風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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名峰次選の山々 第103回  栗駒山

名峰次選の山々 第103回  『124 栗駒山』  岩手県・宮城県 
栗駒山系(栗駒国定公園) 1627m  コース難度 ★  体力度 ★
 

頂上から途切れる事なく続く
紅葉の波を魅せる栗駒岳
 
さて、今回は、「東北随一の紅葉の峰」と云われている秋の栗駒山を訪ねてみよう。 そして、この栗駒岳の“売り”は、登山口にこちらも「東北地方でも随一」と云われる須川温泉がある事と、行程が登山口より頂上で所要2時間程度とお手軽な事である。 それでは、前夜初の日帰りで栗駒山の紅葉を訪ねてみよう。
 

東北の峰て最も紅葉が美しい
と評判の栗駒山に行ってみよう

さて、こういう手軽で人気のある山は、シーズンともなると時間とともに行楽客でごった返す。
下手すれば駐車場が満杯(もちろん、臨時に設けられる駐車場も満杯になる)で、行楽不可能になってしまうケースも考えられるのである。
 

こんな素晴らしい
紅葉を魅せられるなら
駐車場がごった返すのも
仕方ない事だろうね
 
『その防止法』と言えるかどうかは解らないが、手としては平日の前夜に広大な駐車場で車中泊をして、朝早くに出発してお昼前には山の周遊を終えて帰路に着けるようにする事であろう。 これを実行するに当たっての心配事は、『明日の天候』の事であるが、こればかりは天気予報を見極めつつ天に祈るしかないだろう。
 

栗駒山登山コース 行程図

   行程表             駐車場・トイレ・山小屋情報
一ノ関市街より車(1:20)→須川温泉駐車場(栗駒山登山口)(0:15)→名残ヶ原
(0:40)→昭和湖(0:40)→須川分岐(0:20)→栗駒山
帰路は往路の通り戻る・所要1:40 →須川温泉駐車場(栗駒山登山口)より車(1:20)→一ノ関市街

さて、翌朝5時に起きてから支度(トイレなど)をして、6時には出発できる体制を整えておこう。
秋の6時といえば、漸く明るくなり始めた頃で、しかも標高が高い山岳区域ゆえに気温は低く寒いので、前夜の車中泊を含めて防寒の用意は必須だろう。
 

朝早く出るとミルク色に染まった
山の情景が望めるだろう
 

朝日を浴びて彩り鮮やかに

6時に出発すると、もう行動を起こしている人もかなりいて、この6時という時間が山では“早朝”とまでは言えない事が理解できるだろう。 さて登山路は、須川温泉の源泉噴出地をかすめるように敷かれた石段を登ると、山上庭園が広がる探勝路に出る。 ここは点在する溶岩石の奇岩とカエデやドウダンなどの低木が織り成す亜高山低木林帯で、色づいた紅葉と真っ赤に熟れた木の実が早朝の秋の気配を演出してくれる。
 

栗駒山の外輪山は
彩り鮮やかに紅葉に染まっていた
 

名残ヶ原の池塘
 
この庭園を過ぎると、視界が開けて栗駒山が正面にそびえる《名残ヶ原》の草原に出る。 草原内は木道が敷かれているが、木道はかなり朽ちているので足元には注意したい。 視界の広がった草原では、山肌を全面に飾る紅葉の枝垂れ模様が望まれるだろう。 そして、この頃より漸く朝日も昇ってくるので、山肌に光が当たる場所が徐々に広がって美しい色づきを魅せてくれるのを楽しみながら登っていこう。
 

名残ヶ原を俯瞰して
 
この《名残ヶ原》の草原を縦断して端までゆくと、木道は途切れて硫黄臭のする《セッタ沢》上の土手を伝っていく。 硫黄の噴出孔より上までこの土手を伝うと沢に下りて、《セッタ沢》より分かれる《三途ノ川》に沿って頂上を目指す《笊森ルート》を分けて、水が徐々に枯れていく《セッタ沢》に沿って登っていく。
 

セッタ沢の上に広がる
紅葉を目指して

紅葉のクライマックスはこの辺りから始まる。 栗駒岳の頂上から鮮やかに色づいた紅葉が続き、それを見ながらの楽しい登路が続く。 この緩やかな登りを詰めると木道が現れ、それを詰めて丸い丘を越えると、昭和19年の噴火でできた火口湖の《昭和湖》の畔に出る。
 

昭和初期の栗駒山の噴火で
出現した火口湖・昭和湖
 
この火口湖はエメラルドグリーンの湖水を湛え、それに日の光が当たるとサファイアのように輝くのである。 だが、まだ時間が浅く、湖全体を照らす程に陽が上がっていないので、このシーンは下山時に見る事にしよう。
 
さて、この《昭和湖》より、この山行で最も勾配のキツい登りが始まる。 まぁ、キツいといっても、一般行楽客レベルが“キツい”と感じるに過ぎないものであるが。 《昭和湖》よりは潅木で覆われた支尾根に取り付く。 丸太と石で階段状に整備された坂を20分程踏ん張ると《昭和湖》を俯瞰する所に出て、それよりは潅木の林を抜け出して視界が良くなる。
 

紅葉の紅と草原の緑との調和
 

栗駒本峰から連なる
紅葉を前傾に山なみを望む
 
後は鮮やかな紅葉を見ながら、栗駒山の主峰へと続く稜線へとつながるなだらかな支尾根を伝っていく。 この辺りからは日も高くなってきて逆光シーンとなり、紅葉に光をかざして輝く様を楽しむ事ができる。 また、斜光線の妙も楽しめるのだ。 このように稜線を周り込むまでの間、紅葉に当たる光の変化を楽しみながら行けるのである。
 

振り返ると通称・天馬峰が
まろやかな姿を魅せていた
 

稜線に出ると
天狗岩が紅葉の峰の頂に現れる
 

 栗駒山頂上標

紅葉に当たる光が織り成す情景の妙を楽しみながら登ると、いつの間にか栗駒岳の稜線の上に登り着いている事だろう。 楽しい時間帯はあっという間だ。 《須川分岐》という銃走路分岐で稜線に乗ると、後は稜線上に突き出たアクセントの《天狗岩》を越え、順光となって鮮やかに彩る本峰の紅葉を眺めつつ坂を詰めていくと栗駒山 1627メートル 頂上に着く。

頂上からは、南の《イワカガミ平》側の展望が大いに開けてくる。 だが、紅葉は北側程にはなく、広大な草原風景が広がる。 また、登頂した頃は《イワカガミ平》は完全な逆光となっているので、あまり写欲は湧かなかったのであるが。 ちょうど小腹も空いてきたので、持ってきたパンでも千切りながら、ひととき頂上登頂の喜びを享受しよう。
 

頂上直前より
須川温泉方向の紅葉を望む

さて、頂上で半時間も滞在すると身体も冷えてくるので、頃良い時で帰路に着こう。 
下りも往路を行くが、紅葉の撮影は登ってきた時にみた情景のおさらいに加えて日の光の上がり具合からの変化を楽しみながら行こう。 きっと、朝まだ日が当たらず暗かった所も日が当たっているハズだし、暖かくなってきて水蒸気が霧となって幻想的な風景を創り出すかもしれないから。

撮っておき
栗駒山・紅葉四景

筋雲が紅葉に味わいを添えて
 

黄葉の情景もまた乙
 

山を染め上げる
という情景
 

撮っても撮っても撮り足りない
 
後は、これを楽しみながら行こう。 それと、高くなった日の光によってエメラルド色に輝く《昭和湖》も押さえておきたい。 このようにカメラ片手にゆっくり歩いても、11時過ぎには須川温泉に戻り着く事が叶うだろう。 後は“山の後の温泉”であるが、今登った峰より出でる最高級の温泉が湧いているので、是非とも堪能したい。
 

斑点となった紅葉もいいね
 

青空に黄葉をかざしてみた
 

斜光にかざすと
得も云えぬ美しい色彩となる
 
ここの硫黄泉は、湧出温度が高すぎて、源泉より『スパ・スライダー』となる水路を通す事で、冷ましてから浴槽に注いでいるのである。 もちろん泉質は、最も温泉らしい(と、私が思う)硫黄泉である。
 

山の後は極上の温泉に入ろう

   ※ 詳しくはメインサイトより『栗駒山』を御覧下さい。




 
 


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