2014-10-18 (Sat)✎
日本の滝を訪ねて 第111回 華厳滝・竜頭ノ滝 〔栃木県〕
望遠を駆使して
「金をかけていない」事を誤魔化して
華厳滝 けごんたき 落差 96m 栃木県・日光市
アプローチ 中禅寺湖バス停前
華厳滝は我が国でも随一と言っていい程に名を馳せた滝であるが、こういう滝に限ってあまり情感が湧かないのである。 やはり、接触する観光客の多さゆえであろうか? それとも『致せり尽くせり』の如く整備されていて、滝にたどり着くまでの達成感に乏しい為であろうか? この滝に関しては、御座なりに撮った写真が数枚あるだけなのだ。
御存知な方も多いと思うが、その『致せり尽くせり』な滝見の設備とは、何と滝前まで滝観賞用の観光エレベーターがあるのである。 そのエレベーターはもちろん有料で、「金さえ払えば」苦も無く滝前の大展望台まで運んでくれるのである。
これを目の当たりにして、こんな設備があるとは露知らずにやってきた貧乏旅を生業!?にしていた筆者は、『ドン引き』してしまったのである。 無論、当時は体力が『現役』のバリバリの時で、「落差100mの滝位なら、滝壺まで降りちゃる!」と意気揚々にやってきたから尚更である。
これを見て、エレベーターには乗らなかった。 その時の筆者の信条として、「シンドいと思えない時は金を使わない」(何か逃げ道たっぷりな信条だねぇ)があった。 もちろん、山行が絡んでシンドい行程の場合は「喜んで」これらの設備を使うのであるが。
で・・、このエレベータを見た時に「この滝はパスしようか」と思ったりもしたが、近くに《正面展望台》がある事を案内図で知り、こちらでチャッチャと撮影と滝観賞を済ませてこの地を去ったのである。
通常なら有り得ない撮り方で
平凡に撮りました←記事を参照してね
竜頭ノ滝 りゅうずのたき 落差 長さ250mの滑滝 栃木県・日光市
アプローチ 竜頭ノ滝バス停前
抱いた情感でいうと、コチラの方が秋景色であった事もあって数段上なのである。 竜頭ノ滝へは奥白根山への山行の後に、一緒に下山した登山者の兄さんの車で日光まで送ってもらう途中に立ち寄ったのである。
奥白根山からの帰りに寄りました
滝記事なのに滝より
写真が大きいのは何故?
秋の休日という事で行楽客の車でごった返し、金精道路は大渋滞であった。 湯元の温泉に寄って(山の後はやっぱり温泉は欠かせませんね・・)日光の駅まで行くだけで、4時間半かかったのである。
そして当初は、この竜頭ノ滝に立ち寄る予定はなかったのである。
だが、大渋滞で《竜頭ノ滝バス停前》に泊まった車が全く動かず、「この間にちょっくら滝を見に行こう」という事になったのである。 もちろん、「車を放置して」という『大技』を駆使してである。
通常ならこんな掟破りの『大技』は御法度なのであるが、他の車のドライバーもチラホラ『大技』を駆使していたのである。 それは道路上の『滝見エリア』に車が入ると、ドライバーが交互にカメラを持ち出して写真を撮っていたのである。
なぜなら、滝駐車場は常に満杯により利用は不可能で、この状況でこの滝を見るならこの方法以外にないのである。 従って、限られた時間の数ショットしか撮る時間はなく、写真もそれなりにしか撮れないのである。
これらの事により、日光の滝を見るなら「良く調べて」、「徒歩で日数をかけて」という教訓!?が身に染みて解った今回の滝見行であった。
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