2011-12-01 (Thu)✎
『日本の滝を訪ねて・・』 第43回 七滝 〔秋田県〕
今回はお手軽
『百名滝』をご紹介しよう
七滝 ななたき 分岐瀑 落差 60m 秋田県・小坂町
東北の『日本の滝100選』の滝は大抵アプローチが厳しく、ルートも嶮しくて滝に辿り着くまでが難関な事から『秘滝』やら『難関滝』と呼ばれているものが多い。 だが、この《七滝》は、これらと両極端の位置に存在する『100名滝』なのである。
駐車場から、道路を挟んで僅か100mで滝つぼへ。 滝を目にするだけなら、駐車場で車を停めて車より下車すればいい。 もっと物臭さな御仁なら、車の中からでもガラス越しに滝を見る事ができるのである。 これほどお手軽な滝と、到達が至極困難な滝が同じエリアに存在する・・というのも、「東北に潜む滝は奥が深い」という事の証明となろう。
駐車場から、道路を挟んで僅か100mで滝つぼへ。 滝を目にするだけなら、駐車場で車を停めて車より下車すればいい。 もっと物臭さな御仁なら、車の中からでもガラス越しに滝を見る事ができるのである。 これほどお手軽な滝と、到達が至極困難な滝が同じエリアに存在する・・というのも、「東北に潜む滝は奥が深い」という事の証明となろう。
行程図ならぬ滝の位置図
今回はアプローチのガイドとなる
それでは、この滝のあるレストハウスまでの道路、即ち『アプローチ』をガイドしようか。
それでは、この滝のあるレストハウスまでの道路、即ち『アプローチ』をガイドしようか。
この滝のある小坂町は、『鉱山の町』として栄えた所である。 町には鉱山で栄えた事の証であるレトロ洋風の鉱山事務所や日本最古の芝居小屋などの史跡・旧跡(小坂町HPより『小坂町観光情報』)が多い。
『○鉄』のワテが立ち寄るとしたら
鉱山事務所ではなくてここだァね
だが、鉱物資源の枯渇と共に町は寂れ、鉱山鉄道であった同和鉱業の鉱山輸送鉄道も休止(事実上は廃止)となった。 その小坂町の再生プランとして、先程に記した明治の洋風建築を主体とした史跡や鉱山博物館、そして大観光地・十和田湖へ至る主要道である県道2号の『十和田湖・樹海ライン』への観光誘致が挙げられている。
その『十和田湖・樹海ライン』の“目玉”とも言えるのが、『日本の滝100選』にも指定されたこの《七滝》なのである。 この十和田湖へ至る道は、“迷う”という事が有り得ない程に案内板が充実している。
レストハウスから見て『樹海ライン』の道路を挟んだ対面にある滝前広場は、レストハウスの所有する庭園の如く整備され、意味のない水車小屋や滝前の沢に架かる京風のアーチ橋が飾りの如く設置されている。
だが、鉱物資源の枯渇と共に町は寂れ、鉱山鉄道であった同和鉱業の鉱山輸送鉄道も休止(事実上は廃止)となった。 その小坂町の再生プランとして、先程に記した明治の洋風建築を主体とした史跡や鉱山博物館、そして大観光地・十和田湖へ至る主要道である県道2号の『十和田湖・樹海ライン』への観光誘致が挙げられている。
その『十和田湖・樹海ライン』の“目玉”とも言えるのが、『日本の滝100選』にも指定されたこの《七滝》なのである。 この十和田湖へ至る道は、“迷う”という事が有り得ない程に案内板が充実している。
バイパス道も整備されて、『樹海ライン』との名の通り、春の新緑・夏の樹海・秋の紅葉・冬の樹氷を望む事ができる観光道路となっている。 そして、この道路を通り抜けると、そこは十和田湖の展望台である《発荷峠》である。 その途中の程よい休憩地点に、この《七滝》とレストハウスがある。
神社の狛犬をアテに
レストハウスから見て『樹海ライン』の道路を挟んだ対面にある滝前広場は、レストハウスの所有する庭園の如く整備され、意味のない水車小屋や滝前の沢に架かる京風のアーチ橋が飾りの如く設置されている。
その建造物は本来の使用に供するのではなく、明らかに景観目的としての飾りとして設置されているようだ。 これで平凡な滝ならそれこそ興ざめなのだが、滝自体はさすが『日本の滝100選』に推される程の美瀑で、この造られた庭園とも妙に調和している。
だが、滝を愛でる者としては感情的な違和感を感じるのである。 だからか、極力この庭園の構造物を入れないように、そしてこの庭園とは無関係であろう滝を祀る神社を“アテ”にして撮影したのであるが。
その結果は、掲載写真を見て頂く事にしようか。
真っ赤に色づいた紅葉が
滝前にあったので・・
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