2014-04-13 (Sun)✎
コメでは500文字と中途半端となりますので、記事をお借りして再反論したいと思います。
なお、ワテは赤文字で。
安い農産物;風来梨さんへ
私はできるだけ問題を単純化して考えています。昨日のエントリはあくまでも日本の農業とその為の食糧の問題について限定したものです。
したがって外国人労働者や移民問題、不倫セックス、託児問題とは切り離して考えないと、ワテの思考プロセスに合致しません。引用させていただいたコメント全文のうち太字の部分に焦点を絞りたいと思います。
なぜ、切り離すのですか? 上に挙げた事は、後々に同じ問題と成り得ますよ。 なぜなら、外国人労働者を使う事によって、人件費が日本人と比べて1人当たり5万位下がります。 米のTPPも同じ。
今現在、国産米10kgで4000円程です。 TPPが成立して関税が撤廃されたなら、10kg当たり2500円~3000円って事になるでしょう。
でも、外国人労働者で賃金単価を下げてしまうと、これ以降日本人の働き手は皆無になりますよ。
そして、外国人労働者は不要になって帰国指令を出したところで、絶対帰りません。 居座ります。
こうして治安が悪くなり、そして奴らは権限(参政権など)を要求し出す事でしょう。 こうなったら、もう手がつけられませんよ。
農業も同じ。 ただが月1000円ごときの得で、全てを失うハメになるのですよ。 だから、表題で「浅はか過ぎるのでは?」としたのです。 TPPで日本の農家を壊せば、もう二度と復活できません。
なぜなら、外国人労働者と同じく米の単価がTPPによって値崩れすると、もう二度と農業に戻ろうという日本人がいなくなってしまいます。 こうなると怖いのが、食糧を全て輸入に頼るという愚行のツケです。
「もし、アメリカと仲違いしたら?」、「もし、アメリカが輸出価格を吊り上げたら?」、「もし、アメリカの農地で土壌汚染が広がったら?(ハリケーンの多い国なので、ハリケーンで原油タンクを巻き上げるなどしたら、有り得る事ですよ)」・・etc と、外国人労働者と同じような性質の問題が噴き上がってきます。 そして、その噴き上がる問題を例えたのが「快楽10分、苦労一生」という事なのです。
こうなると、いっぺんに食糧難となりますよ。 だからこそ、食糧自給率はできる限り維持しなければならんのですよ。
ポイントは現在政府がやっと重い腰をあげつつありますが、日本の農業はこのままでは衰退が間違いないということです。強い農業を目指さなければならないのです。「俺たちは弱いからいつまでもハンディキャップを」と言っていては強い農業は築けません。
だからこそ、別の日本の農業を守り維持する政策を履行しなければならんのですよ。 今のTPPはオバマの機嫌取りの為に参加したようなもので、政策としては愚策中の愚策です。 いつも貴方は言ってるじゃないですか? 「OBAMAでなくOBAKA」だと。 そんな、オバマに媚びる必要などないのですよ。
オーストラリアの牛肉のように、妥結するべきはお互いの譲歩をもって妥結し、決して譲歩してはいけない米などは、決裂させて席を立つべきなのです。 そして、強い農業を目指すにしても、いきなり息の根を止める関税撤廃は自殺行為でしかないです。 いうなれば、年端もいかない子供を戦場に置き去りにするのと一緒。 必ず、その子供は死にます。 なぜなら、今の日本の農業に世界と張り合うだけの力がないからです。
もう一つのポイントは資源のない日本の生きる道は輸出に頼るしかなく、それを支えているものは技術力をはじめとするこれまで培ってきた叡智です。
なら、農業も長い歴史が培った英知と技術力を多分に持ってますよ。 それを失ってもいいのですか?
もしかして、自身に関係ないモノなら失ってもいい・・なんて浅はかな考えはお持ちでないとは思いますが。 そして何度も言うように、食糧まで完全輸入に頼ってはいけないという事です。
なぜなら、輸入・輸出が安定して継続できる程に国際情勢が穏便に推移するとは限らないからです。
従業戸数もGDPへの貢献率も5%未満のものを優先するか、叡智の結集である輸出力を優先するかの問題で、私は後者をとります。
・・後者を取って、この国の一次産業(農業)を放棄したなら国が滅びますよ。 浅はか過ぎます。
要は、バランスが大切なのです。 輸出大国として維持するのも確かに大切ですが、だからといってそれに全てを賭けてしまうと、コケた時に国が滅びます。
「最悪日本農業は潰れる」危惧はあります。それはこれまでの農協を主体とした甘やかし農政によるための結果なのです。結局農業は補助金頼り、米価頼りで輸出産業がしているような、世界に伍していくための血の出るような努力を怠ってきた結果がこれなのです。
だからこそ、潰してはならんのですよ。 輸出産業の今日までの努力は認めるし、また農政の疲弊が多分にあったのも認めます。 でも、これこそ一緒に考えてはならんのですよ。 なぜなら、工業を中心とする産業は輸出ありきで興った産業で、農業と米は国内消費を念頭に置いた国内産業なのですよ。
それをいきなり、「自由化して世界と張り合え!」といっても無理ですよ。
政府もやっと重い腰を上げて「強い農業」を目指すという方向付けはできました。 安倍さんのお蔭です。 それが成功すれば日本農業の壊滅は防ぐことができます。 否、壊滅を防ぐどころか、発展が期待されるのです。
強い農業といっても、いきなり子供を戦場に置き去りにする手法では滅びます。 だから、いやいや参加したTPPで、最後までゴネているのが『農業5品目』です。 これを譲歩したら、それこそ日本の農業は壊滅します。 貴方の『それが成功すれば日本農業の壊滅は防ぐことができます。 否、壊滅を防ぐどころか、発展が期待されるのです』は、現実を全く考慮しない妄想でしかないですよ。
強い農業を目指すためには競合が必要です。 競合や競争のないところに発展はありません。
だから、いきなり子供を戦場に置き去りにする手法では滅びます。 戦うにしても、ある程度戦える状態にせねばなりません。 そして日本の農業は、食糧自給率の向上を目指すべく進んだ方が正解です。
なぜなら、いくら強化した所で国土・耕地の広さの違いという、努力では覆す事の出来ないものがあるからです。 要するに、効率化と大量生産は日本では不可能なのです。
だからこそ、「弱い所は強い所に補ってもらう」という考え方も時には必要です。 強い輸出産業に弱い農業は補ってもらう事で共存を図り、最悪な事態になっても「日本の食糧に米がある」と宣言できるようになって欲しいのです。
TPPにおけるアメリカとの交渉、オーストラリアとのEPA交渉などを見ると、何十年後までには関税をゼロに近づけるという線で進んで(?)います。何十年と言う猶予期間があるわけです。
それでもいやだというのでは、「日本の農業は何十年経っても世界に対して競合力を持てないものであり、生活保護者的に補助金頼りのものであり続ける」だから「聖域を設けて納税者よ、税金を払った上で高い農産物を食って我慢してくれ」と言っていることになります。 私はこう言う態度に我慢がならない。
だから、日本の農業は耕地面積など、効率生産には向かないのです。 それは10年経とうが20年経とうが同じですよ。 私は、逆に思い込みだけで事実や現実、そして影響を考慮しない意見は「意見ですらないただの駄文」と考えてます。 それを実行されて、この国が潰れるのが嫌ですから。
私は農業のことは知らないが、農協ビジネスにはどっぷりつかってきた。 今、田畑ではたらいている大半が老人であることを見るとき、元のエントリに対するT J Adventureさんや小兵衛さんのコメントに見る通り、このままでは現業の老人たちが田畑を病気、老衰、死亡などによって捨てることによって、日本農業は自然に終焉を迎えることになる。
ほんと、農業の事を全く理解されてないですね。 「日本農業は自然に終焉を迎えることになる」といって、終わりを迎えるのが正しいのでしょうか? 例えば、絶滅危惧種ってのがありますね。
ライチョウとか身近ではメダカなんかも。 「これらは役にもたたんし、あってもなくてもいいので絶滅させますか?」って事です。 絶滅させない為に施策する事こそ大切なのでは?
それに対して農協組織は何らかの解決策を示しているのか? 傍から見る限り、農協組織の現在の活動は「自分たちの延命のための活動」とは見えるが、日本農業の永続性、競合力強化に向かっているとはとても見えない。 私は100を目標とするときに、100のことを言っていたのでは精々60か70しか得られないと思う。
100を目標とするのであれば120、130のことを言わなければ100は達成できない。だから極論を好む。私が勤めていたアメリカの企業ではこういうことをStretch(背伸び)と言っていた。
そういうコンテクストから私は「輸出産業を優遇するためには日本農業が潰えても仕方がない」と言うステイトメントを発する。輸出産業がTPPで恩恵を受けて栄えるのであれば、外国から安全なものを札束でホッペタをひっぱたいて買ってくれば良い。一国に輸入元を頼るのはおっしゃる通りリスクがあります。
「輸出産業を優遇するためには日本農業が潰えても仕方がない」と言うステイトメントを発する。」
でも、上の如く貴方のいう通りにしたら、世界情勢が危うくなったらいっぺんに日本の国は飢餓の国と成り得ますよ。 それと、60だの100だのと言っておられますが、同じ土俵に上がる力がないと、妄想でしかないですよ。
例えば、日本のサッカーがどんなに努力しても世界一にはなれないのと同じです。 それは、サッカーにおける体力・反射能力の違いと一緒で、アメリカの農業と比べると、耕地面積、気候、消費顧客の違い、農業従事者の意識の違い等、いろいろな事がある。 前述したように、日本の米はアメリカと違って国内消費者向けの販売に特化したものであって、海外輸出産業化には不向きなのですよ。 もうちょっと、実情を考慮しましょうよ。
リスクの分散を図る、これこそ日本の商社の得意技であって、農協組織は逆立ちをしても追いつけない。
だからTPPに反対をする。 農業の六次産業化は日本農業の大きな武器になりうる。 そのためにも農協組織は邪魔なのです。
だから、日本農業の現状と諸条件を考慮した上で発言してください。 当然、農業の輸出産業としての産業化は、日本農業では逆立ちしてもできませんよ。 そんな事したら滅びるだけです。 そして、農協も確かに今まで悪さしてきた組織ですが、同時に米を一定価格で買い上げるなど、農家の保護の功績もありますよ。 同じ組織でも、社会保険庁や日教組や自治労などのクソ組織より何億倍とマシですよ。
===
農家も離農が進み、農地(国土)が荒れ果てます。 そして、失業者も増えますよ。
===
離農が進んでいるのは現実です。若者のどれだけが農業に身を投じていますか? また農地が荒れ果てているのも減反などによって当然の結果です。 田舎に住んでいればよくわかります。 失業者が何を指しているのかはわかりませんが、高齢農民が農業を離れることを失業というのでしょうか?
でも、脱サラから農業を目指す若者も少なからずいるし、祖先伝承の土地を引き継ぐというのも少なからずいる。 貴方は「落ちぶれているしもう滅びるの確実だから、そんなの皆潰してしまえ!」と言ってる訳です。 この国の農業の実情も知りもしないで、なぜにそんなに高飛車な事が言えるのですか? 我慢ならないといったら、こういう所の方が我慢なりませんねぇ。
それと失業に関しては、前日の如く「TPPで日本の農家を壊せば、もう二度と復活できません。
なぜなら、外国人労働者と同じく米の単価がTPPによって値崩れすると、もう二度と農業に戻ろうという日本人がいなくなってしまいます。」という事で、日本から働き口がなくなってしまう・・という事です。
とにかく今の日本農業は終焉に向かってまっしぐらと思われる。それにブレイキをかけ、上昇に向かわせるにはTPPを神風と思って競合力をつけるしか方法はないのではないかと言うのが私の考えの根本なのです。
何度も言うように、絶滅危惧のあるモノをそのままにしていい訳がありません。 そしてTPPは、日本の農業の実情を考慮すると、神風どころかPM2.5かはたまた毒ガスですよ。 いっぺんに日本の農業は死に絶えます。 要するに、物事には向き不向きがある・・という事。 これを考慮しないのは、「ガリガリに痩せ細った本を読むのが好きな子を一流のプロスポーツ選手に仕立てる」のと一緒の愚行ですわ。
無理すれば、その子は死んでしまうかもしれないし。
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No title * by 憲坊法師
拝読させていただきました。拙Blogの方にコメントを残させていただきました。
No title * by 風来梨
ご覧頂きまして、有難うございます。
こういう『政治クダ巻き』系の記事は、山のシーズンとなってきましたので、あと一つの記事で来年の冬(2~3月)まで休止しようかと。
あと一つで、風景ガイドという健全な主題に、筆者のオチャメ満開の行動という、どっちに転んでもアウトロー(なってない)となる可哀想なブログに方針を切り替えようかと。←ただの寝言です。
こういう『政治クダ巻き』系の記事は、山のシーズンとなってきましたので、あと一つの記事で来年の冬(2~3月)まで休止しようかと。
あと一つで、風景ガイドという健全な主題に、筆者のオチャメ満開の行動という、どっちに転んでもアウトロー(なってない)となる可哀想なブログに方針を切り替えようかと。←ただの寝言です。
No title * by 風来梨
沈殿中で暇なので
もう来ないだろうから言うけど、一番上の右翼の爺さん、頭がトチ狂ってるよ。
ただが月1500円の得で、日本の農業を潰すだけの「TPP妥結による農業品目の関税撤廃」を主張しているが、更に「外国の土地を借りて日本の農業を移転させる」とか、キチガイじみた事をのたまっているし。
この爺さん曰く、「ただが自給率40%の日本農業保護の為に高い税を庶民に出させるのは怪しからん」事らしい。 そして、「TPPを妥結させて、安くて上手いカルフォルニア米を食おう」だってさ。
頭もおかしけりゃ、味覚もおかしくなってるみたいだ。
そんなのTPP妥結の直後で安くたって、日本の農業が壊滅した後は、足元を見られて輸入米価が吊り上げれるに決まってるでしょうが。
それに食糧自給率を無視すると、輸出国とトラブったら途端に食糧難だし。 海外で土地借りて日本農業云々も、土地や気候風土的に日本の品種では無理だし、第一、海外に日本の品種を持ち込んで米を作り、日本に逆輸入なんて無駄もいいとこ。
この爺さんの様に道理を弁えないのが、知らず知らず日本を壊していくのが腹ただしいよ。
もう来ないだろうから言うけど、一番上の右翼の爺さん、頭がトチ狂ってるよ。
ただが月1500円の得で、日本の農業を潰すだけの「TPP妥結による農業品目の関税撤廃」を主張しているが、更に「外国の土地を借りて日本の農業を移転させる」とか、キチガイじみた事をのたまっているし。
この爺さん曰く、「ただが自給率40%の日本農業保護の為に高い税を庶民に出させるのは怪しからん」事らしい。 そして、「TPPを妥結させて、安くて上手いカルフォルニア米を食おう」だってさ。
頭もおかしけりゃ、味覚もおかしくなってるみたいだ。
そんなのTPP妥結の直後で安くたって、日本の農業が壊滅した後は、足元を見られて輸入米価が吊り上げれるに決まってるでしょうが。
それに食糧自給率を無視すると、輸出国とトラブったら途端に食糧難だし。 海外で土地借りて日本農業云々も、土地や気候風土的に日本の品種では無理だし、第一、海外に日本の品種を持ち込んで米を作り、日本に逆輸入なんて無駄もいいとこ。
この爺さんの様に道理を弁えないのが、知らず知らず日本を壊していくのが腹ただしいよ。