2013-08-23 (Fri)✎
日本の滝を訪ねて 第103回 心洗ノ滝 〔北海道〕
秘滝・心洗ノ滝
心洗ノ滝 こころあらいのたき 落差 2段30m(上25m・下5m) 北海道・平取町
日高・幌尻岳登山ルート途中の額平川・四ノ沢付近の支沢にある滝
アプローチ 平取町・振内より幌尻林道を32km進むと、林道の車止めゲートあり
林道ゲートから5kmで取水ダム、取水ダムの先から渡渉ルートとなり
約1時間で四ノ沢出合 その少し先の支沢にかかる滝
この滝を単独で見に行く事はまず有り得ないだろう。 それは、日高の盟主・幌尻岳の登山ルートの最中にある滝で、しかも沢を渡渉して始めて拝める滝だから・・である。 要するに、滝を見るだけで行くならば、ハード過ぎるからである。 従って、滝の所在場所まで、幌尻岳登山ルートのガイドで代用しようと思う。
平取町・振内より、砂利道の林道を延々32km進んでいく。 途中、『幌尻山荘へ19km』という看板がある分岐を、その指示通りに進んでいく。 ここからは道脇にキロポストがあり、《5.0》地点にある林道ゲートまで車で行ける。 さぁ、ここからは“歩き”だ。
日高の山は、大抵が林道歩きから始まる。 この北日高も例外ではなく、《10.0》地点の取水ダムまで5kmの林道歩きだ。 見るべきものもなく、ただ黙々と歩き続けると、やがて《北電・額平川取水ダム》に着き、ここで林道は尽きる。 ダム堤を越えて、額平川の河原に沿って着いてある踏跡をたどっていく。
日高の山は、大抵が林道歩きから始まる。 この北日高も例外ではなく、《10.0》地点の取水ダムまで5kmの林道歩きだ。 見るべきものもなく、ただ黙々と歩き続けると、やがて《北電・額平川取水ダム》に着き、ここで林道は尽きる。 ダム堤を越えて、額平川の河原に沿って着いてある踏跡をたどっていく。
途中、増水時に高巻く“バンド”が垂れ下がっていたり、両岸が函状に迫ってきたりして、沢に入っているのが実感できる。 ハシゴや岩がせり出す“へつり”の鎖場などをピッケル片手に越えていく。
取水ダムより、歩く事約1時間で《四ノ沢》の河原に出る。 《四ノ沢》が、勢いよく本流に合流している。 ここから靴を徒渉用に履き替えて、“気合を入れて”川を渡っていく。 沢への第一歩は、すごく冷たくて背筋がピンとなる事だろう。 この“儀式”を終えると、前方にけたたましい瀑音が聞えてくる。
疲れた身体と心を
洗う滝に癒されて
《心洗ノ滝》である。
誰が名付けたのか、岩に赤ペンキで書いてある。 もし、この風流な“名付け親”がいなければ、日高の沢に無数とある“無名滝”として、人知れず瀑布を掛けているのであろうか。
※ 『日本の滝を訪ねて』では心洗ノ滝の他、いろいろな滝も御紹介しています。
宜しければどうぞ。
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