2013-01-08 (Tue)✎
日本の滝を訪ねて 第81回 南伊勢の白滝 〔三重県〕
南伊勢町と二つの『白滝』の位置図
黒い滝の岩壁が
より白布を眩く魅せて
押淵ノ白滝 おしぶちのしろたき 落差10m 三重県・南伊勢町
アプローチ 国道260号線・押淵の西2km・滝遊歩道(白滝神社参道)入口より徒歩15分
南伊勢をめぐる国道260号線の押淵集落より、押淵川のたもとから延びる町道へ入っていく。
国道から約1.5km程入ると、白い鳥居が左手に見えてくる。 これからめぐる《押淵白滝》が、地域信仰の深い御神体の滝である・・という事を端的に物語っている。 鳥居より50m程奥に駐車スペース(駐車場との看板あり)があるので、そこに車を止めて出発だ。
国道から約1.5km程入ると、白い鳥居が左手に見えてくる。 これからめぐる《押淵白滝》が、地域信仰の深い御神体の滝である・・という事を端的に物語っている。 鳥居より50m程奥に駐車スペース(駐車場との看板あり)があるので、そこに車を止めて出発だ。
滝は地域信仰の拠り所
御神体となるのだ
鳥居の所まで戻って、鳥居の先に延びる砂利道を進んでいくと、小川を橋で渡って《鬼ヶ城》との分岐に出る。 今回は残念ながら見送ったのだが、この《鬼ヶ城》も伝説の香りが漂う洞窟との事なので、時間があれば是非足を向けて頂きたい。
さて、『白滝神社→』との道標の示す通りに右手に入っていくと、竹ヤブに囲まれた中に白い小さな鳥居が立つ《白滝神社》の山門に出る。 この山門をくぐり、小さな丘を軽く乗り越えると、滝の落水が形成した小沢が見えてくるだろう。 そして、幾重にも立つ白木の鳥居が、これより御神体に参る・・という気持ちを高めてくれる。
押淵白滝の全景
滝つぼにも清らかな水をたたえ
沢の岩を綺麗に整えた岩段を50m程登ると、参道最後の鳥居をくぐり、御神体の滝が見えてくる。
辺りは清掃が行き届き、滝の左手には本堂が祭られている。 そして、滝前の白木の鳥居から望む《押淵白滝》は、崇高な趣を訪れた者にに示す事だろう。
辺りは清掃が行き届き、滝の左手には本堂が祭られている。 そして、滝前の白木の鳥居から望む《押淵白滝》は、崇高な趣を訪れた者にに示す事だろう。
木漏れ日を浴びて輝く姿を
白とたとえたのか
切原ノ白滝 きりはらのしろたき 落差20m 三重県・南伊勢町
アプローチ 県道12号線・切原の北東2km
滝上部の岩が落水を
美しい紋様に散らばせて
《押淵白滝》を訪ねたなら、次は《切原白滝》をめぐってみよう。 国道260号に戻り、南伊勢町の中心に向かう。 町の中心より、南伊勢の町と高速道路のICとを結ぶ県道12号線を車で約15分、道脇の集落が消え峠越えの様相を呈してきた頃に、《切原白滝》の看板が現れる。 車は2台程なら道路脇に止められるだろう。 立て看板が示す通り、道脇の犬走り状の山道を100m程下ると、落差20m位の木漏れ日が美しい白滝が見えてくる。
滝の下部に
『川』という文字をみつけた
この滝情景を目にして言葉はいらない。 ここはカメラという通訳を駆使して、この美しい情景と語り合おう。 だが、水は少し濁っていたようだ。 そして、いくつかのゴミも発見された。 美しい情景を見て、ゴミを落としていく。 自然に入る為のルールを守らない人間が、なぜ自然を享受するのか? そんな問題も提起した滝であった。 少し濁った滝水がそれを物語っているのだろう。
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