風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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第105回  根室標津

『日本百景』 冬  第105回  根室標津  〔北海道〕
 

近くて遠い島・国後島と流氷を
『ディスカバー・ジャパン』しにいこう
 
北端の国境の町・標津の冬は、何といっても近くて遠い我が国の領土・国後島が流氷に包まれる姿と、極寒の情景が魅せる不可思議な現象であろう。
 
それは、極寒の中での流氷と、“光の戯れ”がおりなす眺めである。 流氷の状態は、ぎっしりと敷きつまった流氷原の時がベストだ。 そして一番冷え込んだ日の朝、空が白みかけた頃、流氷が敷きつめる海岸に立ってみよう。 極寒に耐えて見る朝日は、寒さを振りほどいてなお余りある素晴らしい光景を魅せてくれる。
 

敷き詰められた流氷原を伝って
今にも彼の島まで辿って行けそうな・・
 :
だが、現実は近くて遠い島
彼の国により不当占拠された事実上は異国の島・国後島

周りの空気が流氷より冷たくなる事で起こる蜃気楼によって、朝日が歪められて四角に輝く“御来光”となるのだ。 この冷気と光がおりなす“ショー”が見れれば、もう言うことなしである。
また、空がピンク色に染まった中でぼんやりと浮かぶ国後島と朝日に輝く大氷原の情景も、言葉に尽くせぬほど素晴らしいものである。
 

冷気の悪戯
“四角”の御来光
 
この神秘の情景を味わったなら、自然の生命の神秘である野付半島のトドワラを訪ねたい。 
なお、野付・トドワラは以前に挙げたので、詳しくはそちらに委ねるとしたい。
 

幻惑的な雰囲気を
魅せるトドワラ
 
そして標津には、まだまだ訪ねたい所がたくさんある。 そう、根室標津は、自然風景満載のワンダーランドなのである。 有名処では、地球が丸く見える『開陽台』が挙げられる。 だが、残念な事に私が訪れたのは廃止ローカル線に最も熱中していた時だったので、『開陽台』の写真はコレ一枚しか撮っていないのである。
 

“地球が丸く見える”という
景勝地・開陽台
ガキの幼さの至り
でコレ1枚のみ
 
また、神秘的な大自然を見た後に都市型の大型デパートが出店する中標津の街を目にすると、何か“パラレルワールド”に紛れ込んでしまったかのような錯覚を覚えるのだ。 それは、茫洋とした原野風景からデパートが建ち並び、空から空港に旅客機が飛来する光景は、ともすれば“気持ちが悪くなる”程の異世界として目に映るのである。
 

中標津の街並み
 
今まで訪ね歩いた自然風景とこの街の光景と、果たしてどちらが“パラレルワールド”なのだろうか・・と思ってしまう自分がいたのである。
 
最後に、今はもうない情景で締めくくろう。 それは再び“パラレルワールド”に入り込むが如く、何もない広大な原野に舞い戻った所に存在したのである。 そう、旧国鉄標津線の原野のアップダウン風景である。 この旧国鉄標津線も、砂漠のオアシスが如く都会の様相を呈する中標津駅からほんの数分進むと、再び“パラレルワールド”に突入するのである。
 

広大な平原をとにかく真っ直ぐ
地形の変化に逆らう事なく
アップダウンで乗り越える
 
その情景は、あの時撮った拙い写真でしか証かす事ができないので、それに委ねて今回を締めくくろうと思う。
 

エンジンの唸りを上げて上下する様は
人生の機微を見てるかの様な

   ※ 元ネタは、撮影旅行記集』から『架空旅行・オホーツク縦貫鉄道の夢<2>』です。
     宜しければどうぞ。
 

 
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No title * by 風来茄子
丘のアップダウンの写真を見ているだけで涙出そうです。北海道の路線は須く開拓鉄道だと言えますが標津線は特にその雰囲気が漂う路線でしたね。実は中標津はスルーで街中を歩いた記憶がなく外れの駅にばかり降りていました。奥行臼から西へまっすぐ農道を風連湖へ向かうコースが好きで通ったなぁ。風連湖岸は立ち枯れが並び人っ子一人見当たらないプチ秘境でした。ひとりだけの場所を持ったような喜びを感じていたものでした。

No title * by 風来梨
殿下・、奥行から風連湖とは通でございますな。

あの駅の周辺には別海町営軌道の発単が転がっていたらしいですけど、撮れませんでした(発見できず)。 撮ってたら、殿下はおろか数万の閲覧者を釣る最強アイテムになったものを。

風連湖のそのあたりは季節が合うとオオハクチョウに混じって丹頂が見られるかも・・。 でも、撮影は車がないと無理ですね。
ワテがレンタカーで行った時は、大雪が降りだしました(オオハクチョウはいたものの大雪で撮影できず)。

ワテは人っ子一人いない尾岱沼の道の駅で、デフロスタの温風で溶けるフロントガラスの凍った雪粒がシダ植物の分裂のようだ・・と、一人ハシャいでいました。(呆)

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No title

丘のアップダウンの写真を見ているだけで涙出そうです。北海道の路線は須く開拓鉄道だと言えますが標津線は特にその雰囲気が漂う路線でしたね。実は中標津はスルーで街中を歩いた記憶がなく外れの駅にばかり降りていました。奥行臼から西へまっすぐ農道を風連湖へ向かうコースが好きで通ったなぁ。風連湖岸は立ち枯れが並び人っ子一人見当たらないプチ秘境でした。ひとりだけの場所を持ったような喜びを感じていたものでした。
2014-02-15 * 風来茄子 [ 編集 ]

No title

殿下・、奥行から風連湖とは通でございますな。

あの駅の周辺には別海町営軌道の発単が転がっていたらしいですけど、撮れませんでした(発見できず)。 撮ってたら、殿下はおろか数万の閲覧者を釣る最強アイテムになったものを。

風連湖のそのあたりは季節が合うとオオハクチョウに混じって丹頂が見られるかも・・。 でも、撮影は車がないと無理ですね。
ワテがレンタカーで行った時は、大雪が降りだしました(オオハクチョウはいたものの大雪で撮影できず)。

ワテは人っ子一人いない尾岱沼の道の駅で、デフロスタの温風で溶けるフロントガラスの凍った雪粒がシダ植物の分裂のようだ・・と、一人ハシャいでいました。(呆)
2014-02-15 * 風来梨 [ 編集 ]