2014-10-26 (Sun)✎
日本の滝を訪ねて 第112回 栴檀轟ノ滝 〔熊本県〕
九州きっての名瀑
栴檀轟ノ滝
栴檀轟ノ滝 せんだんとどろのたき 落差 70m 熊本県・八代市(旧 泉村・五家荘)
アプローチ 熊本市街より車(1:20)→二本杉峠(0:30)→五家荘・栴檀轟ノ滝上駐車場
駐車場より滝下まで徒歩15分
今回は、滝めぐりと共に平家落人の里として有名な『五家荘』へ、歴史とロマンを訪ねる小さな旅をしてみよう。 この『五家荘』は交通の便は至って不便な上に景勝地が点在しているので、マイカー利用でめぐるのがベストのようだ。 それでは出発しよう。
霧で裾野をかすめる市房山
五家荘・二本杉峠にて
熊本市街より国道218号線と445号線を伝って、『五家荘』の入口・《二本杉峠》にやってくる。
なお、国道445号線は舗装はされてあるが、かなり急で狭い山道なので運転には注意が必要だ。
《二本杉峠》には駐車場付の展望台があり、この峠より眺める雲海越しの九州中央山地の情景は印象度抜群である。 ここから道は、『五家荘』の集落を結ぶ国道445号線と、《栴檀轟ノ滝》への村道との二手に分かれる。
『名瀑百選』の《栴檀轟ノ滝》は『五家荘』でも特にお薦めの所なので、当然村道の方に進路を取る。
この道も細くて急な下り道で、車の運転には苦労するだろう。 この道を30分で、滝の茶屋が並ぶ《栴檀轟ノ滝》前に着く。
同じような写真でスンマセン
有料駐車場の時間に
気を取られてしまって
ここから、滝つぼへの遊歩道を15分ばかり下っていくと、落差70mの大瀑布が滔々と周りの紅葉に白布を掛けていた。 その豪勢な事。 “ひっそり閑”のイメージの落人の里からは、想像もつかない見事な滝絵巻である。 滝つぼまでは結構下らねばならず、中高年の観光客を中心に途中で引き返す人も多いので、案外邪魔されずにカメラアングルを決める事ができる。
美しい滝に魅せられた後は、《平家の里》に歴史とロマンを訪ねていこう。 平家落人の集落は、《九連子》・《葉木》・《樅木》・《仁田尾》・《椎原》とあるが、《樅木》には有名な《樅木の吊橋》や郷土資料館などがあり、最も歴史を感じ取る事ができそうである。
美しい滝に魅せられた後は、《平家の里》に歴史とロマンを訪ねていこう。 平家落人の集落は、《九連子》・《葉木》・《樅木》・《仁田尾》・《椎原》とあるが、《樅木》には有名な《樅木の吊橋》や郷土資料館などがあり、最も歴史を感じ取る事ができそうである。
落人伝説の地への“かけ橋”
樅木の吊橋
長さ72m・高さ35mの《樅木の吊橋》を渡ると、《平家の里資料館》がある。 門をくぐるとその中は藁葺きの庵が並び、まるで桃源郷にタイムスリップしたみたいだ。 琵琶の琴音の調べに乗って、平家落人伝説が語り継がれる。 落人の生活・文化を支えた《遺品展示館》には、いにしえ人の鎮魂歌が漂っている。 この他、竹細工の実演や体験コーナーなどのイベントも盛りだくさんで、大いに楽しめる所である。
この他、《九連子》の鍾乳洞など、景勝地もたくさんある。 時間があれば、そちらの方も訪問してみるといいだろう。 『五家荘』からは、国道445号線を南下して《人吉》へ抜けていこう。 《人吉》からは、この項目のもう一つの景勝地・市房山へ向かうも良し、《球泉洞》などの景勝地に立ち寄るも良し、そのまま熊本方面へ戻るも良し・・である。
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