2013-05-26 (Sun)✎
『日本百景』 春 第68回 奥香肌峡 その1 ヌタハラ谷 〔三重県〕
ヌタハラ谷の代表滝・夫婦滝
ここまででさえもそうそう容易くは行けないのだ
奥香肌峡 おくかはだきょう (室生赤目青山国定公園)
関西の景勝地の中でも、極めて知名度の低いこの奥香肌峡。 たいがいの人は、『日本百景』のこの項目で取り上げる事で、初めて耳にする景勝地であろうと思う。 しかし、その景観は、今までこの地を知らなかった事を悔しく思う程に美しい滝を備えた渓谷美を魅せている。
関西の景勝地の中でも、極めて知名度の低いこの奥香肌峡。 たいがいの人は、『日本百景』のこの項目で取り上げる事で、初めて耳にする景勝地であろうと思う。 しかし、その景観は、今までこの地を知らなかった事を悔しく思う程に美しい滝を備えた渓谷美を魅せている。
垂直落差が我が国第八位といわれる212mの《布引滝》をめぐるルートや、完全な沢登りスタイルで挑む《ヌタハラ谷》や《奥ノ平》といった名渓の数々が潜むこの奥香肌峡は、たどり着くまでの嶮しさも伴って、“感動”せずにはいられない素晴らしい景観を魅せてくれるのだ。 訪れる度に新たなる情景、素晴らしい情景、感動的な情景を魅せてくれる。 そうなのだ。 この渓谷には、底知れぬ魅力の可能性が秘められているのである。
奥香肌峡周回ルート 行程図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 橿原市街より車(2:00)→蓮峡・ヌタハラ谷出合(1:40)→夫婦滝
《1日目》 橿原市街より車(2:00)→蓮峡・ヌタハラ谷出合(1:40)→夫婦滝
(1:50)→不動滝(0:30)→二俣(1:30)→桧塚奥峰(1:00)→明神岳
(0:20)→明神平
《2日目》 明神平(0:20)→明神岳(0:20)→笹ヶ峰(2:00)→赤倉山(1:10)→池木屋山
《2日目》 明神平(0:20)→明神岳(0:20)→笹ヶ峰(2:00)→赤倉山(1:10)→池木屋山
(1:20)→奥ノ二俣(1:00)→高滝(1:20)→蓮峡・宮ノ谷林道終点
(0:45)→蓮峡・ヌタハラ谷出合より車(2:00)→橿原市街
(0:45)→蓮峡・ヌタハラ谷出合より車(2:00)→橿原市街
《1日目》 ヌタハラ谷を遡上して桧塚奥峰・明神平へ
このコースは、本来なら取り上げるべきではないのかもしれない。 なぜなら、このコースが沢登りを主とするかなり困難なバリエーションルートだからである。
それは、このコースでの初回の探勝・調査結果が、“私の手に負えず”途中の《夫婦滝》で引き返した苦い経験から基づくのである。 再チャレンジで何とか探勝できたものの、数回のチャレンジでようやく行けるであろうこのコースを“一般向け”として紹介する事は、『一般の方による探勝可能』という概念からしても大いに問題だと思うのである。
この滝を撮るのにどれだけ苦労した事か・・
従って、このコースを探勝するにあたっては、この事を念頭に置いて頂きたいと思う次第である。
また、テント一式担いでの幕営山行でもあるので、体力とルートファインデイングが大いに要求されるのである。
このコースを行くにあたっては絶対に無理は禁物であるし、できるだけ行動がしやすいように事を運ぶべきである。 もちろん、前日のアプローチは絶対条件である。 それでは、この難関たる渓谷に入っていこう。 《奥香肌・蓮》の駐車可能なスペースから土砂災害復旧中の林道を15分程歩くと、《ヌタハラ谷出合》に出る。
ヌタハラ谷 詳細図
ここから、いきなりゴルジュが待ち受ける沢に下りてもいいが、ゴルジュや釜の通過にはたぶんザイルが必要となろう。 ここは、林道を100m程進んだ所にある杣道(木こり道)の残骸を伝っていく方がいいだろう。 だが、この杣道とて所々で不明瞭となり、かなりのルートファインディング力が試される事となる。
沢の崖上につけられた道ともいえぬ“犬走り”を恐る恐る伝っていくと、下にや滝が美しい釜やナメ床を形成しているのが望めるだろう。 5~15m程のナメ滝や美瀑を幾度となく見送ると、杣道は一度大きく沢を離れて涸れた支沢を大きく迂回してから《ヌタハラ本谷》の約100m上の土手に出る。
ここからの杣道は更に不明瞭となっていて、振り返って“よくもまあ歩けるものだ”と感心する位に劣悪な条件となってくる。 もちろん、この劣悪な踏跡を踏み外すと、谷底に転げ落ちるのは必定である。
斜瀑5m
杣道はもはや途切れていた
やがて、杣道は沢の方へ下ってきて、《炭焼釜跡》の石垣の前で途切れている。 ここから沢に入り、対岸の《炭焼釜跡》の草地に渡ってからは、淵や滝の釜などの深みを避けながら沢を遡っていく。
もちろん、ここは“一般向け”ではないので、徒渉位置を示すリボンなどは一切ない。 沢の流れを読む力が大いに試されるのである。 沢を2~3回渡ると、美しい釜を持つ美瀑が滔々と白布を掛けている。
この滝が《ヌタハラ谷》を『名渓』といわしめる《夫婦滝》である。
落水が優雅な放物線を描き
《ヌタハラ谷》を『名渓』と云わしめる《夫婦滝》
下段 35m
ここからは、左岸を大きく高巻いてルンゼの上から滝上に這い上がるのだが、到底高巻きができるとは思えないような情景が周りを取り囲んでいる。 それでも、半分土砂崩れの支沢を文字通り這い上がっていくしか“手”がないのである。
登り始めは何とかなるが、やがて土砂崩れの上手が上方に迫り、前進するにはこれを直登せざるを得なくなってくる。 もちろん、左右を巻こうにも大岩盤がオーバーハングに迫り出して、上の立ち木にすら手が届かない状況である。
踏み出せば崩れだして滑落の危険もあるこの土手を細心の注意を払って登りきると、ルンゼ状に掘られた涸れ沢の上に出る。 もう、ここでは《夫婦滝》の瀑音は聞こえない。 それ程に高巻かなければ活路が見出せないのである。 ここまで登って、ようやく左の上流側に何とかよじ登れる土手を見出す事ができる。
立ち木を頼りに這い上がって、握ればへし折れる程に脆い雑木林をたぐり、道なき道を自らで“開拓”していく。 ここまでくると、もはや願いは“再び沢音を聞く事”であろう。 土手を下り気味に左へトラバースしていくと、幾分歩きやすくなってくる。 また沢音も、再び前方からこだましてくるだろう。
踏み出せば崩れだして滑落の危険もあるこの土手を細心の注意を払って登りきると、ルンゼ状に掘られた涸れ沢の上に出る。 もう、ここでは《夫婦滝》の瀑音は聞こえない。 それ程に高巻かなければ活路が見出せないのである。 ここまで登って、ようやく左の上流側に何とかよじ登れる土手を見出す事ができる。
立ち木を頼りに這い上がって、握ればへし折れる程に脆い雑木林をたぐり、道なき道を自らで“開拓”していく。 ここまでくると、もはや願いは“再び沢音を聞く事”であろう。 土手を下り気味に左へトラバースしていくと、幾分歩きやすくなってくる。 また沢音も、再び前方からこだましてくるだろう。
やがて、沢に出る。 だが、ここは《夫婦滝》の遙か上部で、《夫婦滝》の上段・60mの大瀑布は拝む事ができなかった。
しかし、あの道を引き返していく事は『リングワンダリング』に陥る自殺行為であるので、今回は自重したいと思う。 沢に出ると、7mの斜瀑と階段状のナメ滝を次々に乗り越える。
しかし、あの道を引き返していく事は『リングワンダリング』に陥る自殺行為であるので、今回は自重したいと思う。 沢に出ると、7mの斜瀑と階段状のナメ滝を次々に乗り越える。
長いトヨ状の廊下を渡ると
段瀑が幾重にも現れる
これを越えると、100m位の大きな土砂崩れ帯が現れる。 この美しい渓谷を支えている両岸は、脆い地質である事がはっきりと認識できる眺めだ。 ここから8mの美しい斜瀑の横を這い上がると、岩屋となりそうな巨大な岩が流れを割っている地点に出る。 ここからが、この沢最大の難関だ。
直瀑7m
この滝には何とか取り付く手がかりがあった
この大岩の裏に7mの直瀑が掛かり、これを直登せねばならない。 そして、この直登を終えると、30mのナメ滝を挟んで両岸がオーバーハング気味に迫り出した12mの滝が現れる。 前進するには直登する以外にはない。
12m直瀑
これを直登する
先程の7mの滝の直登より難度は高い。 滝の飛沫を浴びながらでもこれを這い上がるしか活路がない上は、より登ることが可能な左岸にアテをつけて這い上がろう。 上に登り下を望むと、滝水が玉のように弾け落ちるのが見えて恐ろしい。
不動滝・下段15m
この滝も左岸の直登だ
これを越えると、いよいよ《不動滝》がその姿を魅せる。 まずは、下端15mの直瀑だ。
一見、通過が不能に思えるが左岸にヘツる事のできる岩盤があり、これを伝って上部へ抜ける事が可能だ。 だが、滝の飛沫で常時濡れているので、スリップや転落に細心の注意が必要だ。
これをヘツり終えると《不動滝》の下段を下に見るようになり、下段の滝を構成する岩崖を50m程伝う。 すると、頭上から冷たい飛沫が降り注いでくる事だろう。 《不動滝・上段》40mの大瀑である。 ここまでかなりの“修羅場”をくぐってきたのだから、ここらでひと息着かないともたなくなる。
しばし、この美しい滝に見とれよう。
不動滝・上段40m
“修羅場”をくぐってまで見たかったもの・・
“修羅場”をくぐってまで見たかったもの・・
さて、《不動滝》より先は再び大きく滝を高巻いていくのであるが、今度の高巻きはまがいなりにも道をトレースできるので気は楽だ。 また、高巻いている最中も《不動滝》が眼下に見えているので、安心度が高い。 但し、この高巻きとて『道』ではないので、ナメてかかると痛いしっぺ返しを食らうので御用心。
美しい階段状の小滝群
《不動滝》を越えると、トヨ状の長いナメ滝が刻んだルンゼの中を漕いでいく。 約150m位のナメ滝はとても水が澄んでいて、足を踏み入れるのもためらわれる。 この美しい情景を写真に撮りたい所だが、いかんせんザックを下ろす場所が見当たらず、残念ながら撮影はできなかった。 このナメ滝帯を越えると、地図上で『ビバーク適地』と表記された台地の上に出る。 だが、白骨が転がるなど雰囲気はすごぶる重く、とてもそんな気にはなれないだろう。
やがて、滝を従えた小さな沢谷を右に見やって、地図上の《植林小屋跡》前の大きな支沢の出合にたどり着く。 もちろん、《植林小屋》は跡形もないので、想像の域は越えないのだが。 ここから本谷を見渡せば、《ネコ滝》の2段40mの美瀑が滔々と白布を掛けているのが見渡せる。
ここから先の本谷は、倒木が沢を埋めるなど沢筋がかなり荒れており、また滝の両側が切り立った岩壁でこの滝を高巻く筋を見切れない。 従って、この滝の通過は断念して、先程の支沢へ進路を取った方が無難であろう。 どうしても本谷を行くのであれば、地図上では“左側を高巻く”と指示しているので、じっくりルートを見定めて行こう。
・・《ネコ滝》の上流にも深い釜を抱く《アザミ滝》25mの大高巻きがあり、それこそ今回のワテのように“単独行”では手に負えそうにないであろう。 さて、支沢はめっきりと水量が減って、また周囲を鬱蒼と取り囲んでいた樹木も途切れて明るい日差しも差し込んでくる。
だが、水量は少なくなったとはいえ斜瀑12mの直登があるなど、まだまだ気は抜けない。 この滝を越えるとナメ滝状となり、また右手に支沢が2つ3つと現れて、上がるごとに水流を次々と削り取っていく。
5mの段滝を越えると水もチョロチョロとなり、源流近きを思わせるだろう。
ここから前面右手の土手に這い上がり、脆い雑木帯のブッシュを漕いでいく。 もちろん、“道”などない。 上に見える頂上丘を目指して、ひたすら“道なき道”を開拓していくだけだ。 自らが選んだルートがそのまま“道”となるのだ。 やかて、白い岩が突き出した露岩帯が現れ、この裏手にはスズタケの大草原が広がっている。 この“ただが”スズタケの美しい事。 思わず声を上げて駆け出したくなる程の眺めが視界いっぱいに広がるのだ。
ここから前面右手の土手に這い上がり、脆い雑木帯のブッシュを漕いでいく。 もちろん、“道”などない。 上に見える頂上丘を目指して、ひたすら“道なき道”を開拓していくだけだ。 自らが選んだルートがそのまま“道”となるのだ。 やかて、白い岩が突き出した露岩帯が現れ、この裏手にはスズタケの大草原が広がっている。 この“ただが”スズタケの美しい事。 思わず声を上げて駆け出したくなる程の眺めが視界いっぱいに広がるのだ。
“ただが”スズタケが
こんなにも美しく見えるとは・・
この黄金のじゅうたんを全身で漕いで、沢の苦行を“自信”と“喜び”と“充実感”に代えていこう。
程なく、桧塚峰 1402メートル 直下の鞍部に登り着く。 桧塚峰は三等三角点が置かれ、展望はすごぶる良い。 また、先程の“黄金のスズタケ”が前景に広がり、池木屋山など台高の山々の風景に彩りを添えている。
近畿地方きっての秘峰・桧塚奥峰からの眺め
稜線に上がってからは、道案内指標が充実していて判りよい縦走路が高原状の山のうねりに忠実に続いていく。 これだけ指標があると、安心して歩ける。 カメラ片手に景色を楽しみながら歩いていこう。
特徴あるトンガリ峰を突き出す薊岳
今日の宿泊地である《明神平》へは、桧塚より秘峰・桧塚奥峰 1420メートル を越えて所要1時間20分程である。 《明神平》は、水場が近く芝生の展場がある絶好の幕営地である。
明日も、行程8時間強とかなりハードである。
絶好のキャンプ地・明神平
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Re: No Subject * by 風来梨
hanagonさん、こんばんは。
> これはまたキツそうなルートですね。高滝の下りなんて怖くて今はよう行きません。。
> ヌタハラ谷は夫婦滝の上段滝を直下から見た光景が忘れられません。天空から落ちてくる滝をあほーのように茫然と眺めていました。
あの頃は、今の自分が『詐欺やろ~』と思えるほどのブリバリの体力がありました。 体力任せに「何でもアリ」な山行をしてましたね。 でも、今は、こんな下りは明るい内に下りきる事ができない程に下りが遅くなりました。
下りが遅くなって以来、山頂ビバークも行程選択肢の一つに加わっちゃいました。 ホント、ヤバいです。
> これはまたキツそうなルートですね。高滝の下りなんて怖くて今はよう行きません。。
> ヌタハラ谷は夫婦滝の上段滝を直下から見た光景が忘れられません。天空から落ちてくる滝をあほーのように茫然と眺めていました。
あの頃は、今の自分が『詐欺やろ~』と思えるほどのブリバリの体力がありました。 体力任せに「何でもアリ」な山行をしてましたね。 でも、今は、こんな下りは明るい内に下りきる事ができない程に下りが遅くなりました。
下りが遅くなって以来、山頂ビバークも行程選択肢の一つに加わっちゃいました。 ホント、ヤバいです。
No Subject * by hanagon60
以前コメントしていましたね。
キツいヌタハラ谷を遡行した後の桧塚奥峰は天国のように感じられたのではと思います。
私も二回目は奥峰まで登ったのですが、今回は夫婦滝に時間かかりすぎて不動滝でエスケープになってしまいました。
ちなみに記事中、不動滝・下段15mとされている滝は、不動滝の三本手前の滝だと思います。私も撮していますので。
不動滝はその次の写真単体がそれです。
他にもいろいろありまして😅
そもそもヌタハラ谷の夫婦滝、不動滝の滝の名前が本来のものとは違っているようなのです。
現在夫婦滝と呼ばれている滝が不動滝、不動滝と呼ばれているものは奥峰滝というのが元々の名前のようなのです。
なら夫婦滝はどこなのか?
どうやら私の記事の9枚目の二条滝がそれらしいのです。
でも今は夫婦滝3段100m、不動滝2段50mで定着しているので私もそのように表記しています。
参考までに。
キツいヌタハラ谷を遡行した後の桧塚奥峰は天国のように感じられたのではと思います。
私も二回目は奥峰まで登ったのですが、今回は夫婦滝に時間かかりすぎて不動滝でエスケープになってしまいました。
ちなみに記事中、不動滝・下段15mとされている滝は、不動滝の三本手前の滝だと思います。私も撮していますので。
不動滝はその次の写真単体がそれです。
他にもいろいろありまして😅
そもそもヌタハラ谷の夫婦滝、不動滝の滝の名前が本来のものとは違っているようなのです。
現在夫婦滝と呼ばれている滝が不動滝、不動滝と呼ばれているものは奥峰滝というのが元々の名前のようなのです。
なら夫婦滝はどこなのか?
どうやら私の記事の9枚目の二条滝がそれらしいのです。
でも今は夫婦滝3段100m、不動滝2段50mで定着しているので私もそのように表記しています。
参考までに。
Re: No Subject * by 風来梨
hanagonさん、こんばんは。
夫婦滝の上はザイルロープがないとムリっほいですね。
私の沢経験はカムエクと幌尻とチロロ沢と1839峰の日高の山だけなので、これ以上の沢登りはムリかと。
単独行なので、沢行きには限界がありますね。
かつては体力まかせて、香肌峡制覇の野望を抱いていたのですが。
滝の名はヤマケイガイドの渓谷図を見て書いただけなので、正確さに欠けてましたね。
夫婦滝の上はザイルロープがないとムリっほいですね。
私の沢経験はカムエクと幌尻とチロロ沢と1839峰の日高の山だけなので、これ以上の沢登りはムリかと。
単独行なので、沢行きには限界がありますね。
かつては体力まかせて、香肌峡制覇の野望を抱いていたのですが。
滝の名はヤマケイガイドの渓谷図を見て書いただけなので、正確さに欠けてましたね。
ヌタハラ谷は夫婦滝の上段滝を直下から見た光景が忘れられません。天空から落ちてくる滝をあほーのように茫然と眺めていました。