風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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第93回  剱の谷・秋景 その1

『日本百景』 秋  第93回  剱の谷・秋景 その1  〔富山県〕
 

豪華絢爛たる秋絵巻へ
 
  剱の谷へ紅葉狩り
この夏は写真のデキが今イチだったなぁ。 そういう訳もあって、秋をターゲットにフツフツと一人で煮詰まっていたのである。 計画ではレンタカーを使っての東北・《茶釜ノ滝》めぐり、そしてなかなか行けなかった“フォーエバー”こと《御来光滝》めぐりの『豪華絢爛・秋の滝スペシャル2本立て』となるはずだったのだ。

だが、例の如く旅立ちの直前になって襲いかかる拠所ない事情ニンジャでラーメンテイ〔涙〕 だって、出るんだもん・・ スピード)によって車が使えなくなっちまったので、鉄道のみの利用ですむように急遽の計画変更を余儀なくされた。
 
・・となると、行く所は概ね決まってくる。 豪華絢爛・秋絵巻を目的とし、しかも鉄道利用だけですむのは中央山岳地帯の限られた地域しかないのである。 もちろん、タクシーは御法度であるのは言うまでもないし、できれば交通費も抑えたい。
 
そして、ラーメンテイの修行に有給をまわさねばならんので、通常の休暇である夜勤明けの金・土・日と期日も限られてくる。 となると、これらの条件を全て兼ね備えた所は《剱・立山》以外に見当たらないのである。

長々とクソしょうもない旅の行先設定を語ったが、行先と決定した『裏剱・仙人池めぐり』に出かけるとしよう。 なお、今回は『急遽』という事で、かつての記憶を頼りに見事なまでに何の下調べもせずに行く。
これが吉と出るか、凶と出るか。
 

剱の谷へ紅葉狩り 行程図
 
   行程記録               駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 富山地鉄・立山駅よりケーブルカーと高原バス利用(1:10)→室堂(2:40)→剱沢
《2日目》 剱沢(2:20)→真砂沢小屋前
《3日目》 真砂沢小屋前(1:40)→ハシゴ谷乗越(1:40)→内蔵助平(2:20)→内蔵助谷出合
     (1:40)→黒部第四ダムよりトロリーバス利用(0:15)→扇沢よりバス
     (0:35)→JR・信濃大町駅

  《1日目》 剱沢まで
最初に述べた通り、『拠所ない事情』によってかなりの範囲が制限されてしまった為、ほとんど下調べもせずに出かけるハメとなる。 その事が今回の旅を、良くも悪くもダイナミックに“味付け”をしてくれたようである。 その“味付け”具合は、話を進めていく上で語っていくとしよう。

夜勤の仕事を終えて帰宅し風呂だけ浴びて、昨夜まとめた荷物を担いで出発。 大阪発の特急【サンダーバート】と富山地鉄線を乗り継いで、《黒部・立山アルペンルート》の起点・ケーブルカーの始発駅である立山駅へ。 だが、予想に反して大して人混みはない。 予想は『平日と言えども紅葉シーズン真っ只中で、ケーブルの待ち時間が出る程の人だかり』だったので、ちょっと拍子抜け。

だが、この人の空き具合(といっても、ケーブルカーが満杯になる程はいたけどね)は、『平日だから』という理由ではなかったのである。 乗客を見渡してみても軽装の観光客ばかりで、どうもザックを担いでいる“山ヤ”さんは見当たらなかったし。
 

秋色満開なのに人っ子1人おらず
 
まぁ、この状況を目にして大よそ勘付くべきなのだろうが、当時の私は思いっきり“のほほん”としていたので全く気付かなんだ。 行程図にはタネ明かしをしてしまったが、その答えは話の構成の都合で先延ばしにするとしよう。

キャ~キャ~、ワーワー騒ぐ観光客を横目に、こちとらは夜勤明けなのでバスの中ではぐっすりと寝入る事にする。 目覚めると、予定通りに《室堂》のバスターミナルに到着していた。 只今の時刻は14:00。
さて、これからが旅の始まりだ。 明日の《仙人池》までの行程時間を考えると、今日は剱沢のキャンプ場までは到達しておかねばならないだろう。

だが、夜勤明けの寝不足気味なので、《剱御前小屋》までの500mの標高差の登高は限りなく“ビミョ~”である。 一応、ダレた精神状態時のセオリー!?(そんなセオリーは初耳だ)通りに重量を拒絶するべく、水は行動水の500mlのみを《雷鳥沢》で汲んで行く。 でも、「徹底的にダレて《雷鳥沢》でストップ」なんて事にならんで良かったよ。 今は(昔も)、徹底的な根性なしのヘタレだからねぇ。
 

今やヘタレ全開のメタボ(前から)の身
キャンプ地の剱沢へ辿り着けるかどうかも怪しいものだ
 
《雷鳥沢》を渡って剱御前の山体に取り付くのだが、沢に架かる橋は落とされていた。
「ここらで、ええ加減気付けよ!」と思われるだろうが、まだ時期尚早(何が?)。 「下に鉄板が敷いてあるし、問題なし」としてスルー。 剱御前への登りは、ヘタレにしては1時間半を切る通常タイムで乗りきる事に成功。 そして、いよいよ答えが明かされるシーンへと突入する。

次回(明日)の情景をひとつまみ 

それは、この登りを乗り切って《剱御前小屋》の前に立った瞬間であった。 小屋の窓に掲示された注意書きを見てア然。 何と、剱沢小屋を始めとしたこの先にある小屋全てが、先週の『体育の日』限りで今シーズンの営業を終えて閉鎖されていると記されてあったのだ。
 
オマケに、《仙人池》への途中にある《剱沢》に架かる橋も落とされているとの事である。 苦労して登りついた途端に行き詰ってしまったではないか。 目当てとしていた《剱沢小屋》が閉鎖であったなら、トイレや水場の対応も考え直さねばならなくなる。 

「取り敢えず情報収集」という事で、山域で唯一明後日まで営業している《剱御前小屋》に入って《剱沢》の状況を聞いてみる。 小屋番の兄さんによると、「キャンプ場前では、水が出ているかどうかは解らない 下の雪渓まで行けば水は取れると思いますが・・」との事。
 
これを聞いて選択肢は2つとなる。 1つは、この《剱御前小屋》に泊るという事である。
もう一つは水をここで確保(買う)して、予定通り《剱沢》でキャンプを張るかである。
さすがに、「《剱沢》に水がある!」という博打は打てないしね。 しかし『小屋に泊る』という選択肢は、財布を開けた瞬間に『ボツ』となってしまった(宿代を払うと電車賃がカツカツになったりして)。
・・で、否応無しに、予定通り《剱沢》でキャンプを張らざるを得なくなる。

方向性が決まったので、水を購入しようと小屋番の兄さんにお願いすると、小屋番の兄さんは「要煮沸の雨水の汲み置きなら、分けてあげますよ」との御厚意を示してくれた。 何でも有料の水はヘリを使っているので、2リットルで900円も取るのだそうである(小屋番の兄さんも、あまりにも高いので売りたくなかったらしい)。 水を(タダで)補給できた事だし、後は暗くなる前にテントを設営すべく《剱沢》へ向かうだけである。

でも、気が急くとなかなか着かないものである。 30分程で着けると思ったのに、この道程の長い事。
「こんなに長かったっけ?」と思いながら、時を追うように暮れていく空を見ながら真下に見える《剱沢》のテント場へ向かう。 到着は16:45だった。 辛うじて、陽は落ちていなかったよ。
着いて即効にテントを設営して、トイレの偵察(やっはり封鎖されていた)をして飯食って寝る(つもり)。
 

素晴らしき剱の情景は裏剱にある
 
 
   続く《2日目》は、次回『第94回 剱の谷・秋景 その2』にて
   ※ 詳細は、メインサイトの『撮影旅行記』より『剱の谷へ紅葉狩り』を御覧下さい。


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