2014-02-16 (Sun)✎
『日本百景』 冬 第107回 天塩川 〔北海道〕
天塩川とかつての急行【宗谷】
北海道の北に向かって流れる母なる川、それが今回取り上げる天塩川である。 この川は北見・上川国境にそびえる天塩岳を源にする川で、その長さは250km以上に及ぶ全国でも4番目に長い大河である。
優しい起伏を示す天塩岳と
前天塩との間に形成するカール(圏谷)が
天塩川の出発点だ
天塩岳にて
その豊かな流れは北の大地を育み、幻の怪魚・イトウが生息すると言われている。
また、冬季は川全体が氷結し、春先になるとそれが溶けて流れ出す流氷の河川版・『解氷』という珍しい現象を見る事ができる。 だが、この現象が現れるのは年に1回、それも数時間限りなので、滞在型の訪問をしないとこれを目にするのはかなり難しいという。
雪景色で銀色の車両を撮ると
クスンじゃうね
また、雄大な川の流域は春夏秋冬それぞれの景観に恵まれ、夏は川にカヌーを浮かべてのカヌーツーリング大会が催される・・との事である。 また、美しい鱗を魅せるニジマス釣りも、この大河での楽しみの一つだ。
春夏秋冬それぞれの景観に恵まれた天塩川であるが、私がこの川の景観で虜になったのは、やはり冬から春先の眺めである。 川の傍をピッタリと並走する宗谷本線は、冬のモノトーンの大河を借景にすると美しく引き立つのである。
大河の雄大な流れを強調してみた
でも、この大河は私の住む関西圏より遥か遠い北の大地にある。 この大河を訪ねた時は、いつもこの美しい大河と宗谷本線の列車の絵を撮りたいと思い描くが、なかなかにビシッと決まらぬまま少ない旅の日程が過ぎていくのだ。
働いている所が見たかった
天塩川に白い放物線を描く姿が・・
それでも「今度こそは・・」と、再度の訪問を夢描く私がいるのである。 今度こそは、天塩川に排雪の放物線を描く姿を撮ってみたいと。
仕事せずにノソノソと通過
次こそは・・
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