2014-04-05 (Sat)✎
路線の思い出 第52回 三江線・粕淵駅 〔島根県〕
ぶらりと訪れた駅は
桜の駅だった
《路線データ》
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’16)
江津~三次 108.1km 46 / 1109
廃止年月日 転換処置
’18/4/1 備北交通・大和観光・邑南町営・石見交通
など区間によって分担
運行本数(’17)
江津~三次 下り2本・上り1本
江津~石見川本 上り1本
江津~浜原 3往復
石見川本~三次 上り1本
浜原~三次 2往復
口羽~三次 1往復
※ 廃止日までの残り2週間は昼間便の浜原~口羽の通し運行を実施した
江津~三次 下り4本・上り3本
江津~石見川本 上り1本
石見川本~三次 上り1本
江津~浜原 1往復
浜原~三次 1往復
粕淵駅(かすぶちえき)は、島根県邑智郡美郷町粕渕にあったJR西日本・三江線の駅である。
地名は俗字(異体字)の「渕」を用いているが、駅名は正字の「淵」を用いていた。
同線の廃止に伴い、2018年(平成30年)4月1日に廃駅となった。 浜原方面に向かって左側に単式1面1線のホームを持つ駅で、ホーム上に待合室があった。 元は島式1面2線であったが片側の線路は撤去され、その路盤は現駅舎及び駅前駐車場の用地に転用された。
駅舎は美郷町商工会館との合築で建て替えられて、商工会の係員が出札業務を受託する浜田鉄道部管理の簡易委託駅となっていた。 商工会係員による当駅での受託駅業務は平日の昼間時のみで、POS端末による発券方式であった。 また、駅前を発着する石見交通バスの定期券・バスカードの発売も行う。 自動券売機は設置されておらず、受託駅業務時間外は無人駅と同じ対応であった。 なお、三江線が廃止となってからは、旧粕淵駅部分はそのままバスの待合所となっている。
当駅は美郷町の役場所在地である町の中心駅で、2015年の一日平均の乗車人員も25人と、三江線の駅の中では川戸駅に次いで利用客の多い駅であった。
ちょうど桜の時期という事で、このネタも道義的!?にそれに合わせねばなるまい。
でも、鉄を必至に追いかけていた『○鉄』最盛期の3月末から4月初の時期は、大概北海道から東北への残雪の路線風景を追っかけていて、桜と鉄を撮った事があまりないのよねぇ~。
・・という訳で、取り上げる路線を選ぶのも苦労するのである。 もちろん、ネタがないから・・というのは前述で述べた通りである。 ・・で、もう、来年の事は考えないようにして取り上げたのが、この三江線である。
『国鉄バス』に『丸ポスト』
良き時代の雰囲気漂う旧粕淵駅
この路線に春に訪れたのは、『国鉄バス』や『丸ポスト』のある駅写真でも判る通り、もう四半世紀前の事だ。 そして、訪れたのは時は桜の鉄情景を狙っていたのではなくて、学生時代の長期休暇・春休みにやってきてのたまたま・・なのである。
花見の宴会ができる駅
だから計画性も何もなく、桜の想定も全くなかった。 あったのは、「寄り添う江ノ川を入れて撮ろうか」という事だけだった。 でも、運が良いのか何なのか、たまたま運行していたお座敷改造のキハ58が撮れたり、桜並木が最も映える晴天の順光で撮れたのである。
桜満開
春爛漫の駅にて
偶然にも
花見の臨時列車も運転されていた
また、この頃は撮り鉄に対して情熱が薄れてきていた時で、熱心に撮り込む・・なんて事はなく、適当に駅撮りした後は撮り鉄も程々に、春の陽気に誘われてぶらぶらと散歩に出ていたし。
ぶらぶらと散歩に出た江ノ川の川辺の畔では桜とは別の春の風景が広がっていて、それを目にした途端に鉄道を撮りにきた『撮り鉄』としてではなく、たまたま鉄道をアテに春の情景を愛でにきたカメラ好きの心が私の心を大いに包み込んだ。
後は心の趣くままに、春の一日を思う存分楽しむ事にした。 こういう何の下調べも計画性もなく、適当でいい加減な『撮り鉄』撮影行は、私に一番合っているのかもしれない。
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