2010-12-25 (Sat)✎
日本の滝を訪ねて 第8回 雲見滝 〔島根県〕
雨が降ってくると
水墨画のような趣を魅せて
雲見滝 くもみたき 落差 20m 分岐瀑 島根県・雲南市(旧 三刀屋町)
今回は、ほとんど知名度がないものの、素晴らしい姿を魅せる滝を御紹介しよう。 それは、奥出雲の地にある雲見滝である。 奥出雲には知られざる滝が一杯ある。 それは、県境地帯が西日本随一の極寒・積雪地帯であるからだろう。 その雪と豊かな自然は美しい水を育み、そしてその水が永い時を経て岩を削り白布を掛ける。 そんな美しい情景があちこちに散らばっているのだ。 その中でも幽谷の趣の高い秀麗な白布を御紹介しよう。
この滝は、奥出雲の百名滝《竜頭八重滝》の《三刀屋川》水系とは異なる《飯石川》水系となる。
まぁ大元は、この地方随一の河川である《斐伊川》なのであるが。 合併して雲南市となった片方の旧三刀屋町エリアに出て、県道の51号を国道314号線方面へ向けて右折していくのだが、ちょっとアプローチには苦労しそうだ。
それは、県道51号が『ふれあい農道』(だったかな?)と表示されていて、傍目には「農道!? ん?」という感じで進入を見送ってしまうからだ。 最新のカーナビか、はたまた詳しい(ここでは滝の表記がある)道路地図が必要となろう。 また、この『ふれあい農道』に至っても目まぐるしく方向が変り、また枝道が道路案内なく合流してきたりして厄介だ。 もちろん、ほとんど全区間が幅3mの狭隘(きょうあい)道路(車のすれ違いが困難な道路)である。
そして、更に途中の何ら目標物のないような所で左折・北上せねばならず、この左折地点では『雲見滝1km→』の表示を見落とさないようにしたい。 この地点を左折し、更に狭い道を1.5km(道路案内の距離表示より長く、ちょっと不安かも)行くと、あずま屋とトイレのある予想外に広い駐車場に着く。
それは、県道51号が『ふれあい農道』(だったかな?)と表示されていて、傍目には「農道!? ん?」という感じで進入を見送ってしまうからだ。 最新のカーナビか、はたまた詳しい(ここでは滝の表記がある)道路地図が必要となろう。 また、この『ふれあい農道』に至っても目まぐるしく方向が変り、また枝道が道路案内なく合流してきたりして厄介だ。 もちろん、ほとんど全区間が幅3mの狭隘(きょうあい)道路(車のすれ違いが困難な道路)である。
そして、更に途中の何ら目標物のないような所で左折・北上せねばならず、この左折地点では『雲見滝1km→』の表示を見落とさないようにしたい。 この地点を左折し、更に狭い道を1.5km(道路案内の距離表示より長く、ちょっと不安かも)行くと、あずま屋とトイレのある予想外に広い駐車場に着く。
まぁ、これほど訪れる人はいないと思うが、裕に30台位は駐車可能のスペースである。 この駐車場の端が入渓口となっている。
渓谷道はかなり狭く、急なアップダウンも多くあるが概ね良く整備されている。 また、至る所に沢への降り口があり、元々は遊歩道ではなく直に沢を伝っていたのだろうと推察できる。 まぁ、距離は全体で350m位であるので、ルートの難度としては大した事はないだろう。 ワテの訪れた時は雨が降ったり止んだりの悪天候で、これにより幽谷の趣きが一層引き立ったようである。 悪天は本来は嫌なものだが、この時はこれで良かったのかも知れない。
幽谷にひっそりと
美しい白布を掛けていた
滝の手前には滝を祀る小さな祠があり、 それを越えると、幽谷の中で黒光りした岩肌に清楚な白布をかける瀑布があった。 《雲見滝》である。 滝前は至って狭く幽谷の趣が色濃い。 滝を見るにはハシゴ階段で正面の展望所に昇るか、直接滝つぼへ下るか・・であるが、ここは滝つぼに下りるのがセオリーであろう。
滝を見上げて飛沫を浴びての撮影は迫力満点で、時折雲間より射す陽の光がより一層に幽谷の趣を出してくれる。 それでは、幽谷に人知れず掛かる秀麗な白布をごろうじろ。
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