風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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第132回  雄国沼

『日本百景』  晩夏  第132回  雄国沼  〔福島県〕
 

磐梯高原の秘沼・雄国沼
 
  雄国沼 おぐにぬま (磐梯朝日国立公園)
磐梯山の大噴火によってできた高原・磐梯高原は、いくつもの美しい湖をたたえている。
そのうちで最も景観に優れているのが、この雄国沼であろう。 裏磐梯三湖とは少し離れていて観光客にも忘れられた存在なのがいいのか、この沼一帯は静けさが漂っている。 また、この沼の周辺は湿原となっていて、ニッコウキスゲ・ヒオウギアヤメの群落地となっている。
 

 

雄国沼探勝コース 行程図
 
   行程表        駐車場・トイレ・山小屋情報
磐梯町市街より車(0:35)→猫魔八方台(0:30)→猫魔ヶ岳
(1:10)→雄国沼 沼の周囲に散策路あり・所要約1時間 
雄国沼(1:50)→猫魔八方台より車(0:35)→磐梯町市街

磐梯山支峰の猫魔ヶ岳 1404メートル の火口湖といわれているこの《雄国沼》は、盛夏になるとニッコウキスゲが沼の周囲をオレンジに染め上げる磐梯高原きっての秘沼である。 
また、この沼を訪れるバスの便がない為に訪れる人も少なく、静寂なる雰囲気で沼の景観を楽しむ事ができる“穴場”だ。
それでは、この磐梯高原で私が最もお薦めする穴場を御紹介しよう。
 

木々の間からの雄国沼は
より一層神秘的だ
 
行程表では、猫魔ヶ岳 1404メートル を経て『雄国沼』へたどり着くように組んでいるが、天候が思わしくなく手っ取り早く車で沼のみを探訪する事になってしまった事をお許し頂きたい。
この『雄国沼』へは、《喜多方市》を南北に行く県道69号線から東の山の方へ約14km入った所にある。 『雄国沼』の標高1000mまで上がらねばならないので、アプローチ道は延々と急坂のグネグネ道となる。 舗装はされているとはいえ道幅の細い山道なので、対向車には十分気をつけて頂きたい。 

これを坂が途切れるまでつめていくと、《金沢峠》という駐車スペースにたどり着く。
ここが、『雄国沼』の散策路の入口だ。 湿原の雰囲気は断然に朝である。 いい風景を求める為にも、ここは前日に《金沢峠》までアプローチして頂く事をお薦めしたい。 天気が良ければ、標高1000mの《金沢峠》から、会津盆地の夜景が望まれる事だろう。
 

コバイケイソウが沼を見護る

さて、翌朝は日の出と伴に行動しよう。 沼の湿原内は木道が敷設され、ゆっくり歩いても2時間もあれば全て探勝できるだろう。 私の訪れた時は残念ながらまだ花期には早く、ヒオウギアヤメ・コバイケイソウ・ヤマツツジ・ワタスゲなどがポツリポツリと咲いているだけだった。
 

ワタスゲ
 

ヒオウギアヤメ
 

コバイケイソウ
 

山ツツジ

だが、7月中旬の時期に訪れると、沼の周りの湿原はニッコウキスゲのオレンジ色で染められる・・とのことである。 私も機会があれば、『雄国沼』の最高のシーンを目にしたい・・と強く思う次第である。 
その時は天候のいい日を選んで、是非ともこの沼の発祥に関りのある猫魔ヶ岳を踏むルートからアプローチしたいと思う。

   ※ 詳しくは、メインサイトより『雄国沼』を御覧下さい。


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