2011-02-23 (Wed)✎
『私の訪ねた路線』 第2回 江差線 〔北海道〕
江差行の始発列車は
8時前と滅法遅い
:
だが雰囲気は夜明け前のような
《路線データ》
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’83) 運行本数
五稜郭~江差 79.9km 1890 / 748 木古内~江差 上下6本
廃止区間と営業キロ 廃止年月日 転換処置 廃止時運行本数
木古内~江差 42.1km ’14・ 5・12 函館バス 木古内~江差 6往復
江差駅スタンプ
:
檜山支庁の庁舎所在地にも関わらず
寂れていた江差町
その中でも駅が最も寂れていた
《路線史》
1913年に上磯軽便線として五稜郭~上磯間を開業していた鉄道を、1930から1936年にかけて木古内、江差と延伸させた路線である。 青函トンネルの開通までは檜山地方の木材や海産物輸送や地域輸送を担う主要地方交通線であったが、このトンネルが開通すると路線事情は一変した。
折り返し運行までの
ひとときを憩う
このトンネルの開通(1988年3月)で木古内~函館間は青函連絡ルートを担う路線へと昇格し、電化や高速列車運行の為の路盤強化などがなされた。 一方、木古内より先は、並走道路の道道5号が未整備である事から、非電化の地方交通線としてり残され、自動車の普及や並走国道の改良などで同区間の貨物輸送も廃止となり、利用客も減少の一途をたどっている。
冬の海の寂しさと
ローカル線の哀愁が
表現できたかな?
上ノ国~江差
:
風景鉄道は一歩下がる事に
よっていいのが撮れる(かもしれない)
また、木古内より分岐して道南地方の地域輸送を担っていた松前線も、並走国道の国道228号線の整備状況が良い事や、国鉄再建法による特定地方交通線に挙げられた事、青函連絡ルートと並走する事などから、青函ルートの開業より1ヶ月先立った1988年2月に路線廃止の憂き目に遭っている。
維新を生きた漢たちの夢を乗せて
幕軍旗艦『開陽丸』
松前線が廃止となり江差線の非電化区間が残ったのは、松前線が木古内よりの独立路線として輸送量が算出されたのに対し、江差線は青函連絡ルートに組み込まれて輸送量の多い五稜郭~木古内間を併せての数値が出されたからだ・・と言われている。 真に、路線名称や路線事情に弄ばれた運・不運である。
「キメた」と思ったが
駄作でした
だがこの状況も、2015年開業予定の北海道新幹線の新函館延伸に伴い、大きく変革する事が予想されている。 それは、木古内~江差の非電化区間の廃止と、現路線の第三セクター化である。 ともすれば、木古内~函館を含む全路線の廃止も提議されかねない・・との事である。
海を護る光の塔
鴎島灯台
青函トンネルの開通する前の“古き良き時代”には、『バス窓型の気動車』であったキハ21型による急行
列車【えさし】、【松前】が運行されていた。
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No title * by 風来梨
爺じゃ様、こんばんは。
実は私も松前線は未乗です。 そして、江差線はこの時(4年前)に初めて乗ったもので、北海道南部は完全に遅れをとってしまいました。 予想では「廃止予定線の中では成績のいい松前線は、早急には廃止にならんだろう・・」と甘く踏んでいたのですが、JRは本気だったみたいでした。
今度、新幹線か函館まで延びると、木古内以遠が危ないですね。
江差線がなくなると、支庁所在地に鉄道がない・・という不名誉な事になってしまいますね。
実は私も松前線は未乗です。 そして、江差線はこの時(4年前)に初めて乗ったもので、北海道南部は完全に遅れをとってしまいました。 予想では「廃止予定線の中では成績のいい松前線は、早急には廃止にならんだろう・・」と甘く踏んでいたのですが、JRは本気だったみたいでした。
今度、新幹線か函館まで延びると、木古内以遠が危ないですね。
江差線がなくなると、支庁所在地に鉄道がない・・という不名誉な事になってしまいますね。
私が悔やんでも悔やみ切れないのがこの江差線です
廃止になった松前線がもし函館-木古内-松前の総称で名乗っていたらこちらが廃止になっていたはずですから・・・
乗車人員も圧倒的に松前線の方が多かったですしね