風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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名峰百選の山々 第71回  黒部五郎岳

名峰百選の山々 第71回  『55 黒部五郎岳』  富山県 
飛騨山系(中部山岳国立公園) 2840m コース難度 ★★  体力度 ★★
 

山上の楽園・雲ノ平を護る衛士の如く
雲ノ平山荘と黒部五郎岳
 

雲ノ平外輪山周遊ルート行程図

    行程表             駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 JR富山駅より鉄道(0:50)→有峰口駅よりバス(1:15)→折立
     (4:20)→太郎平小屋(0:20)→薬師峠キャンプ場
《2日目》 薬師峠キャンプ場(0:20)→太郎平小屋(1:40)→北ノ俣岳 
     (3:20)→黒部五朗岳(2:00)→黒部五朗小舎
《3日目》 黒部五朗小舎(2:20)→三俣蓮華岳(1:30)→双六岳(0:50)→双六
《4日目》 双六(1:00)→弓折岳分岐(2:20)→抜戸岳(1:10)→笠ヶ岳(3:10)→弓折岳分岐
     (1:00)→双六
《5日目》 双六(1:00)→弓折岳分岐(0:40)→鏡平(1:20)→秩父沢(1:10)→ワサビ平 
     (1:00)→新穂高温泉よりバス(1:40)→JR高山駅
   ※ 《2日目》途中『名峰次選 第67回 北ノ俣岳』からの続き
 

黒部五朗岳とお花畑

北ノ俣岳から先を望むと、ガリガリに痩せた稜線が赤木山にかけて連なっている。 しかし、これは見かけ上だけで、実際に歩いてみると単なる岩屑のゴロゴロしたアップダウンで多少汗をかく程度で乗り越える事ができる。 赤木山 2622メートル の下りで少しガチャガチャした岩場を通過すると、稜線上の幅が広くなってくる。 ここから砂礫の丘のような小ピークを幾つか越えると、黒部五朗岳の取付となる《中俣乗越》に出る。 

見上げると、さっきまで遙か遠くにあった黒部五朗岳が間近に迫ってそびえているのが目に入るだろう。
天をも衝きそうな勢いで急斜面を上に延ばしているように見えるが、実際に登ってみると“肩”まで40分程で登ってしまうので、見かけ程にはキツくはない。 登山道は、概ね黒部川側を巻くようにトラバース気味に伝っていく。 足場は踏み固められた砂礫帯なので、崩れたりする心配はまずないだろう。 

この砂礫帯を登っていくと、色とりどりのザックがデポってある黒部五朗岳の“肩”が見えてくる。 
これが見え始めてから砂礫帯を4~5回ジグザグに切って登ると、“肩”の上に這い出る。
 

黒部五朗岳にて

ここから黒部五朗岳のピークまでは、岩ガレを登る事15分位だ。 前踏者と同じく、荷物を“肩”にデポっていこう。 黒部五朗岳 2840メートル の頂上からは、槍の穂先や水晶岳が逆光のバックライトに照らされてシャドー気味に見渡せる。 

ワテの眼で見た感想ではあるが、槍の穂先は順光線の中で望むより逆光のバックライトに照らされてシャドー気味に望む方がいい感じである。 山なみを見るのもいいし、今まで歩いてきた稜線を望むのも感慨深いであろう。 景色がいいと、山頂での滞在時間がついつい長くなるものだ。 そして、“辛い”のは、これからの下りが長い事なのである。 しかも、黒部五朗岳の頂上から《黒部五朗小舎》が、こんなに近くに見えて・・であるのでなおさらだ。
 

              黒部五朗岳頂上より       万年雪に飾られる
                   カールを望む         カール壁峻岩
 
まず、《肩》でデポった荷物を回収してからすぐに右手に折れて、カール底に向かって岩ガレの崩れたような道を急下降していく。 このカールバンドの傾斜地は、一面のお花畑となっている。
特にコバイケイソウの群落越しに見える薬師岳の姿は、立ち止まってカメラを据えたくなる名景だ。
 

               アオノツガザクラ        チングルマ



薬師岳とコバイケイソウのお花畑
 
コバイケイソウからキンバイソウ・アズマギクと咲き乱れる急斜面を下りきると、《黒部五朗カール》底の雪渓広場に出る。 庭園状の岩の配置とお花畑が、素晴らしい景色を魅せる。 そして、黒部川源流の《右俣沢》の源泉が、カールバンドの万年雪渓の中からこんこんと湧き出している。 ひと息着くには絶好の場所だ。 天然の湧水で喉を潤したなら出発しよう。
 

何層もの峻岩を魅せる
黒部五朗カール壁

カール底からは、この源泉沢に沿って石畳状のなだらかな傾斜を歩いていく。 時折、奥の樹林帯の合間から、《黒部五朗小舎》の赤い屋根が見える。 
所要時間からするともう着いてもいいのだが、これがなかなか着かない。 苛立ちと疲れが合い重なって、余計に辛く感じる事だろう。 

こうなったら、“いつか着くさ・・”と気持ちを切り替えた者の勝ちだ。 今までなかなか着かなかったものが、気持ちを切り替えた途端に到着するのだから不思議なものである。 今日は赤い三角屋根の《黒部五朗小舎》前のキャンプ場で、薬師岳が暮紅に染まるのを見届けてから休息しよう。
 

かぎろいの空に浮かぶ
黒部五朗岳のシルエット


かぎろいの空は名峰をより引き立てる
黒部五郎小舎から魅せられる薬師岳の夕景

    この続き(《3日目》以降)は、『名峰次選 第68回 三俣蓮華岳』 を御覧下さい。
 
    ※ 詳細はメインサイトより『雲ノ平<2>』を御覧下さい。
 
 
 
 
 
 
 
 
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