風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出   第26回  参宮線・池ノ浦シーサイド(臨)駅

『路線の思い出』    第26回  参宮線・池ノ浦シーサイド(臨)駅  〔三重県〕
 

筏の現れた潟を見て
快速列車はゆく
 
《路線データ》
        営業区間と営業キロ      輸送密度 / 営業係数(’15)     
        多気~鳥羽 29.1km        2119  /   198
運行本数(’18)
 快速〔みえ〕名古屋~伊勢市・鳥羽 伊勢市行 下り14本(内 伊勢市行  5本)
                       上り13本(内 伊勢市発  1本)
 普通    多気~伊勢市 上下とも毎時1本
       伊勢市~鳥羽  上下とも毎時1~2本
 
池の浦シーサイド駅(いけのうらシーサイドえき)は、三重県伊勢市二見町松下にあるJR東海・参宮線の駅で、駅最寄りの海水浴場開場時期のみ列車が停車する臨時駅である。

単式ホーム1面1線を有する駅で、ホームは3両編成分の長さ60 m・幅2 mあり、ベンチや待合室は設置されていない。 駅舎はなく、ホームを隔てたフェンスの向こうは海が広がる。 駅入口付近には、出店屋台らしき建物とベンチが長年荒れるに任せたまま放置されていたが、現在は撤去されている。
営業期間外は、ホーム入口がフェンスで閉ざされている。 駅の管理は伊勢市駅が行っている。

毎年夏期限定で開業していたが、2018年(平成30年)から営業休止となった。 2016年の営業日数は僅か4日で、4日合せて8往復の計16本が停車したのみだった。 『池の浦シーサイドパーク』への海水浴客の利用を見越して開業した駅であるが、駅前に干潟があるものの、駅の開設目的である海水浴場『池の浦シーサイドパーク』までは徒歩で15分程度かかり、駅には海水浴場への案内標識すら設置されていない。

従って、訪れる利用者のほとんどが、「年に数日しか開業しない駅」訪問を目的とする鉄道ファンである。 なお、2020年3月14日に行われるダイヤ改正に合わせて廃止される予定である。

訪れる利用者のほとんどが鉄道ファンと言うだけあって、鉄道ファンには知られた場所で、鉄道撮影に訪れる者も少なくない。 当駅の開業日であった2016年7月30日の1番列車で池の浦シーサイド駅に降り立った者のリポートによると、その時の降車客は20人弱で全員が鉄道ファンであり、海水浴客はいなかったという。 『三重県統計書』によると、2017年度の年間の乗車人員は31人との事。


 
今回取り上げるこの駅は、実は降りた事がない。 その事で理由がましく言い訳をすると、列車が停まらない駅だからである。 そう、この駅は臨時駅で、夏のお盆位にしか開業しないのである。
 
ちなみに前年の実績では駅の開業はお盆の4日間のみで、1日上下2本づつの停車のみだったらしい。
・・という事は、年に16本しか停車しないのである。 これは最近はやりの鉄カテゴリーである『降り鉄』の面々には困った存在の駅だろうが、ナンチャッテ『○鉄』の筆者には全く関係なかったりして。
 
『降り鉄』の面々の大半が駅を訪問する際の“独自ルール”を定めているが、その多くは昼間の太陽光がある可視時間帯に列車で降り立ち、『駅名アリバイ』、『改札口潜り抜け』、『列車1本以上の滞在』などの“儀式”を経なければならない様である。
 
だが、“ナンチャッテ”である『○鉄』のソレ(独自ルール)はもう、いい加減である。
夜中であっても到着すればOKだし、車利用で鉄道を全く利用しないのも“よろこんで”である。
また、『タッチワンカウント』を採用している。 わざとらしくカタカナで書いたが、とどのつまり足の爪先でも指の爪先でも、とにかく駅敷地に触れれば1駅下車という、ふざけ過ぎたカウント法である。
 
その『ナンチャッテ独自ルール』に則って訪ねたのが、この池ノ浦シーサイド駅である。
到着時刻は、夜中の2時過ぎ。 もちろん、到着手段は車である。 そして、なせ立ち寄ったかというと、「車寝するのにいいスペースはないか」という理由である。 だが、ここでの車寝はパスとした。
 
なぜなら、駅と並行する道路を通る車のライトが眩しい事と、真夜中に駅入口に車を止めて寝ている野郎2人(旧友と2人で来ていた)のその姿が職質モノの怪しさを漂わしていたからである。
以前なら『職質上等!』と屁にも感じなかったが、歳食って幾分弱気になっちまったよ。
 
取り合えず駅入口は封鎖されていたので、線路からホームに上がって1駅下車の1カウント達成して、寝床適地を探す。 結局、トイレのある二見ヶ浦のパーキングエリアまで戻って寝る。
 

一応写真撮りですので
朝の風景おば
 

朝日と夫婦岩
二見浦の定番ですネ
 
ちなみに、なぜこんな事をしたのかというと、参宮線の撮影をしに来た為である。 普通、鉄道撮影にやってくると撮影地の選定の為のロケハンに心を配るものだと思うが、ナンチャッテな筆者の場合は、車寝の場所の選定に心を配るのであった。
 
で・・、撮影だが、たまたまモーテル跡の建物の裏に入ると、そこがドンピシャの撮影場所だった。
その「たまたま」も、「眠いから2度寝しよう」→「寝るなら人の気配がなさそうな所がいい」→「潰れたモーテルの建物の裏」の三段論法からであった。 もう、狙ったような“ナンチャッテ”ぶりである。
でも、結果としては、結構いいのが撮れてたりして。
 

潮が引く前は
水面が朝の雲を映し出していた
 

潮が引き筏が現れて
 

干潟の波戸場につながれた
ボートを前景に入れてみた
 
しかし、旧友の野郎二人での撮影となると、なんでこんなに寝る時間が多くなるのだろう・・との疑問が湧き出してくるのである。 まぁ、心の隋まで“ナンチャッテ”の筆者にまともな撮影行は無理な注文だという事は、自分自身で理解しているのだが。
 
今回の一番星

波戸場につながれたボートのエンジンが
前景を飾るオブジェとなって

    ※ 詳細は『魅惑の鉄道写真集』より『参宮線』を御覧下さい。
 
 
 
 
 
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