風来梨のブログ

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名峰百選の山々 第11回  月山

名峰百選の山々 第11回  『19 月山』 山形県 出羽山系(磐梯朝日国立公園) 
1984m コース難度 ★  体力度 ★
 

ハクサンイチゲの園の
奥にそびえる月山本峰
 
 《メインサイトより抜粋》
東北の名峰の上に立つと、最も美しいシルエットを魅せてくれる峰がこの月山 1984メートル だ。 
特に、飯豊・朝日連峰の山々から望む眺めが端正である。 雲海に裾を延ばすその容姿を目にすると、“あの美しい山に登ってみたい”との思いを誰しも思い描くだろう。 その“思い”こそが、その“思い”を抱かせる峰こそが・・、“名峰”の戴冠を得るに相応しいのである。 

また、登山ででこの山を訪ねても、その期待を裏切らない素晴らしい自然創造美を魅せてくれる。 
その1つが、山上大湿原の《弥陀ヶ原》である。 大湿原に彩る花々を愛でながら、“登ってみたい”と思い描いた峰に立つ高揚感を是非味わって欲しいものである。
 

対面の朝日連峰から望む月山は
一際美しい姿を魅せてくれる
 
   行程表                 駐車場・トイレ・山小屋情報
JR鶴岡駅よりバス(1:30)→月山八合目より弥陀ヶ原散策・所要1時間(1:00)→仏生池小屋 
(0:45)→月山頂上・姥ヶ岳まで1時間40分(1:20)→月山八合目(1:30)→JR鶴岡駅

さて今回は、東北の山としては手軽な月山を前夜発の日帰りプランで楽しんでみたいと思う。 
行程表ではバス利用の形を取っているが、便利なのはやはりマイカー利用である。 もし、マイカー利用ならば、前夜に登山口である《月山八合目》まで容易にアプローチ可能だ。 それでは、早朝日の出と共に出発の形式で、正午過ぎ位までに戻ってこれるプランで歩いていこう。 

・・朝、夜明けと共に出発しよう。 《月山八合目》の広い駐車場の奥側から、土手の上に建つレストハウスの右脇をかすめるように登山道がつけられている。 レストハウスのすぐ上に《弥陀ヶ原》の案内板があり、ここから《弥陀ヶ原》全体に木道が敷設されている。 《弥陀ヶ原》を散策するなら、約1時間位時間を取っておけばいいだろう。 湿性のお花畑と優雅に裾野を広げる鳥海山、そして《鶴岡》の街並みと日本海の大海原が出迎えてくれるだろう。
 

弥陀ヶ原と鳥海山
 
さて、月山に続く登山道は、《弥陀ヶ原》のほぼ中央にひかれている木道である。 これを歩いていくと《弥陀ヶ原小屋》があり、木道はここまで続いている。 ここから、目前にのっぺりとそびえるオモワシ山へと登っていく。
 
オモワシ山の取付までは以外に長く、オモワシ山を前面に見ながらほぼ平坦な道を30分近く歩かされる。 オモワシ山に取り付くと、ジグザグ登りであっという間に200m位高度を稼いでしまう。
途中でひと休みして、《弥陀ヶ原》全体を見渡せるこの高台でカメラに興じるのもいいだろう。 
《弥陀ヶ原》の木道から見えた景色に加えて、ライトグリーンの《弥陀ヶ原》全体と《いろは四十八沼》と呼ばれる《弥陀ヶ原》の池塘群が見渡せて、絶好の撮影スポットとなっている。
 

この取り付きからは
弥陀ヶ原全体と鳥海山が見渡せる
 
さて、この坂を登りきると《仏生池》が現れ、辺りは小さな庭園を成している高台に出る。 
高台の奥には《仏生池小屋》があり、その背後にオモワシ山 1828メートル がそびえ立っている。 
まだ、大休止するには早いし、早朝で小屋も開いていないだろうから、休憩は帰りにすることにして先を急ごう。 
 
小屋からは、《モツクラ坂》と呼ばれるなだらかな坂が続いている。 『頂上まで1600m』の立て札があるが、まだ頂上は見えない。 それは、この坂が三段の段丘を成しているからである。
 

ウスユキソウ

そして、月山へのプロムナードは、この坂道から始まるのだ。 坂道の周り、道の中央を問わず大群落の花・花・花・・。 ハクサンイチゲ・ツリガネシャジン・タカネウスユキ・ハクサンフウロ・ハクサンコザクラ・・などなど、色とりどりの花が出迎えてくれるだろう。 そして、二段目の段丘を越えると、お花畑の奥に月山本峰が姿を現すのである。 後は、頂上まで一投足だ。 

月山 1984メートル の頂上は、月読命 つきよみのみこと を祀った《月山神社》の祠が建っている。祠を囲む石垣の中は《月山神社》の内宮とされ、頂上の祠に行く為には社務所で御払い(有料)を受けねばならない。 もちろん、祠での撮影は禁止されている。 従って、頂上写真は祠から80mほど離れた三角点 1979メートル で済ますことにしよう。
 

神社鳥居の建ち並ぶ
月山山頂と鳥海山
 
頂上での“儀式”をひと通り済ませたなら、姥ヶ岳へと足を延ばしてみよう。 《月山神社》の鳥居から《頂上小屋》を抜けて、《神仙池》のたたずむ高台に出てみよう。 この高台からの景色は、おそらく月山随一であろう。 朝日や飯豊の山なみ、栗駒山・岩手山、そして《月山神社》の高台の背後に鳥海山が美しいシルエットを魅せている。 ここから姥ヶ岳の取付である《金姥》まで、標高差230mの急下降だ。
 

朝日連峰と飯豊連峰の山なみ
 
当然、帰りには急登となるので、ペース配分は考慮しておくように。 この坂を下りきると《牛首》だ。 
東斜面に豊富な雪を乗せた姥ヶ岳が見えてくる。 軽く上下して取付である《金姥》までくると、姥ヶ岳までほんの10分の登りである。 登り着いた姥ヶ岳 1670メートル からは、より迫力を増した朝日連峰の重厚な山なみが印象的だ。 

頂上でのひとときを味わったなら、往路を忠実に戻っていく。 先程も述べたが、《牛首》から月山頂上までは急登となるので気を引き締めたい。 これさえこなせば、後は緩やかな下り坂だ。
帰りは、花を見ながらゆっくりと下っていこう。 ゆっくり下っても、お昼過ぎには登山口に戻れるはずである。
 
  ※ 詳細はメインサイトより『月山』を御覧下さい。




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