2012-12-19 (Wed)✎
名峰百選の山々 第82回 『40 金峰山』 長野県・山梨県
秩父山系(秩父多摩国立公園) 2599m コース難度 ★★ 体力度 ★★
朝日に映える金峰山
南八ヶ岳稜線より
《メインサイトより抜粋》
この秩父連山は、長大な褶曲山脈で火山は1つもなく、山肌は深い森に覆われている。 このように植物の生育条件はいいのだが、厳しい条件でこそ育つ高山植物があまり見られないのが残念である。
しかし、この山域を源とする大河川が多くあり、その源流地帯は深く切れ込んだ見事な渓谷美を魅せて、これが原生林の深い緑と共にこの山の大きな魅力となっている。
日本の山地で南北・中央アルプス次いで高い山地が、この秩父山域である。 最高峰・北奥千丈岳 2601メートル を先頭に、金峰山 2599メートル ・国師ヶ岳 2592メートル ・甲武信ヶ岳 2475メートル など2500m級の山が数座連なる。
この秩父連山は、長大な褶曲山脈で火山は1つもなく、山肌は深い森に覆われている。 このように植物の生育条件はいいのだが、厳しい条件でこそ育つ高山植物があまり見られないのが残念である。
しかし、この山域を源とする大河川が多くあり、その源流地帯は深く切れ込んだ見事な渓谷美を魅せて、これが原生林の深い緑と共にこの山の大きな魅力となっている。
秩父連山縦走コース 行程図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 JR韮崎駅よりバス(1:05)→増富温泉より乗合タクシー(0:20)→瑞牆山荘
《2日目》 瑞牆山荘(0:50)→富士見平(1:50)→瑞牆山(1:40)→富士見平
《1日目》 JR韮崎駅よりバス(1:05)→増富温泉より乗合タクシー(0:20)→瑞牆山荘
《2日目》 瑞牆山荘(0:50)→富士見平(1:50)→瑞牆山(1:40)→富士見平
(1:00)→大日小屋
《3日目》 大日小屋(2:30)→金峰山(2:20)→大弛峠
《4日目》 大弛峠(0:40)→北奥千丈岳(0:15)→国師ヶ岳(2:00)→東梓
《3日目》 大日小屋(2:30)→金峰山(2:20)→大弛峠
《4日目》 大弛峠(0:40)→北奥千丈岳(0:15)→国師ヶ岳(2:00)→東梓
(3:30)→甲武信ヶ岳(0:20)→西沢遊歩道分岐(0:25)→千曲川水源地標
(2:20)→モウキ平(1:00)→梓山バス停よりバス(0:35)→JR信濃川上駅
※ 『名峰百選 第81回 瑞牆山』・・《1~2日目》行程からの続き
朝日に染まる金峰山
南八ヶ岳稜線より
《3日目》 金峰山を越えて大弛峠へ
今日は、歩行時間が4時間ほどと短い。 しかし、明日は10時間超と長くキツい行程が待ち受けている。
今日は、歩行時間が4時間ほどと短い。 しかし、明日は10時間超と長くキツい行程が待ち受けている。
願わくば、これを均等に分けたいものだが、いかんせん《大弛峠》から甲武信ヶ岳までに宿泊場所がないのである。 従って、偏った行程プランとなってしまった。 さて、短い行程といえども比較的天候が安定していて、なおかつ涼しい午前中に辛い登りはこなしておこう。
《大日小屋》前で、冷たい水を水筒に補給して出発する。 小屋上の幕営地を出発したなら、いきなり標高差200mの急登が待っている。 この急登でひと汗搾られると、天然記念物の巨大な岩・『大日岩』の基部に出る。
“巨岩” 大日岩
『大日岩』の基部からこの大岩を巻くように登っていくと、『大日岩』直下に広がる台地の上に出る。
ここから『大日岩』の上に登ることも可能だが、奥秩父の山なみを望むならやはり金峰山の方がいいので、ここはあえてパスしよう。
『大日岩』直下の台地からは、樹林帯に入り込むように縦走路は続いている。 しばらく薄暗い中での緩やかな登りが続くか、森林限界に近づくにつれ傾斜を増していく。
ちょこんと五丈岩を立てる金峰山
瑞牆山山頂より
森林限界を越えると、ゴツゴツの岩が転がる稜線上に出る。 最初の稜線上の突起が、《砂払いノ頭》である。 ここからは『五丈岩』がシンボルの金峰山を見ながら、ゴツゴツの岩場の痩せた稜線を伝っていく。
金峰山のシンボル・五丈岩
金峰山の三角点は、ここから20m東よりの岩塊の中にある。 三角点のある岩峰の最高点に立つと、奥秩父の盟主らしい雄大な山岳風景が360°の一大パノラマで広がる。 芸術的な岩を立ち並べる瑞牆山、山らしい形を魅せる八ヶ岳連峰、白亜の頂をもたげる甲斐駒ケ岳、雲海に浮かぶ富士山、美林に囲まれた奥秩父最高峰・北奥千丈岳、そして同じ山稜にありながら“遙か遠き”山・甲武信ヶ岳。
金峰山のシンボル・五丈岩
他にも、浅間山などの名峰も姿を魅せている。 『五丈岩』を背景に山岳パノラマを撮るのも良し、『五丈岩』の上に登って“雲上”気分を味わうも良し・・である。 奥秩父の盟主の頂で山の魅力を存分に味わったなら、先に進もう。
金峰山からは、砂礫帯を緩やかに下っていく。 やがて森林限界に近づいてきて、徐々にダケカンバやシラビソの樹林帯の中に入っていく。 樹林帯に入る直前に、今日の目的地である《大弛峠》を通る『川上・牧丘林道』がひとつ丘を越えた所に見えて楽観的な気分となるが、この“丘”を越えるのにひと汗かかされる。 この“丘”とは、朝日岳 2579メートル の事である。
この山は低くなだらかな“丘”のように見えて、実際には金峰山と標高がほとんど変わらないのである。
この山は低くなだらかな“丘”のように見えて、実際には金峰山と標高がほとんど変わらないのである。
それ故に、金峰山から下った分をそっくりそのまま取り返さねばならない。 この朝日岳を越えると、高度感のある岩ガレ場を伝って、再び樹林帯に入っていく。 この辺りから見る金峰山は、シラビソの美林越しに望めて良い。 後は、朝日岳を越えて小さなピークを越えると、200mばかり急降下して《大弛峠》に着く。
この峠を通る『川上・牧丘林道』は、山梨県・牧丘町側が完全舗装されて車やバイクが次々とやってくる。 これらの車・バイク族は一部の者のマナーが悪い事もあり、自らの足の力でこない者に対する印象はあまりよくない。
今日はここでテントを設営しよう。 もちろん、小屋もあり食事もできるので、小屋泊の縦走もいいだろう。 明日は、奥秩父最高峰・北奥千丈岳、そして“遙か遠き”山・甲武信ヶ岳をめぐって下山するロングラン行程だ。 明日に備えてゆっくり休もう。
この峠を通る『川上・牧丘林道』は、山梨県・牧丘町側が完全舗装されて車やバイクが次々とやってくる。 これらの車・バイク族は一部の者のマナーが悪い事もあり、自らの足の力でこない者に対する印象はあまりよくない。
今日はここでテントを設営しよう。 もちろん、小屋もあり食事もできるので、小屋泊の縦走もいいだろう。 明日は、奥秩父最高峰・北奥千丈岳、そして“遙か遠き”山・甲武信ヶ岳をめぐって下山するロングラン行程だ。 明日に備えてゆっくり休もう。
続く《4日目》の行程は、次回『名峰百選 第83回 北奥千丈岳・甲武信岳』にて
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