風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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日本の滝を訪ねて 第66回  知床・ウトロ海岸の滝 その1

『日本の滝を訪ねて・・』  第66回  知床・ウトロ海岸の滝 その1
 

この地図しかなかったの・・
赤い線は無視してネ
 
   知床・ウトロ海岸の滝
北海道・知床のウトロ海岸に直接落水する海岸瀑布群 北海道・斜里町
 
今回は、知床の観光拠点であるウトロから観光ボートに乗って、知床の西海岸に直接落水する海岸瀑布群を訪ねてみよう。 滝の数はたくさんあるので、2回に分ける事にしよう。 知床岬をめぐる観光ボートは、一般の観光客向けの観光船と、ユースホステルや旅人宿(とほ宿)などが地元の漁船をチャーターしてめぐる探検ボートとある。

前者は時刻表にも載っている便で、中に軽食コーナーなどが設置された完全な観光船だ。 一方後者は、ユースホステルや『とほ宿』で参加者を募って、費用は最低幾らの均等割りで、参加者が少なければ成立しないし、定員オーバーならば、あぶれた者は翌日回しか諦めてもらう・・という船便だ。
 
また、丸っきりの個人の釣り用のクルーザー船で船酔いは覚悟の上だし、途中で悪天になったら狭い船室で固まらなくてはならないなど、乗船環境は劣悪である。 でも、滝の傍に寄せてくれたり、地元の船主ならではの取っておきの穴場の紹介など、観光船では味わえぬ特典もある。
 
それでは、後者で述べた探検ボートである知床ネイチャーボートに乗って、知床西海岸より知床岬までを巡ってみる事にしよう。 なお、知床岬と東海岸の“より濃い”知床めぐりは、またの機会にするとしよう。 ちなみに、このブログは記事・写真共に“使いまわし”を原則としているので、すでに『知床・東海岸めぐり』のネタは掲載されているのだが。
 

知床峠への道
行く手を阻む崖の直登りだ
 
ウトロの港の漁船用の防波堤からネイチャーボートは出る。 もちろん、観光用の客船のように乗降用の橋桁は出ない。 簡易の板をかませて、その上を伝って乗り込むだけだ。 船には、12~13人の参加者が乗り込む。
 

硫黄山に続く知床連峰の山なみ
羅臼岳登山は知床めぐりのトップイベントだ
 
何でも、知床の若者宿では、羅臼岳登山・羅臼湖・知床峠めぐり・カヤックでの男ノ泪めぐり、それとこのネイチャーボートでの知床岬周遊が4大イベントらしい。 さすがに、『東海岸をめぐって岬へ・・』というのは『イケイケ』の領域(筆者も『イケイケ』の体力がある時に成就した)であるので含まれてはいないようだが・・。
 

大岸壁を滴り落ちる“乙女の涙”
 
さて、まずは、『日本の滝を訪ねて・・』の第10回で訪ねた『フレペの滝』・・通称『乙女の涙』が見渡せる。 この滝は伏流水が涙の如くチョロチョロと枝垂れ落ちる滝だが、この滝を成す崖が高すぎて、ちょっとやそっとの水量では、全て涙の雫に見えてしまうのである。
 

門脇ノ沢滝  通称 男ノ泪
カモメが滝前に待ってきて神秘的に
 
次に出るのは、海岸に迫り出した岩盤からの伏流水滝で、門脇ノ沢滝と呼ばれている滝だ。
これは、乙女の・・よりもやや豪快で、通称『男ノ泪』と呼ばれている。 写真は、ちょうどカモメが飛んできて、白く光ってくれた。 良く云えば神秘的・・、悪く云えば何撮ったか判らん露出飛び・・である。
この辺りで、波が穏やかな時ならカヤック隊が群れている事だろう。
 

カムイワッカの滝の大自然版が
このカムイワッカの沢滝だろう
 
次は、湯の滝で有名なカムイワッカの滝だ。 有名な『湯の滝』は奥地にあり林道から沢に入っていくが、コチラの滝は沢からの流れが海岸瀑となって豪快に落としているのが望めるのである。 
この辺りから、大きな岩が積み重なった陸地となり、運が良ければヒグマの親子がウロウロしているのが望めるかもしれない。
 

ウブノシッタ沢の滝
落差35mほどの原生瀑布だ
この沢の上流は硫黄山から下る時に
通ったあの源流沢である
 
ここからは、流れ込む沢は全て滝となって落ちてゆくようになる。 まずは、硫黄山を源に発するウブノシッタ沢の滝が見えるだろう。 この滝の上流は、知床連山を縦走した際に、山路として下っていった源流の沢である。 知床大橋への林道が通行規制となった今、知床連峰を硫黄山まで縦走する登山者は少なくなってしまったみたいである。
 

テッパンベツ沢の滝
落差60m程だが
滝の落ち口に形成している
岩の門が神秘的だ
 
そして次が、《その1》のラストで紹介するテッパンベツ沢の滝だ。 未開の地・知床の源流沢が60mもの海岸崖をしたり落ちる原生滝だ。 滝の落ち口は、見事な門を形成している。 これらの滝は、触れる事はできない。 ただ、船上より眺める事しか適わぬ滝たちだ。 船は、このテッパンベツ沢の滝あたりで、知床岬までの道程の半分を過ぎる。 いよいよ、知床岬へ向かっていくのだ。
 
・・続きの知床岬周回までは、その2にて語る事にしよう。

  ※ 詳しくは、メインサイトの『日本の滝を訪ねて・・』より
    『知床・ウトロ海岸の滝』をどうぞ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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