風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出   第42回 陸羽東線・中山平駅

路線の思い出   第42回  陸羽東線・中山平駅  〔宮城県〕
 

上から俯瞰すると
 
《路線データ》
      営業区間と営業キロ             輸送密度 / 営業係数 (’83) 
     小牛田~新庄 94.1km             3333  /  443   

運行本数
                            小牛田~新庄    1往復【快速】
                  小牛田~鳴子温泉 14往復
                  小牛田~古川     9往復
                  鳴子温泉~新庄    8往復

中山平温泉駅(なかやまだいらおんせんえき)は、宮城県大崎市鳴子温泉字星沼にあるJR東日本・陸羽東線の駅である。 単式ホーム1面1線を有する駅で、かつては島式ホーム1面2線であったが1983年CTC化により駅舎側の1線が撤去され、現在は旧下り線を使用している。 コンクリート製の待合室兼用の駅舎がある。

以前は駅前の商店による簡易委託駅であったが、商店の廃業により1987年から古川駅管理の無人駅となっている。 1997年3月に、駅名が中山平より中山平温泉駅に改称されている。 駅前にはC58 356機が静態保存されている。



JRの路線7の中でも何となく影が薄い路線、それが今回取り上げる陸羽東線だ。 それは、行き交う気動車が早い内に『蓬トッピングの新型食パン気動車』に変わった事が挙げられるだろう。 他の東北の路線では結構遅くまで旧国鉄型の気動車が残っていて、撮り鉄は概ねそちらに行ってしまうようだ。
 
恐らく、撮りに行く者がいるとしたら、SL仕立てのイベント列車の運行時か鳴子峡が彩り燃える秋風景満開の時であろう。 まぁ、筆者は自称する程の偏屈であって、撮り鉄でありながらSL嫌いで見向きもしない事から、「SLが走るから撮りに行く」という選択肢は皆無なのだが。
 
その上で筆者も旧国鉄車両を求めるその流れにあるのか、それとも東北で鉄道撮影をしなくなって久しくなったせいなのか、とにかく四半世紀以上前の10台の最後の時を最後にこの路線を訪れる事はなくなった。
 
まぁ、国内指折りの温泉地・鳴子温泉には、東北の山から降りた際に幾度か立ち寄った事があるが、あの『蓬トッピングの食パン』を目にすると、「そのついでに○鉄しようか」という気にはなれなかったのである。
 
従って、この路線の撮影を語るなら、「四半世紀前のあの時のアホな行為」以外にないのである。
それは、あの頃のお定まりの如く、無人駅の中山平で駅寝して、朝一の列車をやり過ごした位からのんびりとこの路線の撮影に鳴子峡へ向かったのである。
 

 陸羽東線の定番撮影地だが
望遠の手持ちが乏しいと苦戦しますな

何故に一本やり過ごしたか・・というと、当時は三脚も持ってなく、冬ならば朝の一番列車は日の出前の運行で光量不足から撮影不能だったからである。 また、撮影地まで2kmほどあり、夜明け前から出張るほど、この路線の撮影を重要視していなかった事もある。
 
陸羽東線は隣の主要駅・鳴子で運転本数は半減するものの、この区間でも割と多くの列車本数があり、朝の1往復をやり過ごしても十分に撮影列車が確保できたのである。 最初の一枚は国道の橋から狙うが離れ過ぎて今イチで、この事で当時アホガキで無敵だった筆者の愚かな習性がもたげてきたのである。

それは、雪で吹きだまって通行止となっている鳴子峡に降りて、そこから狙おうって事である。
・・で、無謀にも、転落防止の柵までも雪に埋まったデンジャラスな吹き溜まりの中をラッセル(雪の中をズボズボハマりながら行く事)で進んでいく。 深みにハマったなら、銀箱で身体を支えてハマった足を引っこ抜く・・といった案配で前進する。 だが今考えると、オトロシイ事しとるなぁ・・と思う。
吹き溜まりの中央から滑り落ちると、峡谷まで真っ逆さまに転落・・もあり得るのだから。
 
そして、肝心の撮影適所であるが、下れば下るほどに鉄橋から離れていくのだ。 結局、ある程度下った所で行軍を諦め、生死を問わない雪中行軍(多少脚色が入っています)の戦果は、撮影適地ナシという無様な徒労に終わってしまった。
 
谷コースは撮影適地ナシという結果が出たが、登り返しでもそれ相応の時間を食って撮影予定の一本を撮れずにやり過ごしてしまった。 こういう無駄な事をしてしまったので、取り敢えず最初の一枚を撮った所に戻るが、何か今イチ手応えを感じない。
 

一番の狙いだった
キハ58の快速〔いでゆ〕もちっちゃくなって
 
「何とかならんかなぁ」と撮影場所を求めて歩き回るが、時間が迫って撮影可能列車が残り1往復となった午前10時過ぎ、偶然にいい所を見つけたのである。 真上から俯瞰する撮影地である。
 

ちょっと崖っぷちで危険ですが
ナイスな俯瞰場所で今回の一番星をゲット
 
足場は崖っぷちでちょっとヤバい所だったが、雪中行軍した吹き溜まりの渓谷遊歩道に比べると数段に安全パイである。 ・・で、ここで撮った最後の1枚が今回撮影の『一番星』となったのである。
 
   ※ 詳しくは、メインサイトより『魅惑の鉄道写真集』を御覧下さい。
 
 
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No title * by tom
こんばんは
確かに陸羽東線は地味な路線とは思いますが、陸羽西線や磐越東線辺りと比べると温泉や名所の多い路線のように思います。小生も2度ほどこの辺りを訪問しています。秋と冬に訪れましたが、冬は貴殿の2枚目(のアングル)を撮って満足して帰りました。根性ないですね。

No title * by 風来梨
tomさん、こんばんは。

改めて時刻表を見ると、結構イベント列車が走ってますね。
東北のローカル線撮影の大御所は、最後まで国鉄型の残った米坂線と只見線だと想定して記事を書いたものですから・・。

いえいえ、鉄道でこの線を訪問しただけでも根性モノです。
撮影目的なら、そのほとんどが車ですから。

コメント






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No title

こんばんは
確かに陸羽東線は地味な路線とは思いますが、陸羽西線や磐越東線辺りと比べると温泉や名所の多い路線のように思います。小生も2度ほどこの辺りを訪問しています。秋と冬に訪れましたが、冬は貴殿の2枚目(のアングル)を撮って満足して帰りました。根性ないですね。
2014-02-03 * tom [ 編集 ]

No title

tomさん、こんばんは。

改めて時刻表を見ると、結構イベント列車が走ってますね。
東北のローカル線撮影の大御所は、最後まで国鉄型の残った米坂線と只見線だと想定して記事を書いたものですから・・。

いえいえ、鉄道でこの線を訪問しただけでも根性モノです。
撮影目的なら、そのほとんどが車ですから。
2014-02-08 * 風来梨 [ 編集 ]