2013-10-19 (Sat)✎
『路線の思い出』 第30回 土讃本線・大田口駅 〔高知県〕
段々畑が広がる長閑な情景をゆく
《路線データ》
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’83)
多度津~窪川 198.9km 4942 / 274
運行本数
池田~高知
特急【しまんと】、【南風】 上下とも毎時1~2本
普通 阿波池田~大歩危 上下とも2本づつ
阿波池田~高知・須崎 上下とも6本づつ
大田口駅(おおたぐちえき)は、高知県長岡郡大豊町黒石にあるJR四国・土讃線の駅である。
駅名の由来は、真言宗智山派の仏教寺院である大田山豊楽寺の参拝口である事からとの事。
なお、大田山豊楽寺は日本三大薬師の一つに数えられ、薬師堂は国宝に指定されている。
島式ホーム1面2線を持つ交換可能駅で、特急列車同士の行き違いも行われている。
駅舎は木造平屋建てで、改築されている。 簡易委託駅であり、駅前の吉田商店で乗車券を売っている。
駅構内がカーブしている為、特急列車は減速して通過する。 このカーブによる列車接近の注意喚起の為に、簡易的な列車接近放送が流れる。
この駅は、土讃本線随一の有名処の坪尻と『フォーエバー』(詳細はリンクをクリック→オチャメワールドに旅立てますよ)の秋風景を撮りに行ったついでに立ち寄ったのである。 立ち寄った理由は、『フォーエバー』の基点である『道の駅・木の香』に早く着き過ぎるのは退屈(つまり道の駅で車寝ですね)なので、「ちょっと寄り道」なのである。
朝に坪尻で「秘境駅を遭難間際(少し誇張)の秘境踏み」をしでかしてしまったので、今度は俯瞰撮りをしようかと。 まぁ、俯瞰撮りなら線路から100m以上離れているので、坪尻のようにアンパンマンに轢かれかけるようなアホな目には遭わないだろうと。
変なの(アンパンマンの破片)が
トコトコやってきた
でも、筆者の所有レンズの望遠側は最大210mmと、極端に望遠側に弱いのである。
だから本格的な俯瞰撮り場所では、列車が点景となる筆者のいつもの失敗写真となってしまうのである。 従って、撮影地は大いにセレクトしなければならない。
要するに周囲の風景が優れていて、車両が点景になってしまっても、『鉄道写真』ではなく『風景写真』としてサルベージできるような撮影地である事が条件となるのである。 まぁ、雄大なカーブとかの車両本位の俯瞰撮影地はお呼びでないって事ですね。
その撮影地だが、目的地の『道の駅・木の香』の位置からして、大杉駅より東側で坪尻より西側限定となるのである。 そうしないと、無駄に車を折り返さねばならなくなるのだ。 鉄道撮影は、あくまでも「ついで」なのである。 ・・となると、結構絞られて容易く撮影地がセレクトできる。
段々畑があって長閑な風景
鉄が点景になってもOKですネ
坪尻から阿波池田の区間は地形的に俯瞰は遠すぎて超望遠でもなければボツだし、大歩危・小歩危は有名撮影地で面白みがなさそうなのでパスだし・・となると、その先から大杉までの間のみとなるのだ。
後はこの区間で、俯瞰できそうな地形をセレクトすればいいのである。
そして「俯瞰撮影ができそうな・・」って所は線路より上に車道の通っている所で、道路があるって事は何らかの観光名所のある所となるのだ。 それを手がかりに道路地図を見ると、大田口駅周辺に《豊楽寺薬師堂》という国宝の寺があるようだ。 後は、これが撮影地として“使えるか”を実地見分するだけである。
結果は、思いっきり『ストライク』であった。 そして、結構車の置き場もあるようだ。
当初は駅に車を置いて歩いていくつもりだったが、かえって駅の方が狭い袋小路のような位置にあり、しかも地元民の車が道路上にズラ~っと並列駐車されていて止める隙間は皆無といった状況だった。
まぁ、俯瞰場所へは車で行く方が楽なのであるが。
それでは、その時の『風景鉄道』をごろうじろ。 まぁ、「ごろうじろ」というほど大したものではないけれど。
カメラ片手に
長閑な風景を愉しんで
なお、この旅全体の旅行記はコチラをどうぞ。
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No title * by 風来梨
tomさん、こんにちは。
ほとんどロケハンなどしないのですけど、この時はなぜか・・。
山の畑の所有者の方に了解を得ると、最後の俯瞰写真の所に行けますしね。 天候が良かったのでのんびりできました。
ほとんどロケハンなどしないのですけど、この時はなぜか・・。
山の畑の所有者の方に了解を得ると、最後の俯瞰写真の所に行けますしね。 天候が良かったのでのんびりできました。
ここ行ったことありますよ。棚田と適度なカーブでいい感じです。もちろん国鉄時代です。でも曇天で今一でした。