2013-03-16 (Sat)✎
日本の滝を訪ねて 第92回 龍双ヶ滝 〔福井県〕
岩壁に落差60mの
美しいしだれを掛ける
龍双ヶ滝 りゅうそうがたき 落差 60m 他 福井県池田町
滝へのアプローチ 県道34号線・大本集落の奥2km
『日本の滝100選』に名を連ねるこの滝は、福井県の中奥部にある。 福井県の中奥部は交通事情があまり宜しくなく、アプローチが厄介な所だ。 都市部の鯖江市から、かなり寂れた印象のある内陸部の今立町や池田町に向かう。
道は《国道417号》と『国道』を名乗っているのだが、実際はセンターラインもない田舎道が続き時間を食う。 目的である《龍双ヶ滝》はこの過疎地域の最奥の集落の先にあるので、池田町に入ってから滝に着くまでがかなり長いのである。
さて、《龍双ヶ滝》であるが、アプローチ道となる県道は2年前の福井豪雨災害で不通(現在は開通)となっていて、この過疎の町唯一の“観光スポット”であるこの滝までの間だけを整備したみたいだ。
さて、《龍双ヶ滝》であるが、アプローチ道となる県道は2年前の福井豪雨災害で不通(現在は開通)となっていて、この過疎の町唯一の“観光スポット”であるこの滝までの間だけを整備したみたいだ。
滝の下100mの所に“後付け”が見え見えな5台ほど駐車可能の駐車場と、すっかり遊歩道然となったブロックタイルの道がそれを端的に物語っている。 従って、“大自然の息吹”って雰囲気は、この滝からはあまり感じない。
滝の前には大きな木が
立ち視界を遮っている
そして、この滝の撮影で嫌でも目に付くのが、滝の真正面に立つ大木である。 意識して撮らないと、大木の枝や葉が滝の大部分を覆うのである。 そして、福井豪雨災害の復旧工事で沢下に下りる階段が撤去されて、この滝の撮影は道路上からのみとなってしまったようである。
邪魔に思える木も使いようによっては
“映像の引き立て役”となり
しだれを狙うと案外いいね
まぁ、沢に下りられない事もないが、あまり綺麗な沢でもなく少しばかり澱んでいるので、強いて沢を遡りたいとは思えないだろう。 また、上の展望台からは、更にこの大木が邪魔になるとの事である。
従って、この滝を撮るのは、“如何にこの大木を上手く利用するか”が鍵であろう。
岩壁の黒としだれの白を
強調してみた
あと、ズームアップして流れの妙を切り取るのも、“しだれ滝”撮影の醍醐味であろうと思う。
だが、すぐ上は不通となった県道復旧工事の現場となっていて、道を埋めた大きな岩を撤去し運び去るダンプカーがかなりの頻度で通り、また工事現場の汚水が流れ込んで、先程述べた通り沢が“澱んで”いるのである。
だが、すぐ上は不通となった県道復旧工事の現場となっていて、道を埋めた大きな岩を撤去し運び去るダンプカーがかなりの頻度で通り、また工事現場の汚水が流れ込んで、先程述べた通り沢が“澱んで”いるのである。
なお、現在のこの道は復旧が終わって全線舗装及び開通は成されているが、幅3m未満の峠越えの狭隘道路で、冬季は閉鎖されるなど利用頻度は大きくない道路のようだ。
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No title * by kei
風来梨さん、こんばんは。私も滝百選めぐりをしていたのでこの滝に行きました。おっしゃるようにアプローチの長い滝との印象が残っています。
No title * by 風来梨
keiさん、こんばんは。
池田町は岐阜県境に接する奥なので、北陸道のICからも結構離れていますね。 そして、この滝へ向かう国道417号線は、あの徳山湖方面に抜ける超狭隘道路ですね。
最後に通る県道の34号も狭隘道路で、池田町域で唯一の観光地といえる龍双ヶ滝の周辺だけデザインタイルの貼られた道になっているのが、何となく滑稽に感じました。
池田町は岐阜県境に接する奥なので、北陸道のICからも結構離れていますね。 そして、この滝へ向かう国道417号線は、あの徳山湖方面に抜ける超狭隘道路ですね。
最後に通る県道の34号も狭隘道路で、池田町域で唯一の観光地といえる龍双ヶ滝の周辺だけデザインタイルの貼られた道になっているのが、何となく滑稽に感じました。