2012-08-24 (Fri)✎
日本の滝を訪ねて・・ 第71回 大樽ノ滝 〔高知県〕
人の抱く『滝』のイメージ
そのままの滝だ
大樽ノ滝 おおたるのたき 落差 34m 高知県・越知町
アプローチ 越知町市街地の南西2km 駐車場より徒歩で約10分(約 500m)
大樽ノ滝の位置図
『四国の滝めぐり』の最後は、県都・高知市の近郊ともいえる《越知町》にある《大樽ノ滝》を訪ねてみよう。 この滝は《越知町》の市街地に近い所にあり、滝から車でものの5分も行けばスーパーマーケットや町役場があったりと、俗世間から抜け出せぬ雰囲気を抱いているのである。
それ故だろうか、『滝ウォッチャー』からの評価は概ね芳しくない。 だが、考えようには、「俗世間から抜け出せぬ位置でも、こんなに秀麗な滝が存在できる」という“サプライズ”を魅せる滝だとも言えるのである。 それでは、この《大樽ノ滝》を探勝してみよう。
滝下部の枝垂れの妙が
この滝を名瀑たらしめたのだろう
この滝を名瀑たらしめたのだろう
高知の“ベットタウン”とまではいかないが、地方の近郊都市を形成している《越知町》へ向けて車を進める。 スーパーやコンビニが並ぶ《越知町》の中心街を通り過ぎると絵入りの《大樽ノ滝》案内板があり、これに従って左折する。 左折しても町の運動公園や公民館などがあり、まだ「滝に向かっている」とは思えない情景だ。 この道を約1.5km程進むと『← 大樽ノ滝 1.2km』という看板があり、その指示通りに奥に入っていく。
ここからようやく道が狭まって沢瀬の音もこだましてきて、沢筋に入った趣が出てくる。
程なく駐車場に着く。 ここからは歩きだが、『滝まで500m』との案内板がある。
沢の渓流に沿って遊歩道を登っていくが傾斜はちょっとキツく、運動不足気味の御仁には少々辛いかもしれない。 渓流にはこれといった滝瀬はないので、目的の《大樽ノ滝》まで黙々と歩いていく・・という所だろうか。
淵の蒼と滝飛沫の白
森の緑の調和のとれた情景
やがて、コンクリートの屋上展望台のあるあずま屋と、沢を跨ぐ橋が見えてくる。
その橋の上を見上げると、《大樽ノ滝》が水量豊富な白布を掛けているのが目に入ってくるだろう。 この滝を望んだワテの感想としては、特に目を引くような珍しい滝ではないが、端正で多くの人が描く『滝』のイメージそのままの姿を魅せているな・・と思う。
しばし、この『滝』らしい名瀑の前でカメラ片手に憩う事にしよう。
人の抱く『滝』の
イメージそのままに
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