風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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名峰次選の山々 第109回  和名倉山

名峰次選の山々 第109回  『149 和名倉山』  山梨県 
奥秩父山系(秩父多摩国立公園) 2036m  コース難度 ★★★  体力度 ★★★
 

東仙波より望む和名倉山
・・遠かった あらゆる面で
 
和名倉山は、危うく『フォーエバー』になりかけた山である。 なかなか登頂する事が適わなかったのである。 まぁ原因は、筆者だからこそハマる『オチャメ』に至ったからである。 要するにマトモな普通の人なら、まずは陥る事は有り得ない部類の『オチャメ』で、この『オチャメ』を成すは筆者独自の『クオリティ』が必要なのである。
 
その『オチャメ』は、一度ならず二度までも『道ロスト』をかましてしまったのである。 それも最初の『道ロスト』に至っては、普通の人なら『死亡フラグ』が立ちかねない『ハードオチャメ』だったのである。 その事はまたの機会に記す事にして、今回は『いいとこ取り』で登頂達成した時の事を書き記していこう。
 

 

和名倉山登頂ルート 行程図
 
    行程記録  最近は所要時間はかつての1.5~2倍増しなので・・(涙)
《1日目》 笛吹(石和温泉)市街より車(1:00)→三ノ瀬登山口(1:35)→将監小屋
《2日目》 将監小屋(0:30)→山ノ神土(1:30)→東仙波(1:30)→二瀬分岐
     (0:20)→和名倉山(0:20)→二瀬分岐(1:40)→東仙波(1:20)→山ノ神土
     (0:30)→将監小屋(1:30)→三ノ瀬登山口より車(1:00)→笛吹(石和温泉)市街
 

シャクナゲ満開の
絶好の時期を狙っていこう
 
  《1日目》 奥秩父の登山基地・将監小屋へ
奥秩父の登山基地・将監小屋までは、前回の2度の失敗があるので今回が3度目の通行だ。
道は将監小屋の物資輸送の軽トラが通る林道で、通行するにあたって何の感慨もない。 でも、登山口の三ノ瀬から400m登ってるのね。 まぁ、テント担いでも急坂がないので、1時間半程で将監小屋に着く。 6月に入ってシャクナゲの咲くシーズンが到来したようで、小屋は宿泊者とテント幕営で賑わっていた。 トイレも、新設されたバイオトイレが稼働していたし。

賑わうって事は、下らぬ事に固執する人間の出来損ないも紛れ込んでくる・・って事なのであろうか。
残念極まる事に、人間の出来損ない=ヒトモドキの存在が確認されたのだ。 「オメエ・・、日本の国土と自然を汚すなんて、日本人でなくチョーセンヒトモドキだろう?」って輩がテント場に犬を引き連れていたのである。 最近、どこでも人間のクズが涌いているなぁ。 困ったモノである。
 


目指すは奥に隠れるあの峰だ

  《2日目》 和名倉山往復と下山
過去2度しくじっており、しかもその内1回の失敗原因がタイムオーバーであるので、朝はできるだけ早目に出発する事にする。 4時半に起きてカップ麺をかっ込んで、出発したのが5時半前。
でも夏至に近い時期だから、とっくに日の出は過ぎている。 天気はかなり良いみたいだ。
 

小屋より50mほど急登すると
将監峠に出る
 
大勢で犬を山野に連れ回して、自然を破壊し野生動物を淘汰するなど、日本の国土を破壊する人間の出来損ないのヒトモドキどもが視界に入ったのは胸糞悪かったが、それ以外は爽快な朝である。
 

爽やかな樹林帯の朝
 
朝のやわらかい光を浴びて樹林の緑が美しく輝く様に魅せられながらいくと、すぐに《山ノ神土》に着く。 この分岐から一番右端の道に入るまでは、前回と何ら変わらない。 変わったのは、道をロストさせた雪の吹き溜まりは完全に消失するなど、雪が完全に消えている事である。
 
一度通った強みもあり、自信をもって登山道を進んでいく。 雪が消えると水場となる支沢の流水も細くなり、豊富な水のある将監小屋で汲んできたのは正解のようである。
 

新緑の山野と富士
やはり富士は『見る山』としてはピカ一だね

歩いていくと、あっという間に富士山の好展望地の吊り尾根に差し掛かる。 今回はまだ6時半過ぎと時間に余裕があるので、しっかりとこの好展望をフイルムに収めよう。 この好展望地を過ぎるとリンノ峰の山腹を巻くべく樹林帯に入っていくが、あれだけあっだ根腐れ雪は完全に消失していた。 おかげで、リンノ峰の山腹の巻き道は前回の1/3の所要時間で済んだのである。
 

雲取山方向を望む
秩父の奥深い眺めを欲しいままに
 
そして、最後の時間ロスの原因となった道を塞ぐ灌木のブッシュは、綺麗に刈り払われて通行に何ら支障はなかった。 シーズンとはすごいモノですなぁ。 このブッシュの刈り分けを過ぎるとすぐに西仙波 1983メートル。
 

西仙波の手造り山頂標
まぁ、地図にない山だからね
 
西仙波を過ぎると、ちょっとアップダウンして簡単な岩稜を通り過ぎると、東仙波に着く。 今日は快晴という事で、和名倉山が霞なく見渡せる。 これを見て、望むあの山へ到達したい心がより一層強くなる。 時間に余裕があると、こうまで違うモノなのか・・って事である。
 

・・と思いきや
地図にも載る東仙波も
同レベルの手造り山頂標
 

東仙波から望む
奥秩父の山なみ
 
さて、これよりは、初めて通る区間である。 東仙波北面の樹林帯の急傾斜を下って、和名倉山の山塊との鞍部に出る。 これから100mほど登り返して、対峙する吹上ノ頭の上に立つ。
 

吹上ノ頭へは牧歌的な
美しい森林草原帯だ
 
ここからは、シャクナゲの『花回廊』が展開する。 しばし、シャクナゲを肴に自然風景をカメラを通じて語り合おうか。
 

木陰を利用して
シャクナゲと光で遊び
 

次は太陽の光を受けた
鮮やかな色を出してみようか
 
シャクナゲの『花回廊』を過ぎると、唯一南アルプスの展望が望める所があるだけで、概ね樹林帯に潜り込んだ広い尾根道を伝っていく。 樹林帯の中の蒸し暑い中を1時間ほど行くと《川又分岐》に着く。
 

唯一見えた南アルプスの山なみ
 

富士の白峰
秩父から望む富士は格別に美しい
 

遭難事故が起こったからなのか
コミカルで目立ちやすくなった
《二瀬分岐》道標 
 
この分岐から下に延びる明確な通路を20分程伝うと和名倉山であるが、樹林帯の中を縫うように進んでいく。
 

途中で《千代蔵ノ休場》という
開けた所を通る
 

 やがて木々が密生してきて
展望ともここでおさらば
 
途中に《千代蔵ノ休場》という伐採跡のような開けた所も通るが、最後は木々に囲まれた中を迷路のように縫いながら行くと、ガイド本でも「山頂からの眺望は絶無」と記された和名倉山 2036メートル の頂上に着く。
 

完璧なる『眺望絶無』の
和名倉山頂
 
木々に囲まれた頂上サークルはガイド本に記された通り、全方向全てに渡って眺望は『絶無』であった。 でも、測量の基本となる三角点・・、しかも二等三角点があるのはどういう事なのだろうか?
 

仁田小屋への道の
道標札はあったが
 
また、仁田小屋尾根のルートを示す道標があったが、指示されたその方向は倒木で埋もれて『死亡』していた。 取り敢えず、なかなかたどり着けなかった山に着いた余韻を味わうべく、ゆっくりと森林浴を楽しもう。
 

その方向は瞬殺状態で
『死亡』していた

帰りは往路を戻るが、歩行技術の向上が全くなくて上りより下りの方が時間がかかる変質な筆者は別格としても、下りも東仙波の登り返しなどで往路同等の所要時間がかかる事は頭に留めていた方がいいだろう。 それと、日が上がって暑くなってくる事も留意した方がいいかもしれない。
 

振り返ると
眺望絶無の峰・和名倉山が遠くなっていく
 
また、将監小屋でデポった幕営装備一式を回収しての林道歩きも、疲れた足では結構効いてくるのである。 まぁ、所要時間でいえば10時間近くの行程となるのだから。
 

最後にシャクナゲの
キメ写真おば・・

   ※ 詳細は、メインサイトの『撮影旅行記』より『和名倉山』をどうぞ。

 
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No title * by 風来梨
殿下・・、順延となってた第三弾! 長篠城のちょっと上の難航不落の城!?を攻めてきましたぞ。

いゃぁ、13日は雨となり、痩せ尾根進軍中に暴風に攻め返されてのオチャメの危機も凌ぎましたぞ。

でも、頂上は苦労の報われぬ貧相なモノでしたな。

御褒美下され~。
殿下より態度のデカい、忠義の(全くない)弟子及び家臣の風来梨より。

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No title

殿下・・、順延となってた第三弾! 長篠城のちょっと上の難航不落の城!?を攻めてきましたぞ。

いゃぁ、13日は雨となり、痩せ尾根進軍中に暴風に攻め返されてのオチャメの危機も凌ぎましたぞ。

でも、頂上は苦労の報われぬ貧相なモノでしたな。

御褒美下され~。
殿下より態度のデカい、忠義の(全くない)弟子及び家臣の風来梨より。
2014-07-14 * 風来梨 [ 編集 ]