風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出   第8回  小海線・野辺山駅

路線の思い出   第8回  小海線・野辺山駅 〔長野県〕
 

辛うじて“山間鉄道”の雰囲気を出せたかな?
 
《路線データ》
     営業区間と営業キロ          輸送密度 / 営業係数(’15)
    小淵沢~小諸 78.9km          1176  /  235
 
運行本数(’13)
      小淵沢~小諸  下り9本・上り8本 ,小海~小諸 7往復  
      小淵沢~中込  上り2本       ,中込~小諸 下り6本・上り7本
      小淵沢~小海  上り1本
      小淵沢~野辺山 上り1本
 
野辺山駅(のべやまえき)は、長野県南佐久郡南牧村大字野辺山にあるJR東日本・小海線の駅で、小海線の長野県の南端に位置する駅である。 小海駅が管理し、長鉄開発が受託する業務委託駅。
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線の駅で、留置線を有する。 互いのホームは、構内踏切で連絡している。 簡易Suica改札機と指定席券売機が設置されている。 2018年度の1日平均乗車人員は153人との事。

駅の標高は1,345.67mで、JRグループの駅及び日本の通常鉄道の駅としては日本一高い地点に位置する。 隣接する清里駅との間に、JRグループの最高標高地点 (1,375m) がある。



小海線の思い出は、「八ヶ岳を絡めた撮影」である。 ただこれだけだと何の話題にもならないが、国土交通省が“やってくれた”おかげで、結構な苦労を伴う事になったのである。 それは、『如何に誤魔化すか・・』というテーマを突きつけられたからだ。
 
場所は『国鉄(今はJRですね)最高標高点』の標柱が立つ長野・山梨の県境付近である。
ここは以前は知れ渡る有名な撮影地だったが、私が訪れた’86年前後あたりから有名撮影地の称号が抹消されたのである。 その原因は、先程に記した通り「国土交通省がやってくれた」為である。
 
それは、この地を通る主要国道の国道141号線の付替え工事で、線路に寄り添って山の風景とは間逆で全く相容れない『真っ赤なポルシェ』ならぬ真っ赤な橋げたの橋をこしらえてくれたのである。
これで、雪を冠した八ヶ岳の白峰と春先の高原風景の真ん中に、真っ赤な1本線が浮かび上がる構図となってしまったのである。
 
私の訪れた時はまだ工事中で開通は成されていなかったが、安全パイで山と列車の撮れる『お立ち台』感覚でこの地にやってきて目にしたのは、工事中の橋げたの赤い1本線が高原風景の中央にデンと居座っている光景だったのである。 これを見て、真剣に頭を抱えたよ。
 
でも、せっかくきたのである。 何とか山をバックに仕留めなければ少ない小遣いを叩いてやってきた意味はない。 この『赤い1本線』をカメラアングル上から消せないものか・・と躍起となる。
 
消そうにも真ん中に『赤い1本線』があるので、正攻法では絶対に無理だ。 そこで、春の茂ってきた高原の雑木林で埋めて誤魔化す方法を選択する。 撮影地を左右に500mほど歩いて、逐一カメラアングルを取ってみる。 それはもう、1歩づつ移動しながら・・である。
 

『赤い1本線』を凌いでも
『点景』の恐怖がまとわりつく
 
正直言って、カメラアングルでこれほど頑張った事は、今にも後にも以前にも記憶にないよ。
すると、2ヶ所あったよ。 完全に『赤い1本線』が春の高原雑木林に埋もれて消える所が。
だが、これも望遠で引っ張って覗くと、消えた『赤い1本線』が高原雑木林の網の目より浮き出てくるのである。
 
従って、本来この場所は望遠で狙うべき所だが、標準辺りで狙うしか手がなくなったのである。
要するに、引っ張り過ぎると『赤い1本線』が中央にド~ンと現れるし、引き過ぎるとワテのいつもの失敗例である『点景』(列車が小さな点となる)となってしまうのだ。
 
まぁ・・、どちらの方が救いがあるのかは定かでないが、当時のワテは『最大公約数』的な写真を撮っていたみたいなので、それを掲載しようと思う。 たがこの努力も、今は国道が開通し大型観光バスや貨物トラックがバンバン通るようになったので、恐らく『撮影地消滅』と相成ってしまったであろう。
 

八ヶ岳連峰をバックに
今は赤い橋が稼動中で大型車がバンバン通るので
撮影地消滅となってしまった
 
でも、これ以来、小海線は撮りに行ってないんだよね。 写した山には行ったのだが。
今年は「山のついでに四半世紀ぶりに」と画策したが、山で焼かれて(猛烈なピーカン雪焼け)気力が湧きませんでした。 これはまた次の機会に。
 

八ヶ岳・横岳
以降は『山期』に突入して
鉄道撮影はお預けになってしまったなぁ
 
    ※ 詳細は『魅惑の鉄道写真集』より『小海線』を御覧下さい。
 
 
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