2011-01-11 (Tue)✎
日本の滝を訪ねて 第10回 フレペの滝 〔北海道〕
再開第一号である日本の滝の第10回目は、知床の別名『乙女ノ泪』と呼ばれるフレペの滝を御紹介しよう。
大岸壁を滴り落ちる“乙女の涙”
この滝は、知床の海に面した大岩壁から地下湧水(浸透水の湧出)が伏流水となって直接海に落ちているものだが、乙女ノ泪というには、ちょっと迫力があり過ぎるかな・・と思う眺めである。
なぜなら落差100mで、この巨大岩盤は落差で裕に200m以上あり、しかも下が打ち寄せる波により削られてハングっているからだ。 つまり、下を見下ろせば滝床は見えず奈落の底って事である。
こういう情景はやはり北海道、それも我が国最後の秘境と云われる知床ならではの情景であろう。
それでは、この滝を見学してみよう。 滝のある岩盤の奥に建つ《知床自然センター》が探勝の基点となる。 この建物のウトロ側から延びる灯台道を海まで進むと、展望台のある櫓が見えてくる。
北の国の短い夏を謳歌する
ハマナスの群落に魅せられて
しかし、崖っぷちから20mほど手前に建てられた展望櫓の所で、柵が立てられて進入禁止となっている。 だが、柵際や展望櫓の上からは《フレペの滝》の下方が見えず、いささか残念だ。
ここはあくまでも非合法であるが、柵を越えて崖っぷちまで行ってみる。 柵から崖っぷちまでの間は、ツリガネシャジンやハマナスなどが咲き乱れ、広がる海の景色とマッチしていい情景だ。
そして、崖っぷちから下は200mイッキに落ちていて、対岸の崖にある《フレペの滝》の全容が見渡せる。
そして、崖っぷちから下は200mイッキに落ちていて、対岸の崖にある《フレペの滝》の全容が見渡せる。
柵を超えるのは
自己責任って事で
この大岩盤と滝を比較すると、岩の間から雫のようにチョロチョロと流す姿は“乙女の涙”の呼称も頷けよう。 200mもの切りたった崖と、この岩清水のような滝との違和感ある景観が楽しい。
花と海と“乙女の涙”がおりなす風景を目一杯堪能しよう。
涙も凍る厳しい寒さ
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No title * by 風来梨
うえいくさん、こんばんは。
知床は寒いです。 氷点下10度は当たり前ですね。
でも、その寒さが良い情景を魅せてくれます。
知床は寒いです。 氷点下10度は当たり前ですね。
でも、その寒さが良い情景を魅せてくれます。
乙女の涙の絵、良いですね。