2013-08-21 (Wed)✎
『路線の思い出』 第23回 由利高原鉄道 黒沢駅,吉沢駅 〔秋田県〕
ヤケクソ撮りしたのが
一番まともに映ってるテイタラク
《路線データ》
営業区間と営業キロ 羽後本荘~矢島 23.0km 運行本数
旧国鉄矢島線からの第三セクター移管線 14往復
黒沢駅(くろさわえき)は、秋田県由利本荘市黒沢にある由利高原鉄道鳥海山ろく線の駅である。
単式1面1線のホームを持つ駅で、無人駅である。 かつては古色蒼然たる駅舎であったが、2003年12月に改築された。 2018年の1日当たりの乗降人員は12人との事。
吉沢駅(よしざわえき)は、秋田県由利本荘市吉沢にある由利高原鉄道鳥海山ろく線の駅である。
単式ホーム1面1線を有する駅で、無人駅である。 国鉄時代には当所には駅がなく、国鉄から経営移管された後に移管先の由利高原鉄道によって1989年に設置された駅である。 2018年の1日当たりの乗降人員は33人との事。
特定地方交通線・・、いわゆるローカル線がほぼ全滅という形で廃止となり、それを契機に鉄道撮影はあまりしなくなった。 そした月日が経ち、再び細々とであるが鉄道撮影を再開したのがこの5~6年って所だ。
でも、かつて追いかけた『ローカル線』の残り香が残っている路線限定の撮影となっているのが、今現在である。 それは、乗客の鉄道離れで今や廃止された『ローカル線』なみの輸送量しかない路線や、旧国鉄型気動車の行き交う路線(この2つは同一路線という事が多い)、そしてかつての特定地方交通線が廃止でなくて経営移管された『第3セクター』路線などである。
これら3つの狙い目路線に共通する事は、「徐々に消えつつある」という『特定地方交通線状態』を継続中の路線であるという事だ。 それは車両の置換であったり、経営状況の不振からの廃止であったり、災害復旧されずに放置から廃線であったり・・と様々な理由があるが、とにかく縮小の一途をたどっている。
鉄道撮影を再開した・・といっても、やはりメインで追っかける気力も無くしてしまったし、今の鉄道に全てを賭けて(すこしオーバーかな? でも、あの頃は北海道で冬の駅寝する位に熱かった)熱中できる引力までは感じない。 だから鉄道撮影をするのは、決まってメインの山岳紀行の後に細々と・・というスタイルなのである。
飾る写真がないので
山岳紀行で誤魔化そうか
イワギキョウ
今回取り上げる由利高原鉄道も、山岳紀行(鳥海山登山)の後の流れ・・で訪問したのである。
この路線を撮ろうとした目的は、ベタだけど『登った山をバックに鉄道撮影』というしょうもない自己満足を満たす為である。
そして歳を食った今、いつものように駅寝しての『夜討ち朝駆け』を目論んでは見たものの、暑さに怯んで羽後本荘駅のステーションホテルに手を出してしまった。 これで、6時~7時台の3本は撮れず終いとなってしまったよ。
こういう金を出して楽を買うという『ヘタレ』は、一度手を出すと癖になってしまうね。
そう云えば、15年位前に急行【きたぐに】の自由席の直角イスに堪える事ができずに、グリーン券を買ってしまった事から転がり堕ちてしまったよな。 それ以来特急は金払ってでも結構乗るし、列車廃止になってしまったが急行【きたぐに】の寝台利用は結構したしね。
話は脱線したが、由利高原鉄道は羽後本荘駅の始発が7:01と遅い。 それでも寝過ごして、次の7:51発に乗る。 予定では、朝の鳥海山風景として撮影する列車だった便である。 本来なら、こんな所まで出張った目的が最も果たせる列車便なのだが、“情熱が失せた”というのはこの事をいうのだろう。
「まぁ、いっか」である。
で、以前に法体ノ滝めぐりの時に立ち寄った事のある黒沢駅までゆく。 なぜこの駅を選んだか・・というと、駅舎のある無人駅で駅寝可能だったのを確認済みだったからである。 こんないい加減な撮影者だから、天も筆者に味方しなかったよ。 駅に着くと同時に雨が降り出しやがった。
雨でくすんで今イチ
鳥海山の方向は、完全に雲に隠されていて裾野さえ見えなかった。 仕方ないので、駅に咲いていたコスモスと撮ってみたが、掲載もはばかるような散々なデキでした。
カットして真ん中だけにして
ようやく見れるものに
撮っていて「駄作だ」と判る感じだったので、場所変えをする。 鳥海山がダメなら、『あきたこまち』だよねという事で、稲作地帯の広がる駅で降りる。 駅名を見ると、吉沢駅だった。 どうやら第3セクターとなってから開業した駅のようだ。 ちなみに、『あきたこまち』とは新幹線の事じゃござんせん。
秋田県産の米の銘柄の事で、稲作地帯の背景を意味したのですね。
吉沢に着いてからは雲間から日差しが戻るようになって来たが、鳥海山が姿を魅せるまでには至らず、この日差しは反ってクソ暑いだけの有難くない日差しであった。 こうなると、線香花火の種火のように細々と灯っていた筆者の“ヤル気”は萎んで消えてしまったよ。
普通なら撮り鉄しに来たなら、目的駅に着いたらまず周囲のロケハンなのだろうが、真っ先に国道沿いにあるコンビニにアイスクリームを買いに行く。 そして、列車の時間までロケハンもせずに冷房の効いたコンビニ店内でたむろっていた、どうしようもない資質の筆者であった。
本当は鳥海バックで撮りたかった
そんな事での“一発野郎”だったので、ここでも散々なデキでした。 ハイ。
なので、口直しに山の写真を飾り(で誤魔化し)ますね。
飛島が見える
この後すぐに両脇のガスが湧き上がり白夢の世界に
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