2010-12-27 (Mon)✎
名峰百選の山々 第8回 『64 常念岳』 長野県 常念山系(中部山岳国立公園)
常念岳 2857m コース難度 ★★★(積雪期) 体力度 ★★★
いよいよ・・あの角を突き出す
名峰の上に立つ
行程表 〔積雪期〕 駐車場・トイレ・山小屋情報
頂上の方向表示盤で山名を確認しながら、山頂での楽しいひとときを過ごそう。 槍・穂高の展望台の眺めを十分味わったなら、往路を山荘まで戻る。 下りは根雪の着いたガラ場の下りとなるので、アイゼンを引っ掛けたりせぬように注意しよう。
《1日目》 中房温泉(3:00)→合戦小屋(1:00)→燕山荘・燕岳へは所要上り40分・下り30分
《2日目》 燕山荘(2:00)→切通岩(0:40)→大天井岳(2:45)→常念乗越
《2日目》 燕山荘(2:00)→切通岩(0:40)→大天井岳(2:45)→常念乗越
常念乗越より常念岳へは所要上り1時間10分・下り55分
《3日目》 常念乗越より常念岳往復・所要上り1時間10分・下り55分(3:30)→ヒエ平登山口
《3日目》 常念乗越より常念岳往復・所要上り1時間10分・下り55分(3:30)→ヒエ平登山口
中房温泉から合戦尾根を登って燕岳(つばくろだけ)までの《1日目》の行程は、名峰百選の『第7回 燕岳』を参照下さい。 また、燕岳から大天井岳(おてんしょうたけ)を通って常念乗越までの縦走ルートである《2日目》の行程は、名峰次選の『第8回 大天井岳』を参照下さい。 以下はその続きとなります。
大キレットに
吹きだまる豪雪
《3日目》 常念岳の往復と一ノ沢谷に沿って下山
朝少し早めに起きて、小屋に荷物を置いての身軽ななりで常念岳へ登ってみよう。 道はガレキの緩やかな登りの後、急激に傾斜を増してイッキに登ってしまう感じだ。 この間は岩に根雪がこびり着いて滑りやすいので、アイゼンは必要だろう。
朝少し早めに起きて、小屋に荷物を置いての身軽ななりで常念岳へ登ってみよう。 道はガレキの緩やかな登りの後、急激に傾斜を増してイッキに登ってしまう感じだ。 この間は岩に根雪がこびり着いて滑りやすいので、アイゼンは必要だろう。
常念岳にて
これを登りつめると、方角指示盤の裏側から常念岳 2857メートル の頂上に出る。 さすがは“槍・穂高の展望台”との呼称通り、素晴らしい展望が広がる。 中でも《大キレット》の切れ込み゜は、“そそる”眺めである。 そして、蝶ヶ岳への稜線は、深く切れ込んだ山なみに残雪を筋模様に残して美しい。
こちらから登ると結構辛い
蝶ヶ岳に続く山なみ
頂上の方向表示盤で山名を確認しながら、山頂での楽しいひとときを過ごそう。 槍・穂高の展望台の眺めを十分味わったなら、往路を山荘まで戻る。 下りは根雪の着いたガラ場の下りとなるので、アイゼンを引っ掛けたりせぬように注意しよう。
山荘で下山口でのタクシーの迎車予約ができるので、下山者2~3人を見つけて一緒に相乗りの予約をしておくといいだろう。 下山コースは、最短ルートの《一の沢谷》コースだ。 最短コースゆえに、下降点からの傾斜はかなり急である。
まず、樹林帯の中の急下降から始まる。 ここまではたとえ滑っても樹林をつかむ事ができるので、雪があってもそんなに心配する事はないが、この樹林帯を抜け出した所からが問題となる。 通称・“胸突き八丁”の急下降だ。
まず、樹林帯の中の急下降から始まる。 ここまではたとえ滑っても樹林をつかむ事ができるので、雪があってもそんなに心配する事はないが、この樹林帯を抜け出した所からが問題となる。 通称・“胸突き八丁”の急下降だ。
常念よさらば
一の沢を振り返る
上部稜線付近の樹林帯の縁から、“胸突き八丁”を埋め尽くす大きな雪渓の中央へトラバースしていく。これは、アイゼンがなければまず通過できないであろう。 それも四本爪の簡易アイゼンでは心許ない。前爪のあるキックステップに対応できるアイゼンを用意したいものである。
このトラバースを過ぎると、最大傾斜40°近くでイッキに300m下っていく。 夏ならばジグザグに切って登っていくのだろうが、今は雪が道を全て埋め尽くして直下降しかトレースがない。 従って、これを“滑り落ちず”に慎重に下っていくしかないのだ。 もちろん、下っている間は腰を下ろしての休憩は御法度だ。 そんなことをすれば、見る見るうちに滑り落ちてしまうだろう。
この“胸突き八丁”さえ越えてしまえば、後は常念岳を振り返りながら雪道を下っていくだけだ。
やがて、雪が消えて沢地形に出ると河原を伝って進み、《王滝》という沢滝付近から左の土手に上がっていく。 後は林道並みに整備された道を行くと、林道終点に出る。 林道終点の転車場では、たぶん山荘で予約したタクシーが待っていることだろう。 タクシーの同乗者の同意が得られたなら、途中の《穂高温泉郷》でひと風呂浴びていきたい所だ。
このトラバースを過ぎると、最大傾斜40°近くでイッキに300m下っていく。 夏ならばジグザグに切って登っていくのだろうが、今は雪が道を全て埋め尽くして直下降しかトレースがない。 従って、これを“滑り落ちず”に慎重に下っていくしかないのだ。 もちろん、下っている間は腰を下ろしての休憩は御法度だ。 そんなことをすれば、見る見るうちに滑り落ちてしまうだろう。
この“胸突き八丁”さえ越えてしまえば、後は常念岳を振り返りながら雪道を下っていくだけだ。
やがて、雪が消えて沢地形に出ると河原を伝って進み、《王滝》という沢滝付近から左の土手に上がっていく。 後は林道並みに整備された道を行くと、林道終点に出る。 林道終点の転車場では、たぶん山荘で予約したタクシーが待っていることだろう。 タクシーの同乗者の同意が得られたなら、途中の《穂高温泉郷》でひと風呂浴びていきたい所だ。
“また来るぞ”
槍の穂先ともしばしお別れ
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No title * by 風来梨
えへへ、実はここで滑落第一号しちゃったんですよね。
それ以来、キツい雪斜面はクマ下り(後向き下り)になっちゃったりして・・。 でも、気をつけます。 ありがとうございます。
それ以来、キツい雪斜面はクマ下り(後向き下り)になっちゃったりして・・。 でも、気をつけます。 ありがとうございます。
今日はずいぶんタフですね、こんなに雪の中上るのは寒いしスリップしたら大変ですよ、気を付けて下さいね。