッ」の“枯渇する川”を意味する説もある。
現在は民家が数軒あるのみだが、炭鉱閉山以前は社宅・食料品店・旅館・パチンコ店・駅前郵便局などがあり、同じく閉山で駅周辺がゴーストタウン化した旧白糠線の上茶路と同じような状況だったと伝えられている。
2010年夏公開の映画『ハナミズキ』に登場する主人公・平沢紗枝の実家として、尺別駅周辺にオープンセット住宅が建てられ、撮影に使用された。
この地で○鉄写真を撮るべく、前夜は『道の駅・しらぬか』で真冬の車寝を敢行する。
真冬の車寝は普通の人にはキチガイ沙汰な行為であるが、冬山テントや真冬の駅寝で実績(何が実績なんだか・・)のあるタワケな筆者には想定内の行為なのである。 でも、いい年こいて、○鉄する為にここまでするか?
明日はいろいろな
アングルを試そうか
朝5時に目覚ましをセットする。 目覚ましで起きると、車内は氷点下4.5℃だって・・。
氷点下4.5℃で起きる事もなく8時間熟睡できるワテってスゴイんでないかい? エンジンをかけて暖気運転をしながら、シュラフを叩んだり、昨日買い込んだ弁当を食ったり、用を足したり・・と出発準備をする。 これらで約30分ほど暖気運転をして、『コールド警告ランプ』が消えたのを見計らって出発。
強烈にシバレていたものの目立った路面凍結もなく、30分程で撮影地に着く。 6:30頃通過の下り普通列車を撮ろうと、新兵器・小型三脚を取り出す。 だがこの新兵器、全くもって「使えねぇ~」。
セットしても安モノゆえに自由雲台でないから、アングルが決められないのである。
カメラのセットも、雲台のソケットを取り外してカメラに先着けしてからハメ込む頼りない構造だし。
そうこうしている内に列車行っちまったよ。
「大きな荷物の旅や、滝めぐりでの沢の遡行だと持ち運びに苦労するから」と購入したが、無駄買いだったね。 まぁ、シュミレートもせずに使おうとした“使用者責任”もあるのだが。 始発列車を逃した事で「この三脚は使えねぇ~」と判ったので、次の6:40の上り列車は空も明るくなり出した事だし、手持ちの最も明るいレンズで1/20秒位のシャッター速度を稼いで手持ちでこなそう・・と目論む。
だから、この列車の写真は、恐らく『ボツ』なデキだろう。
6時台を捨てると、目的の普通列車は7:33の下りと11~12時台の上下1本づつの3回しかなくなる。
なので、7:33の列車は冒険はせずに無難に撮影する事にしよう。 そのように思った矢先、激しく雪が降り出してきた。 辺り一面は瞬く間に雪が乗っかり白銀の世界となる。 まぁ、車から10mが撮影地だから、雪まみれになる事はないのだが。
無難にまとめようと思ったら
激しい雪が降ってきて
無難でなくなっちゃいました
7:33を何とか撮り終えると、11時まで特急以外の列車はなくなる。 特急に関しては北海道まできてレンタカーを借りる程に撮りたいモノでもないので、この間の特急4本はいい“練習の的”として使えそうである。 付近を散策したり、丘の高台に上ったりして撮影場所を探し出す。 雪の降る中歩き周った結果、丘の反対側と海を入れて真正面に俯瞰できる場所を見つけだす。 4本の特急は、丘の反対側と正面の俯瞰場所で撮影練習するとしよう。
やはり開放絞りじゃキツイですな
「雪の中を歩き回り、寒くなったら車に戻って暖を取る」という事をしながら、11時台の勝負2本の普通列車の時刻を待つ。 すると10時前頃に雪が止み、雲間から陽の光が差し込んで海の一点をキラキラと照らし出した。 「これは使える!」と最初に撮影した海を背後に撮れる所に戻り、10:20前後に通過する最後の練習台(4本目の特急)をそこで狙う。 「これは思惑通りに仕留める事ができた」と思ったが。
さて結果は、掲載写真をごろうじろ。
練習台・・、練習台・・
手を抜いて・・、気を抜いて・・
そうこうしてる内に、勝負の普通列車が通過する時間帯が近づいてきた。 1本は探し出した丘上にある『正面の俯瞰場所』で、もう1本は雲間から差し込んだ光を取り込んでみよう・・と決める。
練習の成果か
特急よりも良く写ってるよ
となると、どちらを俯瞰にするか、どちらを『雲間から差し込んだ光』に当てるか・・という事を決めねばならない。 そこは空を見て見当をつけ、より光が海面にキラめく時に通過する方を予想して選ばねばならない。
どちらかと言えば『雲間から差し込んだ光』の方を重視したいので、光の差し込みが残っている先の上り列車とする事にした。 空は、また曇り始めてきた事だし。 そして、後の下り列車は向かってくるので、正面俯瞰の方が活きる・・と見たのだが、結果は如何に。 こちらも、掲載写真を見て頂くとしよう。
1ヶ所だけ光る海の輝きに
タイミングを合わせる事ができた
最後の列車が通過する少し前から、また雪が降り始めていた。 どうやら、選択は正解だった様である。 正午前の最後の下り普通列車を俯瞰場所で撮り終えると、この場所での撮影は切り上げる。
点景覚悟で広角を使うが
海が入って結果は良好
なぜなら、レンタカーの返却時間までに帯広へ戻らねばならないからだ。
そして、できれば風呂も入っていきたいし。
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