2013-04-30 (Tue)✎
『路線の思い出』 第6回 大糸線・頚城大野駅 〔新潟県〕
《路線データ》
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’83) 非電化区間運行本数(’13)
松本~糸魚川 105.4km 4963 / 364 糸魚川~南小谷 7往復
糸魚川~平岩 2往復
頸城大野駅(くびきおおのえき)は、新潟県糸魚川市大字大野字稲場にあるJR西日本・大糸線の駅。
糸魚川方面に向かって左側に1面1線のホームがある棒線駅。
北陸広域鉄道部管理の無人駅となっている。ホームに面して木造の駅舎がある。
1日の利用客は9人との事である。
『路線の思い出』と題打つと大概は鉄道旅行や撮影での思い出となるのであろうが、根本が“ナンチャッテ”の筆者の場合は、別の用途で『思い出の地』となる事があるのだ。 その一例が、今回挙げる大糸線である。
大糸線は周知の通り、北アルプスの後立山連峰の麓をゆく路線である。
まぁ、撮り鉄であるにも拘わらず「重いから」と時刻表を持っていかない・・のは序ノ口で、鉄道を撮るにあたって全く下調べをせずに「ロケハンって何?」ってな性質であるとか、鉄道写真を撮りに来たはずが、眠りこけたり持参した漫画に夢中となって列車を見逃す醜態まで晒しているのである。
これも・・『○鉄』ならではの
醜態な出来事の一つですネ
一方山でも、経験者であるにも拘わらず、『無酸素登頂』ならぬ『無訓練山行』を繰り返したり、プチ遭難や滑落は元より、本チャンさえある正真正銘のキング・オブ・“ナンチャッテ”なのである。
そのダブル“ナンチャッテ”たる筆者の大糸線での思い出とは、北アルプスの山から下山した後の『STB(ステーションベット=駅寝)の常宿』としての思い出なのである。 もう3~4回は、この駅に泊まっている。 この駅はホント・・ちょうどいい位置にあるんだな・・これが。 それに『山の後の○鉄』も“ついで”にこなす事ができ、筆者の二大“ナンチャッテ”欲求が満たされるのである。
その『頸城大野 in STB』でも印象深いのが、最近2回の『STB』なのである。
なぜ印象深いかというと、体力のあった以前のブリバリ期は体力任せで“オチャメ”を封じ込める事が可能だったが、時を経て体力が落ち、その後も怠惰を繰り返した結果、筋肉と信じていたモノが『メタボ脂肪』に変わり、ついでに決闘値・・いや血糖値もウナキ昇りに上昇して、行動結果の全てに“オチャメ”が絡んでしまうからである。
白馬の魅力をひとつまみ
白馬鑓ヶ岳の南山稜に囲まれた別天地・大出原
要するに“オチャメ”が絡むと、大概はお笑いネタとなる滑稽な結末を迎えるのである。
その“オチャメ”な結末の一つは、北アの白馬岳から鑓温泉を経ての山遊周回コース(その時の山行記デス・・ 宜しければどうぞ)をめぐった下山の後の事だった。
この山行ではヘタって下山に真剣10時間かかり、下山口の猿倉に下り着いたのは夕方5時オーバーであった。 当然最終バスはいっちゃった後である。 この時は、何とか一緒に下った方にヒッチハイクさせて頂いて白馬の町に下り着いたが、途中銭湯に立ち寄った事(やはり・・山の後は温泉ですよネ~)もあり、白馬駅に着いたのは18時半であった。
ちなみに、この日は日曜日。 当然、明日は月曜日で出勤日だ。 白馬駅ではこの事を念頭に、帰阪すべくの接続ダイヤを駅設置の時刻表本で調べる。 「ウッ・・、19時台の松本行は特急【しなの】の最終に間に合わん」。 「ならば新幹線は・・ 長野行新幹線も×」。 「さすれば、松本か長野からの夜行バス・・ これも発車時刻に間に合わん」。 ちょっち・・ヤバめになってきましたヨ。
でも、まだ策はある。 それは、急行【きたぐに】である。 これを思いついて「何て賢いんだろう・・、自分」とナルちゃん(ナルシスト)満開に自らを褒めながら、スキップで白馬駅の『みどりの窓口』に向かう。
これを撮る運命だったのね
その窓口では、窓口氏が困惑した面持ちで、スキップ足でやってきたアホを諭すべく重い口を開く。
急行【きたぐに】は、新潟中越地震で不通区間が発生した為に無期限の運休中ですよ」と。 この窓口氏の説明によって、筆者(アホ)は完全に詰まれたのであった。
・・となると、ここで泊まる以外に手はなくなったのである。 幸い糸魚川より西で不通区間がなかったので、明日朝は北陸本線経由で帰れる。 まぁ、急行【きたぐに】が食パン電車で富山・敦賀とつないで、フィニッシュが新快速に変わってしまったが。 そして、大阪への到着時刻が翌日の夕方になっちゃいますが。
泊まるとなると、条件としてはタダが必須条件となる。 なぜなら、前日山での天気が思わしくなかった事もあって、素泊まりであるが山荘泊で散財して、情けない事に持ち金が麓の宿での宿泊に耐えれないからである。
となると、答えは自ずとから『STB』となり、更には以前に『STB』の経験があり、『STB』をするにあたって“育ちのいい駅舎”のある頸城大野駅となる訳である。 そして今の自分は、“ナンチャッテ”ではあるが山装備を担いでいて、野宿グッズが満載なのである。 故に、テントを張って寝れるのである。
まぁ、始発までに撤収すればいいだろう。←決していいとは思えないが・・
・・という事で頸城大野にて、翌朝の『○鉄』を含めての本願成就がなったのである。
ちなみに・・、当時の白馬村は筆者の持つ『柔らかい銀行』の携帯は圏外区域であった(ホントだよ)ので、頸城大野駅の公衆電話にて休暇連絡を取って解雇は免れたのであるが・・。
それでは、その時のヤケクソをごろうじろ。
アジサイが咲いていた・・
涙雨も降ってたよ
そして最新の『STB』は、去年の『死亡フラグ』立ちまくりの『オチャメな・・鹿島槍』からの下山後である。 まぁ、この山行はそれはもう“オチャメ”満載なので、興味のある方は下線部のリンクをクリック下さいネ。
徐々にブリ(ブリザード)が去っていき・・
鹿島槍の前衛峰・爺ヶ岳にて
前回と違う所は車両が新型に変わった事と、始めから『STB』を目論んで・・である。
当然、山からの帰りなので、野宿グッズは満載である。 そして前回は雨だったので、今回は良い天気の下で『山の後の○鉄』に勤しもう。
列車がいない時は日が当たって
無風の理想的な状況だったのに
ここは真剣に撮る必要はない。 手足の力を抜いて、できるだけダラダラと休日を謳歌する事が肝要なのである。 決して「いいのを撮ってやろう」とか、「失敗は許されない」とかいう真面目に撮影する気概を抱くシーンではないのである。 眠気まなこでアクビをコキながら撮る事こそ、このシーンには相応しいのである。 ・・で、思いっきり身体の力を抜いたのがコレら・・である。
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