風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出   第3回  長良川鉄道・大矢駅,湯ノ洞温泉駅

『路線の思い出』    第3回  長良川鉄道・大矢駅,湯ノ洞温泉駅 〔岐阜県〕
 

桜の咲く駅での列車交換風景
今回のグダグタ撮影行での『一番星』
 
《路線データ》
       営業区間と営業キロ               運行本数(’12)
     美濃太田~北濃 72.1km         美濃太田~美濃市 区間30~60分
(旧国鉄・越美南線線からの第三セクター移管線)   美濃市~美濃白鳥 区間上下各12本
                          美濃白鳥~北濃   区間上下各 9本

大矢駅(おおやえき)は、岐阜県郡上市美並町にある長良川鉄道越美南線の駅である。
相対式ホーム2面2線の列車交換設備を有する駅で無人駅で、双方のホームは構内踏切でつながっている。
下りホームに駅舎が設置されており、駅舎内にはかつて使用された鉄道備品や写真の展示が行われている。 2015年の1日平均乗車人員は19人との事。

現在は美濃市駅~郡上八幡駅間で唯一列車交換が可能な駅であるため、旧国鉄時代から列車の行き違いが行われている。 トイレは男女別のものが駅舎の南側にある。観光列車「ながら」は当駅での客扱いは行わないが、10分程度停車しトイレ休憩がとられる。


湯ノ洞温泉口駅(ゆのほらおんせんぐちえき)は、岐阜県美濃市にある長良川鉄道越美南線の駅で、単式ホーム1面1線を有する駅である。 駅舎内に待合室とトイレが設置されている。

当駅で折り返す列車も設定されている。 また、かつては交換設備があったと思われる敷地が残っているが、設備については撤去されている。 ホームには藤の木が茂っており、シーズンになると花の屋根がホームを覆う。 2013年の1日平均乗降人員は41人との事。



長良川鉄道は御存知な人は御存知な通り(御存知な人はたぶんテツ)、旧国鉄の越美南線の第三セクター移管路線である。 そして筆者は、この路線は越美南線の時以来、遥か30年近くの長い間訪れた事がなかったのである。 まぁ、この路線の付近を通った事はあったが、通った目的は滝であったり白川郷の合掌造りの撮影であったりで、この地を通るこの路線に30年近くの間、触れる事はなかったのである。
 

桜並木と列車でも撮りに行こうか
 
でも、ふと「桜と鉄道でも撮ろうか」と思い立ち、同じく○鉄(ナンチャッテなテツの事)の高校以来の旧友を誘ってこの路線に降り立ったのである。 まぁ、筆者自体が鉄道撮影に赴いて、「重いから・・」と時刻表を持たない心底『ナンチャッテ』なタワケなので、事前調査とかロケハンとかいっさいナシの『出たとこ勝負』な撮影行である。
 
なぜ、「桜と鉄道を撮ろうか」と思い立ったか・・というと、ウェブサイトでたまたま越美南線と北線を例題にした『桜と鉄道』の撮り方指南の記事を目にした事と、「正月にカメラをいじってから全くカメラをいじってないなぁ」と思い返したからである。
 

沿線は桜の名所が多く
滅茶苦茶な企画にしては『結果オーライ』だったよ
 
それゆえに、成り行き任せに出かけたのが夜の10時過ぎ、誘った旧友拾って高速を飛ばして、例の撮り方指南のウェブサイトで掲載されていた駅の近くにある『道の駅』に着いたのが午前2時。
そこで狭い車の中で野郎2人で仮眠する。 まぁ、年齢が中年の域に入った野郎の行為としては、計画性が無さ過ぎるなぁ・・と我ながら思う。 ウェブサイトに掲載されている過去に撮られた『桜と鉄道』の写真を目にしただけで、桜が咲いてる確証もなくズタボロ必至の撮影行を企画するのだから。
 
要するに、「このウェブサイトの掲載写真が4月のいつ頃なのか?」という下調べも無くやってきてるので、「やって来たわ、桜が全く咲いてない坊主だったわ」って事も、最悪桜の木が存在しない事も有り得るのである。 だが、「桜と鉄道を撮りに来て桜が坊主」という『最悪の事態』を想定するよりも、とりあえず寝る事を優先する。
 
まぁ、この勢いでは「寝過ごしてしまったよ」というもう一つの『最悪の事態』も想定されたが、「そうなればそうなってもいいや、寝れれば・・」というように、自分の欲望に忠実な中年野朗二人組だった。
なぜなら後者の『最悪の事態』は、筆者にとっては何度も経験済みの失態なのであるから。
 

古き良き時代を彷彿させるモノ
木造駅舎
 
でも、なぜか運良く、6時前に目覚める事ができた。 そして、仮眠した『道の駅』から5kmほど離れた例のウェブサイトに掲載されていた写真の駅である大矢駅に向かう。 着いて、まずしなければならない大切な事が、“桜があるか、無いか”の確認である。 ・・良かった、桜は咲いてたよ。 七分咲だったが。 これで、最低でも『桜を撮りに来て坊主』の最悪のムダ行は回避できたのである。
 

咲いてて良かった
大矢駅
 
後は、いろいろと足場やアングルを取っ換え引っ換えしながら撮影を楽しむ。
それでは、『成り行き任せ』の『出たとこ勝負』の戦果をごろうじろ。
 

花に囲まれた駅にて
 
次は、7時台の列車交換を狙おう。 まぁ、「こちとらの望遠の限界は210mmだしィ~」という事で、ポイントを跨ぐアップは不可能だ。 まぁ、ミキティ(旧 三木鉄道の気動車)と同じような型の車両をアップで撮ってもつまんないしね。 ここは桜を入れて、交換風景をさりげなく演出してみようか。
 

穏やかな春の日差しにつつまれた
長閑な1日を楽しもう
 

20年以上前の
あの時の心に帰って
 
結果は少し逆光気味なのと、ネコジャラシが邪魔かな~とも思えるが、自分の撮った写真のカワイさに目が眩んで、「自然風景としてはネコジャラシはあってもいいかな~」と『アリ』判定という事で。
後は、日が陰った1枚目の所に戻ってもう一度撮るが、逆光で余計に陰っちゃいました。
 

赤い車両で少しくすんでしまったね
 
足場を取っ換え引っ換えしても、同じ所では飽きてくる。 そして次の列車まで2時間の空きがあるという事で、撮影場所を移動する。 次の撮影場所も、例の撮影指南のサイトに出ていた駅である。
もちろん、大矢駅同様に桜が咲いている保証も確証もない。 あるのは、「大矢駅より10kmほど南に位置して暖かいだろうから、たぶん咲いているだろう」という見込み願望だけである。
 
幸い、ここも咲いていた。 桜の勢いも満開に近いレベルだった。 これを確認して安心を確保したなら、取り敢えず車に戻って、自らの願望を満たすべく寝る。 ここでも、「寝過ごしたら、それでもいいや」という勢いで・・である。
 
だが、旧友はなぜかスイッチが入っていて、熱心にロケハンを敢行していたようである。
そして、誘ってもらったお礼からか、御丁寧に10分前に起してくれたのである。 まぁ、旧友の方が、筆者より人間としてデキているようである。 それでは、そこでの『行き当たりバッタリ』、『ドンブリ勘定』な写真をごろうじろ。
 

この路線は春がいいね
 

一本の桜が咲き誇る中を
 
10時台の列車2本を撮ってそろそろ飽きたので、ここらで切り上げよう。 また、「せっかく郡上まできたのだから『観光』していこう」と郡上八幡城址に立ち寄ったが、桜で有名な八幡城は見事に坊主だった。
北に行けは行くほど桜はなかった。
 

八幡城
せっかく来たのだから
観光地めぐりも

城跡からは、越美国境ルートのR158号・九頭竜湖越えをして福井から帰路に着くが、越美国境はまだ残雪が残っていた。 その涼しさも手伝ってか、睡眠時間4時間はここで限界となり、1時間ほど県境の除雪ステーションで仮眠。
 

滝の方が熱心に撮ってたな
一条滝
 
仮眠を撮ってもまだ3時前。 まだ時間はあるので、越美北線の桜の状況を確かめつつ(全くの坊主でした)、一乗滝なる佐々木小次郎・ツバメ返し発案の滝へ行って、今回の目的の鉄道写真より熱心に撮って(三脚まで引きずり出しました・・ハイ)、高速の福井北ICに乗ったのは5時半。 途中で2回PAで寝て、大阪帰着は22時前。
 
何だかんだいって、よく寝ました。 一つ言える事は、何とも締らない鉄道撮影行でした・・って事である。 まぁ、マネすると筆者以外は散々なデキとなるので、反面教師として捉えて頂くといいと思われますネ。

    ※ 詳細は『魅惑の鉄道写真集』より『長良川鉄道』を御覧下さい。
 
 
 
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No title * by mino710710_0203
おはようございます。長良川鉄道懐かしですね。
電車の色とても懐かしく思います。名水、と城下町の
郡上八幡又行きたくなりました。

No title * by 風来梨
mino710710_0203さん、こんにちは。

この記事は去年の事ですか、ちょっと慌しかったけど楽しい撮影行でした。

清流・長良川沿いに走るこの線の沿線は、長閑で風光明媚な情景が続きますね。 鉄道撮影だけでなく、城めぐりや滝めぐりなどを絡めると面白い小旅行となりますね。

コメント






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No title

おはようございます。長良川鉄道懐かしですね。
電車の色とても懐かしく思います。名水、と城下町の
郡上八幡又行きたくなりました。
2013-04-15 * mino710710_0203 [ 編集 ]

No title

mino710710_0203さん、こんにちは。

この記事は去年の事ですか、ちょっと慌しかったけど楽しい撮影行でした。

清流・長良川沿いに走るこの線の沿線は、長閑で風光明媚な情景が続きますね。 鉄道撮影だけでなく、城めぐりや滝めぐりなどを絡めると面白い小旅行となりますね。
2013-04-15 * 風来梨 [ 編集 ]