風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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日本の滝を訪ねて 第86回  九重・飯田高原に潜む滝

日本の滝を訪ねて 第86回  九重・飯田高原に潜む滝 〔大分県〕
 

森を響き轟かす
震動ノ滝・雌滝
 
   震動ノ滝 しんどうのたき 大分県九重町  
     雄滝 落差 83m・雌滝 落差 93m・子滝 落差 70mからなる

    アプローチ 筌ノ口温泉より遊歩道あり 徒歩10分ほど  
 

九酔峡の“イチ押し”
天狗滝
     
    天狗滝  てんぐたき  落差 15m  大分県九重町

  アプローチ 九酔峡駐車場すぐ
 

飯田高原に潜む滝 位置図
 
   行程表            駐車場・トイレ・山小屋情報
湯布院町市街より車(0:50)→震動ノ滝(0:25)→筋湯(0:15)→瀬ノ本高原
(0:40)→竹田市街
 
この項目では《飯田高原》・《瀬ノ本高原》をめぐって、美しい滝を望ん・、九重の名湯に浸かり、高原の夕暮れを堪能する・・といった欲張ったプランを立ててみた。 《湯布院町》より車で、《豊後中村》まで進む。 ここから、《飯田高原》への道が分岐している。
 
しばらくいくと、道がヘアピンカーブの登り坂となり、その途中に《九酔峡》なる園地がある。
ここには野生のサルが群れていて、また《飯田高原》のいい展望所となっている。 そして、一番の見どころといえば、落差15mの直瀑・《天狗ノ滝》である。
 

雪と枯枝が滝を彩る
天狗滝

この滝は冬がいい。 樹氷林と滝氷柱が美しく輝くのである。 更に進むと、《飯田高原》きっての名瀑・《震動ノ滝》がある。 車止めから300m程歩いていくと、落差80mはあろうかという滝が三筋も現れる。
 

半分氷縛となった
震動ノ滝
 
この滝は互いに肩を寄せて並び、それぞれ《雄滝》・《雌滝》・《子滝》と“家族”を構成した呼称がつけられている。 眺めた感じでは、近年の勢力図式と同じく!?“雌”の方が“雄”を凌ぐ高さと水量があったように見えたのであるが、あるいは気のせいであろうか。 とにかく、“雌”を引き立たせるための“雄滝”と“子滝”のようであった。
 

震動ノ滝・雄滝
近年の勢力図通り雌より迫力に乏しい
 
さて、滝を望んだなら、それほど汗はかいていないだろうが温泉につかってこよう。 御碗を伏せたようなまろやかな容姿の湧蓋山 1500メートル を眺めながら、いにしえから名湯と伝えられる《筋湯温泉》に浸かってリフレッシュしよう。 いい景色を眺めながら名湯に浸かる。 何と贅沢な旅であろうか。
この辺りは《筋湯》の他にも様々な温泉が湧出する“湯の里”なので、時間を取って温泉のハシゴをするのもいいだろう。
 

美しい高原の夕景色

そして、この旅の締めくくりは、やはり高原の夕暮れであろう。 《瀬ノ本高原》の広々としたススキの野原が赤く輝く叙情的な夕暮れ。 これを望めたなら、もういう事はない。 旅の喜びを一番かみしめる事ができるひとときである。 行程では、これより国道442号線を伝って竹田市街に戻るが、もし日程に余裕があるならこの付近に宿泊して、《瀬ノ本高原》をじっくり散策する事をお薦めしたい。
 
 PS・・
2006年に震動の滝を望む観光向けの大吊橋が完成したとの事であるが、渡るのに入場料が必要な上に、見た感じでは滝と離れ過ぎる事と観光客が多く写真を撮る雰囲気ではないようである。
ワテとしては、遊歩道から望む事をお勧めしたい。

  ※ 詳細は『九州・滝めぐり』より『飯田高原に潜む滝めぐり』を御覧ください。



 
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