2014-09-14 (Sun)✎
日本の滝を訪ねて 第108回 知床・男滝、女滝 〔北海道〕
女滝 落差は120m位はあろう
天から淑やかに落ちる様は女の色気そのもの
天から淑やかに落ちる様は女の色気そのもの
知床・男滝 しれとこ・おだき 落差 80m 北海道・羅臼町
知床・女滝 しれとこ・めだき 落差 120m 羅臼海岸
知床半島の羅臼海岸側の最端集落・相泊より海岸線を約17km
アプローチ この海岸線には道がなく、一般的には遊覧船やカヤックにて海上から
眺めるのみ可能な滝である。
※ 徒歩で滝見に行くのは生命の危険も伴うので止めた方が無難
羅臼海岸 相泊~モイレウシ 位置図
羅臼海岸 ペキンの鼻~知床岬 位置図
この滝は『我が国最後の秘境』という知床半島の突端に近い位置(知床岬より3㎞程手前)にあり、もちろん整備された・・どころか道自体がない。 通常はコンブ漁に勤しむ地元の漁民の方々もボートで往来する所だ。 観光客ならば羅臼港から出る遊覧船もしくは、アクティブな御仁ならシーカヤックで海を漕いで海上からのみ望める滝である。
男滝 落差80m位か
困難を経てのみ魅れるモノ・・だ
もし筆者のように歩いて行くとなれば海岸沿いの崖越えが多数ある困難なルートをゆく事になる。
それは、潮の満ち引きによってルートが海中に没したり、波打ち際の困難な崖をトラバースしたり(もちろん、落ちると確実に死に至るだろう)、高さ100mに及ぶ直立の崖を上下したりせねばならないからである。
あと、海岸という事で水も限られた沢筋以外に入手できず、またヒグマも外敵の『人』がいない事から、常に出没する所なのである。 そして、ルートは海際を渡りながら行くが、潮の満ち引きを知り、最も潮が引く暦の潮が引く時間帯のみ歩行が可能なのである。
よって、一部の『いきり立った奴』が生命の保証もなく、管轄官庁から「行ってはいけません」、「行けば命の保証はないですよ」という所に行くのである。 もし、筆者のように『いきり立って』行くとするなら、管轄官庁から制止されている所にいくのだから、事故ったら生命が助かっても刑事罰を受けねばならぬ事は覚悟して臨んでもらいたい。
なお、このルートを歩く自体が非合法なので、コースタイムは書き記さない事にする。
でも、壮大な夢を成し遂げた充実感は、『一生涯モノ』として心に刻まれるのだ。
※ 詳しくはメインサイトより筆者の勝手な“夢の実現”手記
『《番外編》 羅臼町・相泊より海岸線を知床岬へ』を御覧下さい。
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