2014-03-17 (Mon)✎
路線の思い出 第49回 釧網本線・北浜駅 〔北海道〕
浮かぶ薄氷を見て貨物列車がゆく
《路線データ》
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’15)
網走~東釧路 166.2km 513 / 583
運行本数(’18)
網走~釧路 5往復(内 快速1往復)
網走~知床斜里 下り4本・上り3本(内 2往復はトロッコ列車〔流氷物語号〕として運転)
網走~ 緑 上り1本 , 川湯温泉~釧路 下り1本
摩周~釧路 下り1本・上り2本 , 標茶~釧路 1往復(SLの臨時列車として運転)
北浜駅(きたはまえき)は、北海道網走市字北浜にあるJR北海道・釧網本線の駅である。
単式ホーム1面1線をもつ駅で、知床斜里駅管理の無人駅である。 ホームは、4両分程度の長さを持つ。
もともと同地は濤沸(とうふつ)と呼ばれていたが、既設の駅である根室本線・十弗駅との混同を避け、「北見国の浜にある」として『北浜』と名づけられた。 2018年の特定の平日の調査日における乗車人員平均は12.0人との事。
駅の所在位置は北浜地区の最も網走市街寄りに位置し、集落からはやや外れている。 1965年4月に封切りとなった映画『網走番外地』第一作で、『網走駅』として囚人を駅から護送するシーンのロケ地として用いられた事で知られている。
駅舎内には、かつての駅事務室を改装した喫茶店「停車場」が営業し、店内からオホーツク海を眺める事ができる。 待合室の壁面は、旅行者が訪問の足跡として貼った名刺や切符などで埋め尽くされている。
1980年に待合室にらくがき帳を設置したのを皮切りに、「オホーツク海に一番近い駅・海岸まで20メートル」の看板の設置や、入場券を買った旅行客に威嚇前浜で拾った貝殻に「通行証」とペンキで描いた記念品を手渡すなどの独自のサービスを行うようになって観光客が増え始めた。 このサービスは無人駅となった後も、旧駅長室で軽食喫茶店『停車場』を営むオーナーの手で、切符を売る駅業務の代行とともに続けられている。
今回取り上げる釧網本線の『路線の思い出』は、路線随一のベタな駅・北浜だ。 立ち寄った思惑は、もちろん流氷である。 だが、流氷は生き物の如く・・で、ちょっと春めいた風が吹くと一気に沖へ流されてしまう。 訪れたこの時は流氷が沖に流された直後で、当時は少年ながらがっかりしたものだ。
正直いうと、この駅で流氷がないと『縁起きっぷ』で有名な広尾線の幸福や愛国同様の観光駅で、駅舎の中は訪れた旅行者が貼り付けた切符や定期券が壁の全面に盛られている。 これを例えるなら、山での『汚いキバナシャクナゲ』が当てはまるだろう。 その『汚いキバナシャクナゲ』とは、山での用便で使用済のトイレットペーパーの残骸である。
当時は少年ながら、この紙で埋もれた汚らしい光景を見た瞬間に、拒絶反応から即効駅舎を出たのを憶えている。 もちろん、駅に降りた『足跡』写真も撮る気が起きなかった。 この時は天気が良かった事もあり、落ち着くヒマもない駅舎をすぐに出て列車撮影に向う。
遠く知床連峰を見て
流氷はないとはいえ、やはりここは海を入れて撮る撮影場所である。 また、『流氷の欠片』ともいえる薄氷が点在していて、撮りようによっては『この路線のオリジナル』な写真が撮れるのである。
まぁ、当時小僧の筆者に、そこまで見通す力はなかったのは言うまでもないが。
海に沿って国道を藻琴方向に歩いていくと、薄らと知床の山なみも見える。 点在する薄氷をアテに撮っていると、ふと貨物列車がやってくる。 今も・・であるが、貨物列車の運行時刻など全く知らないので焦ったよ。 でも、焦った割には、良く撮れてるよ。 鉄道写真にはタブーの『編成切れ』のアングルではあるが。
長い編成を無理矢理入れると小さくなるので
これでいいのだ
その他、上手くいったのか、果て差てただの『黒潰れ』なのかよく判らん写真が上がったり・・と、なかなか興味深い写真が撮れたこの路線であった。
キハ22がシャドーに光る
:
単なる黒潰れとみるか
単なる黒潰れとみるか
なかなかジャン!とみるか
・・まだ先の事であるが、今年の年末から年始にかけて、久々に釧網本線を撮りに行こうか・・と考えている。 年末年始はまだ流氷には早いので、釧路口の薄氷浮かぶ釧路川で狙ってみようかと。
上手く撮れたなら、来年の『路線の思い出』のネタに挙げようか。←でも、上手くいかない可能性が半々にあったりして。
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No title * by 風来梨
tomさん、こんばんは。
オホーツク縦貫鉄道の大半が廃止になった今、この釧網本線のこの区間が唯一の流氷列車を撮れる場所となってしまいました。
でも、ここでの流氷は、残念ながら薄氷しか見た事ないです。
原生花園もフイルムの間違いで撮りっぱぐれました。
なので、今年の年末と先の長い話ですが、薄氷の釧路川と繋がれた漁船を背景にリベンジを狙おうか・・と画策しております。
夏の斜里岳からは、下に広がるビート畑が幾何学模様に見えていいですよ。 この情景は、夏の風景にて・・
オホーツク縦貫鉄道の大半が廃止になった今、この釧網本線のこの区間が唯一の流氷列車を撮れる場所となってしまいました。
でも、ここでの流氷は、残念ながら薄氷しか見た事ないです。
原生花園もフイルムの間違いで撮りっぱぐれました。
なので、今年の年末と先の長い話ですが、薄氷の釧路川と繋がれた漁船を背景にリベンジを狙おうか・・と画策しております。
夏の斜里岳からは、下に広がるビート畑が幾何学模様に見えていいですよ。 この情景は、夏の風景にて・・
No title * by tom
小生が訪れたうちの1回は駅裏が流氷で埋め尽くされていました。上を歩いてキハを撮影しました。画像を探してみましょう。
No title * by 風来梨
tomさん、お早うございます。
流氷のキハ22の単行・・
もっと撮りたかったですね。
写真を是非、アップして下さいね。
流氷のキハ22の単行・・
もっと撮りたかったですね。
写真を是非、アップして下さいね。
北浜の定番アングルですね。釧網線は小生も夏も冬、北浜、原生花園、札弦、川湯、遠矢?、と結構訪れています。流氷、斜里岳、硫黄岳、湿原。見所の多い路線ですね。