2013-06-09 (Sun)✎
名峰百選の山々 第89回 『16 早池峰山』 岩手県
北上山系(早池峰国定公園) 1917m コース難度 ★★ 体力度 ★
麓から早池峰山を見上げる
早池峰山 はやちねざん (早池峰国定公園)
遠野市の北にそびえる早池峰山 1917メートル は、北上山地の最高峰。 そして、この山は『東北3大花の山』の一つでもある。 早池峰山の山体は、カンラン岩・蛇紋岩などの超塩基性岩で構成されている。 超塩基性岩の発達している所では一般の植物は育ちにくく、それに耐え得る特殊な植物が見られる。
遠野市の北にそびえる早池峰山 1917メートル は、北上山地の最高峰。 そして、この山は『東北3大花の山』の一つでもある。 早池峰山の山体は、カンラン岩・蛇紋岩などの超塩基性岩で構成されている。 超塩基性岩の発達している所では一般の植物は育ちにくく、それに耐え得る特殊な植物が見られる。
早池峰山の名花
ハヤチネウスユキソウ
早池峰山はそういった珍しい植物が多く、それがこの山の最大の魅力となっている。 ハヤチネウスユキソウ・ナンブトウチソウなどはこの山特有の種で、これらの花々の咲く標高1300m以上は『特別天然記念物』の指定を受けている。
早池峰山登山コース 行程図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
盛岡市街より車(1:10)→河原ノ坊(1:00)→頭垢離(1:30)→早池峰山
(2:00)→河原ノ坊より車(1:10)→盛岡市街
登山口の《河原ノ坊》へは、シーズンに不定期のバス便があるのみだ。 このように、ここはアプローチはあまり良くない。 ・・という訳で、ここはマイカー又はレンタカーの利用がベターであろう。
なお、《河原ノ坊》は水場やトイレの整備されたキャンプ場となっており、レストハウスでは宿泊も可能なので、装備・体力・経験に応じて宿泊方法が選択できる。
朝、早く出ると、午前中に山頂を踏んで戻ってくることも可能だ。 登山口からしばらくは砂利道だが、やがて沢の本流に注ぎ込む小沢を跨ぐようになると、岩がゴロゴロした河原状の道に変わってくる。
河原の岩を跨いだり上下しながら、徐々に沢に沿って高度を上げていく。
登山口の《河原ノ坊》へは、シーズンに不定期のバス便があるのみだ。 このように、ここはアプローチはあまり良くない。 ・・という訳で、ここはマイカー又はレンタカーの利用がベターであろう。
なお、《河原ノ坊》は水場やトイレの整備されたキャンプ場となっており、レストハウスでは宿泊も可能なので、装備・体力・経験に応じて宿泊方法が選択できる。
朝、早く出ると、午前中に山頂を踏んで戻ってくることも可能だ。 登山口からしばらくは砂利道だが、やがて沢の本流に注ぎ込む小沢を跨ぐようになると、岩がゴロゴロした河原状の道に変わってくる。
河原の岩を跨いだり上下しながら、徐々に沢に沿って高度を上げていく。
朝露に濡れるツリガネシャジンの花
沢をつめていくと、山頂に向かって一筋の道が刻まれた大岩盤の前に出る。 この大岩盤の上が、目指す早池峰山の頂上だ。 ちなみに、ここは《頭垢離》と呼ばれている所だ。 ここからは、当然この大岩盤に取り付いての急登となる。
ハヤチネウスユキソウ
下の《頭垢離》からでも、この看板が点々となって見える位である。 過ぎた過ぎた整備は、その自然が持つ魅力的な情景を殺ぐ事になるようだ。 道はジグザグをきってこの急な岩盤を登るようになり、所々にはツルツルの一枚岩をよじ登る鎖場もある。 周りはハヤチネウスユキソウの他、ツリガネシャジンも淡い紫色の群落を成している。
ウメバチソウ ツリガネシャジン
やがて、この急登唯一のアクセントとなる『打石 ぶつえす 』という一枚岩が、この大斜面に突き刺さるように立つ所に出る。 何でも、空を飛んでいた天狗がこの岩で頭を打ち墜落したという伝説が、この岩の名前の由来との事である。
この『打石』を過ぎて約40分程登ると、宝剣の立ち並ぶ早池峰山 1917メートル 頂上である。
この頂上はいかにも信仰の山らしく、早池峰神社の奥宮の鳥居や祠があり、山の神が祭られている。
この頂上はいかにも信仰の山らしく、早池峰神社の奥宮の鳥居や祠があり、山の神が祭られている。
早池峰山山頂にて
山からの眺めは、晴れていたなら飯豊・朝日・鳥海といったみちのくの名峰が望める事であろう。
また、山頂に立派な避難小屋があり、御来光を拝むべく山頂の宿泊も可能だ(現在は宿泊不可の休憩所扱いとなっている)。 但し、水場がないので、その点は留意しよう。
ハヤチネウスユキソウの群落 ツリガネシャジン
避難小屋でゆっくり休憩したなら、往路は花を見ながらゆっくりと下っていこう。
ゆっくり下っていっても、2時間もあれば《河原ノ坊》へ下り着くであろう。
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No title * by 風来梨
tomさん、こんばんは。
早池峰に登ったのはもう20年も前の事でして、時系列的にはあまりそぐわない内容になっているかも・・です。
この頃は山に登り始めた頃で、まだ登山スタイルも「最も楽でポピュラーなルートを前夜発の日帰りで・・」が主でした。
もし、次ぎ登る機会がありましたら、小田越の無人小屋に泊まってみようかな・・なんて思っています。
早池峰に登ったのはもう20年も前の事でして、時系列的にはあまりそぐわない内容になっているかも・・です。
この頃は山に登り始めた頃で、まだ登山スタイルも「最も楽でポピュラーなルートを前夜発の日帰りで・・」が主でした。
もし、次ぎ登る機会がありましたら、小田越の無人小屋に泊まってみようかな・・なんて思っています。
貴殿は河原の坊から登られましたか・・。小生は先月小田越からピストンしました。少し余裕があったので河原の坊の方に下ろうか?と思ったのですが、クマの目撃情報があり来た道を帰りました。人が少なく良かったのですが、花はまだでした。