2010-12-28 (Tue)✎
日本の滝を訪ねて 第9回 藤河内渓谷・観音滝 〔大分県〕
飛沫が凍るほどの枝垂れ滝
藤河内渓谷・観音滝 ふじかわちけいこく・かんのんたき
落差 77m 潜流瀑 大分県・佐伯市(旧 宇目町)
別府の街を出て2時間足らずで、国道326号の大分・宮崎県境に差しかかる。 県境付近の県道との交差点に掲げてある『藤河内渓谷 9km→』の指示通りに右折して、細い渓谷林道をつめていく。
渓谷までの道中にある『湯~トピア』という《木浦内鉱泉》の温泉施設がある所までは集落もあるようで、時折対向車に出くわす。
この『湯~トピア』を過ぎると渓谷まではあと3kmだが、これよりはかなりのウネウネ道で、路肩も頼りなくなるので注意が必要だ。 約30分ほどで、渓谷入口前の駐車場に着く。 駐車場から渓谷入口までは舗装道を300mほど歩かねばならない。 なお、この車道は渓谷入口の所で反れて沢を渡るが、その橋の手前で行き止まりとなっている。
遊歩道の入口には『観音滝まで徒歩60分』との手書き表示がある。 ここから急傾斜を登って、沢の右岸(下流からなら左側)の土手に取り付く。 大きなハングとなって出張っている巨大一枚岩を建設工事の戸板桟橋のような橋で越えていく。 こんな橋が3つほどあるだろうか。
道はほどなくハシゴで沢を渡り、左岸(進行方向右手)に取り着く。 ここからは、沢歩きの予想に反して完全な登山道と化する。 左側には沢はあるのだが雑木林で隠されて見え辛い。 この探勝路は《観音小滝》という滝や、甌穴や淵や小さなナメ滝が点在する渓谷遊歩道だそうなのだが、急傾斜に落葉という登山道然とした周囲の情景がそれを全く感じさせない。
渓谷までの道中にある『湯~トピア』という《木浦内鉱泉》の温泉施設がある所までは集落もあるようで、時折対向車に出くわす。
この『湯~トピア』を過ぎると渓谷まではあと3kmだが、これよりはかなりのウネウネ道で、路肩も頼りなくなるので注意が必要だ。 約30分ほどで、渓谷入口前の駐車場に着く。 駐車場から渓谷入口までは舗装道を300mほど歩かねばならない。 なお、この車道は渓谷入口の所で反れて沢を渡るが、その橋の手前で行き止まりとなっている。
遊歩道の入口には『観音滝まで徒歩60分』との手書き表示がある。 ここから急傾斜を登って、沢の右岸(下流からなら左側)の土手に取り付く。 大きなハングとなって出張っている巨大一枚岩を建設工事の戸板桟橋のような橋で越えていく。 こんな橋が3つほどあるだろうか。
道はほどなくハシゴで沢を渡り、左岸(進行方向右手)に取り着く。 ここからは、沢歩きの予想に反して完全な登山道と化する。 左側には沢はあるのだが雑木林で隠されて見え辛い。 この探勝路は《観音小滝》という滝や、甌穴や淵や小さなナメ滝が点在する渓谷遊歩道だそうなのだが、急傾斜に落葉という登山道然とした周囲の情景がそれを全く感じさせない。
観音滝の他にも
甌穴やナメ滝などが存在するが
遊歩道は傾斜がキツく
一般向けの渓谷遊歩道ではない
また、手書きの道標は、『滝までアト40分』までは5分刻みに表示があったのだが、それ以降は飛んでしまって『アト20分』とその20m先にある『観音滝⇒15分』という紛らわしい二つの道標のみになっていた。
『滝までアト40分』を過ぎると登山道然の遊歩道は傾斜を増してくる。 登り基調で先程の『滝まで』の20分と15分の道標を越え、土手の中腹の三叉路に登り着く。
そこに立つ樹林にプラカードが掲げてあって、『↑観音滝上部・木山内岳』と『←観音滝』と記されてあった。 だが、山内には滝音は全く響かず、また沢も見当たらない。 半信半疑で左手の土手を乗り越えてみると滝観音の祠があって、そのすぐ脇が崖崩れ状となった沢への下降道が刻まれてあった。
また、手書きの道標は、『滝までアト40分』までは5分刻みに表示があったのだが、それ以降は飛んでしまって『アト20分』とその20m先にある『観音滝⇒15分』という紛らわしい二つの道標のみになっていた。
『滝までアト40分』を過ぎると登山道然の遊歩道は傾斜を増してくる。 登り基調で先程の『滝まで』の20分と15分の道標を越え、土手の中腹の三叉路に登り着く。
そこに立つ樹林にプラカードが掲げてあって、『↑観音滝上部・木山内岳』と『←観音滝』と記されてあった。 だが、山内には滝音は全く響かず、また沢も見当たらない。 半信半疑で左手の土手を乗り越えてみると滝観音の祠があって、そのすぐ脇が崖崩れ状となった沢への下降道が刻まれてあった。
下降場所が解り辛く厄介だ
この急な下りを10mほど下ると、漸く見えてきました《観音滝》が。 水量が少ない一枚岩の滑り滝で、それゆえに滝の落水音が全く響き渡ってこなかったのであろう。 だが、奥まった沢の中で、冬とともなれば一日中陽が射さぬ幽谷の中にひそむ滝という事で、見事に落水の縁が氷瀑となっている。
氷の滴が奏でる情景
落水の迫力を求めるなら期待ハズレかもしれないが、コレはコレで幽谷の気品が漂ってきていい雰囲気だ。
落水の迫力を求めるなら期待ハズレかもしれないが、コレはコレで幽谷の気品が漂ってきていい雰囲気だ。
また、滝までの道程の嶮しさと、また滝直前の嶮しさも情感深くいい。 なお、「滝直前の嶮しさ」であるが、滝つぼへの降り口は補助ロープに細引きが結ばれているだけの土砂崩れで、下降には要注意が必要だ。そして、見つけ辛い所にあるので、よく見渡す事が必要だろう。
ルートを発見できたなら、登山経験者(但し、筆者を除く)であれぱ問題のないレベルだろうが、難路に対して経験不足の人であれば下るのが躊躇われる眺めである。 この細引きを伝って下ると、落水の両側を氷瀑で囲まれた滑り滝を魅せる巨大一枚岩盤がそそり立つ。 後は、この場所に立った者だけがその場で感じる感性を、存分にカメラを通してフイルムに刻み込もう・・。
ルートを発見できたなら、登山経験者(但し、筆者を除く)であれぱ問題のないレベルだろうが、難路に対して経験不足の人であれば下るのが躊躇われる眺めである。 この細引きを伝って下ると、落水の両側を氷瀑で囲まれた滑り滝を魅せる巨大一枚岩盤がそそり立つ。 後は、この場所に立った者だけがその場で感じる感性を、存分にカメラを通してフイルムに刻み込もう・・。
氷の結晶で織り込まれた
レースの壁掛け
そう、いつまでも、たとえ色褪せようとも、その時の感性を、そのままの情感での表現が適うフイルム原版に。 この瞬間が随時に蘇る時、磁気記録というニセモノでは決して味わえないフイルム写真を取り続けていた喜びを感じる時である。
両脇に氷結を従えた王道を
滝滴が滑り落ち
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No title * by 風来梨
うえいく様、こんばんは。
見て頂いてありがとうございます。
自然と冷気が創造した素晴らしき世界に乾杯です。
それでは、良いお年を。
見て頂いてありがとうございます。
自然と冷気が創造した素晴らしき世界に乾杯です。
それでは、良いお年を。
宇宙に通行く、氷のレールのようです。