風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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第145回  長崎・街めぐり

『日本百景』  秋  第145回  長崎・街めぐり  〔長崎県〕
 

グラバー邸より長崎の街を望む
ちょっとした富豪の気分だ
 
   長崎市街景勝地めぐり ながさきしがいけいしょうちめぐり
『日本百景』では、九州の上半分が空白区となっている。 だが、長崎の街をはじめとするエキゾチックな街並みも捨て難い。 エキゾチックな街並みを訪ねるのも、また旅の楽しさである。
 
鎖国時代で唯一、外国との窓口であった長崎の街は、建物から街並み、そしてその土地の気質までどことなくエキゾチックだ。 片手にカステーラをほうばりながら長崎の名所をめぐるのも、また乙な旅である。 ややハードな行程を組んできた『日本百景』の旅の“息抜き”として、このエキゾチックタウン・『長崎市街めぐり』をお薦めしたい。
 


 

長崎市街の景勝地 位置図
 
    行程表   ※ 起点は全てJR長崎駅前
オランダ坂          → 長崎市電・路面電車で約10分・市民病院前停留所
                 下車・徒歩10分
大浦天主堂・オランダ坂    → 長崎市電・路面電車で約15分・大浦天主堂停留所 下車・徒歩5分
崇福寺・興福寺なと中国寺院  → 長崎市電・路面電車で約25分・正覚寺下停留所 下車・徒歩5分
                 で崇福寺、崇福寺より興福寺まで約1.5kmの間に中国寺院が
                 建ち並んでいる 中国寺院めぐり可能
眼鏡橋            → 長崎市電・路面電車で約10分・賑橋停留所 下車・徒歩5分、
                 また興福寺も近い
平和公園           → 長崎市電・路面電車で約25分・松山町停留所 下車すぐ

長崎市内は路面電車が充実していて、市内の景勝地をめぐるには都合がいい。 また、全区間一律100円の低運賃なのも心強い。 それでは、上記に挙げた景勝地をめぐってみよう。 まずは、《オランダ坂》。 路面電車で、《市民病院前》で下車する。
 

異国情緒漂う中国寺院

下車して左手の山手住宅街の方へ入っていく。 すると、石畳の道が見えてくる。 この《オランダ坂》であるが、見る感じでは“ただの坂”のようであまり感慨の湧かない景観である。 この坂を登っていくと、中国建築風の建物が見えてくる。 《孔子廟・中国歴代博物館》である。 

エキゾチックの出発点
大浦天主堂教会 

《孔子廟》の白塗りの高い壁を伝って右へ緩やかに下っていくと、《大浦天主堂》の屋根にそびえる十字架が見えてくる。 この緩やかな坂を下りきると、路面電車の終点・《石橋》電停に出る。
ここから、《大浦天主堂》へは一投足だ。

天主堂に近づくにつれ、エキゾチックなミサの音色が鳴り響いてくるだろう。 尖塔の上に十字架を掲げ、ゴチック風の清楚な建物には無数のステンドグラスが美しく輝く。 初めてこの建物を見た日本人の衝撃は如何ばかりだったものか、想像に難くない。 

美しい《大浦天主堂》を望んだなら、すぐ隣の《グラバー邸》に行こう。 明治時代の英国人貿易商・グラバーの邸宅であったこの庭園からは、長崎の街と港が一望の下に広がり、大富豪気分の眺めが楽しめる。 長崎市街の南部をひと通りめぐったなら、今度は北側を散策しよう。
 
まずは、『中国寺院』めぐり・・。 路面電車Ⅰ系統の終点・《正覚寺下》電停で下車して、山手の方へ5分程歩いていくと『中国寺院』が次々と現れる。 中でも有名なのが《興福寺》。 竜宮城のように華麗な造りの寺門の奥に、《大雄宝殿》や《護法堂》などの唐草の伽藍が並んでいる。

ここから北に向かって数々の中国風建築や寺院を見ながらいくと、緑地の掘が見えてくる。
その堀に架かる橋が、九州地方でしか見られない石造りの《眼鏡橋》である。
この《眼鏡橋》は、掘のあるエキゾチックな街並みにぴったりとマッチして旅情も盛り上がる。
《眼鏡橋》と付近の街並みを散策したなら、最後は少し離れた《平和公園》をめぐってみよう。
 

仁王像が祭られる原爆中心地

《眼鏡橋》の最寄の停留所・《賑橋》で路面電車に乗車して、JR長崎駅前で乗り継いで《平和公園》に最も近い《松山町》電停で下車する。 この《平和公園》はいうまでもなく、長崎原爆の投下爆心地である。
 

平和への切なる願い
平和を祈る子の

公園内には、《平和祈念像》・《平和を祈る子の像》・《平和の泉》・《原爆落下中心碑》などがあり、平和への切なる願いを訴え続けている。 ひと通り長崎の街をめぐったなら、JR長崎駅に戻ろう。 
そして続くは、カステーラ・長崎ちゃんぽんなど“長崎味めぐり”であろう。

   ※ 詳しくは、メインサイトより『長崎市街景勝地めぐり』を御覧下さい。
 
 
 
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No title * by 風来茄子
グラバー邸内の洋館を改装した瀟洒な喫茶店の飾り窓から、居並ぶ邸屋根の背景には赤い三菱ドックと稲佐山。青い水道を過ぎゆく白いクルーザー・・・長崎はどこを向いても箱庭的に美しい街ですね。

教会と寺院と孔子廟が隣合って調和しているのも長崎ならではでしょう。そこには歴史的な悲劇が隠されていますが現代の私たちには観光的な魅力に溢れています。

中華街のちゃんぽんは絶品でした。あれは現地へ行かなければ食べられないものでしょう。魚介の旨味が凄い!

ただしあの平和祈念像はチョイと曰く付きのシロモノです。何を象徴しているのかググってみると色々と面白い裏話が^^;

No title * by 風来梨
>(←コメント返信にするとコレがつくようですな) 殿下・・、度々の御成り、至福の如くにございまする。

ぢ・つ・わ・・、この長崎の街めぐり、遥か30年前の白糠線の頃にございまする。 だから実際は、訳も分からずめぐっただけですね。

でもこの時、カステーラデビューしましたよ。 でも、中華街は駅寝も厭わない小僧には重い負担でございまして、ちゃんぽんデビューは殿下が写真床を統一した頃でございまする。

唐津線を完乗すべくの乗り換え駅だった佐賀駅で車内でボーっとしてしまって、乗り換えにシクじって唐津線完乗がオシャカになり、仕方なしに長崎に向かった10年ほど前でございます。←この歳で完乗を目論むなんて

その一品を食った感想は、上手かったけど自らの間抜けさに流す涙でやや塩っぱい味でございました。

それと、平和記念像・・、悪魔の消印だってね。
サヨク思考ならばああなるのですかなぁ。

No title * by 風来茄子
あらら、そんな前のことだったんですね。その割にポイントをしっかり抑えてらっしゃる。まあ広い街ではないから見所は限られるんですけどね。

私が訪れたのはお盆の暑い時期で、長崎地方独自の流儀が行われる「精霊流し」見物が目的でした。ところが、さだまさしの唄の悲愴なイメージとは真逆の大爆竹祭りで、絶え間ない爆音と硝煙の匂いと酷暑でフラフラになってしまいました。でも面白い見物でしたよ。

私めも旅先ではさほどゼイタクは致しません。せいぜい御当地B級グルメ止まりでございます。。

No title * by 風来梨
殿下の御成りで、写真床下は富栄えましょう。 有難や・・、喜ばしや・・。

さすがは財を誇る殿下。 Bとはいえ、ぐるめとは・・。
ワテは、持ってきた食糧やインスタント食品ですぞ。

ワテは基本的に人が集る所からは去る事にしてますので、そういうランチキ騒ぎは見た事ないなぁ。 あと、もう一つの基本として、入場料がいる所はパスしますね。

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No title

グラバー邸内の洋館を改装した瀟洒な喫茶店の飾り窓から、居並ぶ邸屋根の背景には赤い三菱ドックと稲佐山。青い水道を過ぎゆく白いクルーザー・・・長崎はどこを向いても箱庭的に美しい街ですね。

教会と寺院と孔子廟が隣合って調和しているのも長崎ならではでしょう。そこには歴史的な悲劇が隠されていますが現代の私たちには観光的な魅力に溢れています。

中華街のちゃんぽんは絶品でした。あれは現地へ行かなければ食べられないものでしょう。魚介の旨味が凄い!

ただしあの平和祈念像はチョイと曰く付きのシロモノです。何を象徴しているのかググってみると色々と面白い裏話が^^;
2014-11-22 * 風来茄子 [ 編集 ]

No title

>(←コメント返信にするとコレがつくようですな) 殿下・・、度々の御成り、至福の如くにございまする。

ぢ・つ・わ・・、この長崎の街めぐり、遥か30年前の白糠線の頃にございまする。 だから実際は、訳も分からずめぐっただけですね。

でもこの時、カステーラデビューしましたよ。 でも、中華街は駅寝も厭わない小僧には重い負担でございまして、ちゃんぽんデビューは殿下が写真床を統一した頃でございまする。

唐津線を完乗すべくの乗り換え駅だった佐賀駅で車内でボーっとしてしまって、乗り換えにシクじって唐津線完乗がオシャカになり、仕方なしに長崎に向かった10年ほど前でございます。←この歳で完乗を目論むなんて

その一品を食った感想は、上手かったけど自らの間抜けさに流す涙でやや塩っぱい味でございました。

それと、平和記念像・・、悪魔の消印だってね。
サヨク思考ならばああなるのですかなぁ。
2014-11-22 * 風来梨 [ 編集 ]

No title

あらら、そんな前のことだったんですね。その割にポイントをしっかり抑えてらっしゃる。まあ広い街ではないから見所は限られるんですけどね。

私が訪れたのはお盆の暑い時期で、長崎地方独自の流儀が行われる「精霊流し」見物が目的でした。ところが、さだまさしの唄の悲愴なイメージとは真逆の大爆竹祭りで、絶え間ない爆音と硝煙の匂いと酷暑でフラフラになってしまいました。でも面白い見物でしたよ。

私めも旅先ではさほどゼイタクは致しません。せいぜい御当地B級グルメ止まりでございます。。
2014-11-23 * 風来茄子 [ 編集 ]

No title

殿下の御成りで、写真床下は富栄えましょう。 有難や・・、喜ばしや・・。

さすがは財を誇る殿下。 Bとはいえ、ぐるめとは・・。
ワテは、持ってきた食糧やインスタント食品ですぞ。

ワテは基本的に人が集る所からは去る事にしてますので、そういうランチキ騒ぎは見た事ないなぁ。 あと、もう一つの基本として、入場料がいる所はパスしますね。
2014-11-23 * 風来梨 [ 編集 ]