風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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第59回  春の鉄道風景

『日本百景』 春  第59回  春の鉄道風景  〔兵庫県〕
 

片道1500円で
大好きな鉄道と春を楽しんでこよう
 
今回は筆者の居住する関西圏から、日帰りで楽しめる春風景を御紹介しよう。 そう、朝はちょっと早く出て、のんびりと電車で。 普段はあまりやった事のない手法で、今年の春を謳歌しにいこう。
もちろん、大好きなカメラを片手に。 電車だから、途中で『花見モード』になっても構わないし。
 

菜の花が魅せる春爛漫の風景

さて目的地は、花のローカル線・北条鉄道の撮影&花見だ。 こんな近くの距離で、しかも入れ込んだ撮影をする訳でもないので、わざわざ車で行く必要もない。 車でいくと、『花見モード』への突入が不可となるからだ。 そして、あくまでも気分転換なので、据付が面倒臭くかさばる三脚も必要ない。
こんなのを持って行ったら、気軽に『花見モード』に移行できないのである。
 
それでは、お気楽に行こう。 まずは、大阪市内の自宅から、阪急電車のターミナルである梅田へ。
朝は始発とは言わないまでも、6:00位の電車に乗っておきたい。 なぜなら、花見の時間を多く取りたいからだ。

梅田駅で阪急電車の神戸線に乗るのだが、たぶん阪急の神戸線に乗るのは5~6年ぶりじゃないかな?
神戸なんて滅多に行かないし、速さと便利さで言えばやはりJRだし。 それに西日本方面へ旅をするとしたならば、JR(鉄道)も使えないしィ

さて、6:00ちょうど発の【通勤特急】なる阪急電車に乗り込む。 でも、縁が遠くなって見ない内に、阪急電車の特急車両・・、ブサイクになったなぁ。 オタな話だけど、6300系はスラリとして見栄えが良かったが、今のは車体は『イモムシ』で前面の姿は『イノブタ』だあね。 そして、意味のない屋根のトッピングもヤレヤレである。 あのトッピングは、6300系でこそ映える塗装なんだがねぇ。
あぁ、のっけから『○鉄モード』に入ってしまった。

これ以上続けるとオタ話から抜けれないので、【通勤特急】に乗って寝る。 特急といっても、JRの鈍行の青電より1分遅いし。 それに行先が《新開地》なので、心置きなく爆睡できる。 ・・
で、目覚めるとそこは《新開地》だった。 《新開地》で改札を通る事なく、神戸電鉄の『ウルトラマン』電車に乗り換える。

この神戸電鉄は、かつて《菊水山駅》があった頃に、六甲全山を縦走をする為にその《菊水山駅》に下車して以来だなぁ。 この線も、御多分に漏れず終点まで爆睡だったが、菊水山駅付近の通過だけはなぜか見ていたよ。 駅ホームは、未だに撤去されていないんだね。

さて、約1時間ちょっと爆睡して、終点で北条鉄道の乗換駅・粟生駅に着く。
駅業務が廃止された粟生駅ゆえに、スルーで北条鉄道のレールバスに乗り換える。
北条鉄道は車内運賃精算のバス方式なので、これでもいいみたいだ。
神戸電鉄は無人だが自動改札機があるし、ここでもJRのやる気のなさが目立つ。
 
まずは、桜の大樹のある駅・法華口だ。 北条鉄道は全線13.6kmの完全なる『1閉塞路線』で、ラッシュ時であろうが、閑散時の昼下がりであろうが、1つの車両を物理的に往復させているだけの路線だ。 
従って、「ラッシュ時も昼下がりの閑散時も運行ダイヤが同じ」という、実に判り易い路線である。
約10分で法華口へ。
 

桜の大樹と木造瓦葺の
味ある駅舎の共演

下車すると、古き良き時代の木造駅舎とホームに満開の桜、そして駅の前にも桜の大樹がある『花見の名所』がそこにある。 ここまで、梅田から僅か1390円でやってこれるのだ。 そして、この上ない穏やかな春日和。 撮影より『花見』を優先したくなる。
 
缶ビールでも飲んで、桜の木陰で昼寝でもしようか・・って野望が頭の中に擡げてくる。
で・・、1時間ほど駅ホームの反対側の芝生で昼寝。 目覚めたら、撮影する事にしよう。
 

缶ビール片手に撮ってた
・・にしてはいい感じ

でも、列車の到着時刻の10分位前になると、車で乗りつけた無粋なデカ三脚持ちがドヤドヤとやってきて、ドスッと三脚を立てやがる。 ドスっとデカ三脚を据えつけると、お決まりのセリフが出た。
「入るから退いてくれ」と。 芝生で寝転がっているワテは邪魔なんだって。 あぁ、ヤダヤダ。

でも、コイツらは1列車を撮ると、撮影場所を変えるべく車に戻って即効立ち去るのですぐにいなくなる。 しかし、「長閑に花見をしよう」って気にならんのかネェ、全く。 まぁ、すぐに立ち去ってくれたので、コチラは邪魔されずにすんだが。 それでは、《法華口》の花見をごろうじろ。
 

これだけ咲き誇る桜を見たなら
やはり『花見』だよねぇ
 

列車はさりげなく・・が
『花見撮影』らしくていい
 

桜の樹の木漏れ日が
芝生に美しい彩を添えてくれた
 
10時の列車を撮ると、また1時間の近くの空きが出る。 同じ所で撮るのも飽きるし、またドヤドヤと三脚持ちが車で乗りつけてくるだろうから、こちらが退散するとしよう。 で、ゆっくりと線路に沿った小道を歩いていくと、タンポポの咲き乱れる土手があった。 次の撮影はここかな。
 

タンホポの咲く土手で
のんびりと1ショット
 
タンポポ畑の撮影をこなし、次の駅・播磨下里まで歩いていく。 ここは桜はなかったが、古き良き木造駅舎があったので1ショットして、この列車に乗り込む。 いい撮影地を見つけるべく、列車に乗って軽く1往復流してみよう。 まぁ、ローカル線ではあるが1時間に1往復運行と本数はあるので、慌てなくてもいい。
 

駅の中に『下里庵』なる
囲炉裏がある播磨下里にて

次の長駅付近は、桜と菜の花の群落地があって少しなびいたが、とりあえず終点の北条町まで乗ってみる。 長駅から播磨横田駅までは特段に目を引く情景はなく、「長駅にしようか」と思った矢先、桜の花がホームに植えられている棒線駅・播磨横田駅が見えてくる。 先程の長駅と、どちらにしようか迷う情景だ。
 

桜の駅・播磨横田にて
 

桜の木漏れ日と駅ベンチを飾ってみたが
ちょっと暗かったかも・・
 
播磨横田駅を出てしばらく走ると、眩い菜の花の黄色が視界いっぱいに広がってきた。 菜の花畑だ。
もう、撮影地はここ以外にないだろう。 終点の北条町駅で折り返し、播磨横田駅へ戻る。
この場所で13時台の上下2本と14時台の北条町行を撮れば、もう「お腹一杯」だろう。

14時45分の列車に乗って帰れば、休暇の1日を目一杯満喫して、夕食時位には帰宅できるだろう。
それでは、眩い黄色を魅せる菜の花畑と鉄道の画像をごろうじろ。
 

そこには黄金色のじゅうたんが
敷きつめられていた
 

片道1500円で味わえる
春景色は如何でしたか?
 
    ※ 詳細は、メインサイトの『撮影旅行記』より
      『片道1500円で春を楽しもう・・』を御覧下さい。
 
 
 
 


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