風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

TOP >  『日本百景』  >  『日本百景』 秋 >  第568回  秋色に染まる妙高へ その1 (火打山)

第568回  秋色に染まる妙高へ その1 (火打山)

『日本百景』 秋  第568回  妙高・秋 その1 (火打山) 〔新潟県〕

n567-t.jpg
秋色で彩られた火打山

  火打山 ひうちやま (妙高戸隠連山国立公園)
新潟県糸魚川市と妙高市にまたがる標高2,462mの頸城山塊の最高峰で、上信越高原国立公園に属している。 東西に緩やかな稜線を持つ山で、頂上付近は傾斜がさほど急でない為に、冬期には雪がべったりとついて真っ白な姿を魅せる。 山名の由来は、「山容が火打石に似ている事から」という説が有力である。

n567-kubiki.jpg
焼山・影火打・火打山
3峰揃い踏み

火打山は活火山の焼山と成層火山の妙高山に挟まれた穏やかな山容の山で、かつては山名が示すように同系の火山と思われていたが、火山ではなく、山体の基盤は新第3紀層の堆積岩と迸入したひん岩(比較的時間をかけて冷やされた火山岩)で、堆積岩から海生動物類の化石も発見されている。

y155 (5)
秋口にはイワギキョウなど
淡い紫の花が咲き乱れる

東隣の妙高山に比べ、ハクサンコザクラ、ミョウコウトリカブト、ワタスゲなどの高山植物が豊富で、高谷池付近には『天狗ノ庭』を始めとする池塘の湿原があり、登山シーズンには多くの登山者が訪れる。

n567-1.jpg
秋の色づきも火打山の周辺が
最も豪華絢爛となる

山頂付近はハイマツ帯で、その南南東稜線上には雷鳥広場(雷鳥平)と呼ばれる場所があり、付近はライチョウの生息地となっている。 ライチョウは新潟県のレッドリストの絶滅危惧I類の指定を受けており、周辺の山域は日本の生息地の北限となっている。 また、ニホンカモシカ・ツキノワグマ・オコジョ・オオタカなどの生息も確認されている。



n567-bt1.jpg
秋色に染まる妙高へ

   秋色に染まる妙高へ (冒頭)
最も鮮やかな季節・秋がやってきた・・。 でも、この秋っていうのは、見極めがとっても難しい季節だ。 早すぎると残暑残る緑々とした夏景色だし、遅すぎるとこんな風になっちゃうし・・である。
また、日にちを例年通りに合わしても、気候や天候の不順などから時期がズレたり、最盛期が盛り上がらずに萎んだりするケースも多々あるのだ。

y181-2 (1)
自称80㎏・・ぢ・つ・わ・・85㎏以上で
『奇跡の体力』のホルダーだった四半世紀前

脂肪まみれ(でも、この時で以前より6㎏も痩せたのよ→今は最大の時より20㎏近く痩せてるよ)の身体を愛しみつつ、ナンチャッテ登山(我が山行史は、人間がダメになっていく縮図をいとオカシく表現しているねぇ)を続けているが、案外何も考えない時が『アタリ』で、狙いに行った時が得てして『坊主』だったりする。

n567-4hansiki.jpg
体重は65㎏前後と小太り程度となったものの
『奇跡の体力』を失い『下り三倍満』の
『King of ヘタレ』となった四半世紀後のワテ

『アタリ』の時はともかく、『ハズレ』の時は『坊主』で済めばいいが、最悪は冬の想定をせずに冬の装備ナシで雪山に直面せねばならぬハメにも陥るのだ。 正直言って、ナンチャッテのいい加減の性格だから、こんな目にあっても凌いでいる(でも、繰り返し同じ困難に遭うのが『ナンチャッテ』の真髄)が、『ガンバレ!生真面目で元気な都会のモヤシっ子』系統の人なら、「2~3回クタばっているかもね」とも思うのである。

y177-2.jpg
格言
過ぎたる脂肪は力なり!!
世の中『ナンチャッテ』の方が良い人生を送れる
学歴を追う勉強は青春の時間の浪費でしかない
言い得て正しい事だと思うよ・・ワテ

そういう訳で、「世の中『ナンチャッテ』の方が面白可笑しく長生きできる“かも”」という方程式を自らで証明したワテ。 のっけから話は脱線したが、とにかく秋という季節は読みにくい季節である。
予想が外れると、財布・身体・写真のデキ(これは自己満の領域だが)の全てに痛手を負うのからである。 逆に深読みし過ぎてチャンスを逃したり、警戒し過ぎて余計な冬装備を持参して、荷重の苦に苛まれたりもする。 ここは、『アタリ』を引いた年の如く、『何も考えないで出る』のが最もいいのかも・・。

r429-webart1.jpg
逆に何も考えてないから
常人なら死んでる『死亡フラグ』を
何度もかい潜れたのかも・・

いや・・、何も考えなくて『オチャメ』った経験は何度もあるしィ。 なんたって、ヘリで3回捜索されてうち2回搭乗した事があるという『金字塔』を打ち立ててますさかいに。 この話題を続けていくとエンドレスになりそうなので、そろそろ本題に入ろう。

紅葉のアタリハズレ
n567-hyasugi.jpg
紅葉最盛期に
早すぎるとこんな感じ

さて、今回も例年の如く『秋』を訪ねて山に入るのだが、今年は夏の猛暑から残暑が続き、『秋の気配は例年より10日以上遅れる』との予報が発せられていた。 ここで、少し考えた。 去年は『例年並』の予報で、少し遅めに行って『自爆』したのである。

n567-ososgi.jpg
遅すぎると坊主な上に
氷や雪が張って
行き帰りで更に苦難な目に遭う

だったら、「今回は『遅い』予報で『例年並』の日にちを選択したらどうだろう」と。 これなら、結果が『坊主』だとしても、まだ『夏山』の状態で苦もなく(脂肪マミレの上半身には苦労をかけるけど)山行ができる。 取り敢えず、外してもリスクの少ないこの時期を採用しよう。

n567-kuyou.jpg
紅葉の見ごろを見定めるのは
本当にムズいね

さて、例年の紅葉の山々の『見頃』の時期は、10月の第二週である。 即ち、7日から14日にかけてである。 そして、ナンチャッテでも苦もなく、そして移動や山での歩く距離が比較的に短い山という事で、妙高に行ってみるとしよう。 まぁ、第二週の黄金週間の7日間全てを山に費やしたいのは山々だが、それをすると街に帰ってからの自らの居場所が消えて無くなっているだろうし・・だからである。

n567-m.jpg
『秋色に染まる妙高へ』行程詳細図

   旅の行程記録          駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 妙高高原駅よりバス(0:50)→笹ヶ峰登山口(0:35)→黒沢(0:50)→十二曲り頂上
     (1:00)→富士見平(0:35)→高谷池より火打山へ 往復3時間
《2日目》 高谷池(0:55)→黒沢池ヒュッテ(2:15)→妙高山(1:40)→天狗平
     (1:30)→称名滝(0:25)→燕温泉・燕温泉よりタクシー(0:20)→関山駅

n567-1 (2)
秋色に魅せられに頸城の山へ

 《1日目》 秋色の高谷池・火打山へ・・
旅立ちは、最近の定番となりつつある急行【きたぐに】の自由席である。 実はこの列車、大阪を発車する時刻が23:27と遅く、また新潟県内の到着は朝6時前後と、山に登るにはとっても使える”列車だったのである。 ただ、『国鉄時代の車両の負の遺産』とも言うべき、料金を取って『直角イス』なのであるが・・。

r540-wkitaguni.jpeg
鉄道利用での山旅を見限ったのは
この列車の廃止にによる所が大きいよ
※ ウィキペディア画像を拝借

  ※ 急行【きたぐに】は、2012年3月のダイヤ改正で定期運行を打ち切られ、翌年の年末で
    臨時運行も廃止となって列車消滅となっている。 従って、現在ならマイカーで高速を
    飛ばしていくか、夜行バスで直江津か長野に出て鉄道に乗り継ぐ以外にアプローチ手段
    はない。

n567-mkeki.jpg
妙高登山の玄関口・妙高高原駅

さて、直江津で信越線(現在はえちごトキめき鉄道・妙高はねうまラインとなっている)の普通電車に乗り換える。 ここから約50分で妙高高原駅である。 妙高高原駅から登山口の笹ヶ峰までバスが出ていて、この時はそのバスに乗って50分で笹ヶ峰登山口に着いたのであったが、現在は登山者のほぼ全てと言っていい程にマイカーでバス利用客もない事から、こういった登山者向けのバスは廃止となっているようですね。

n567-2022sasagamine_t.jpg
笹ヶ峰行きの登山バスは
まだ運行してるみたい
※『頸南バス』のパンフレットより

さて、駐車場の一角にあるバス停より登山口をくぐって、道標の示す通りに伝っていく。
笹ヶ峰園地のルートの半分以上に木道が敷設されていて、よもや道をロストする事はないだろう。
この木道を黒沢の橋まで伝うが、この辺りはまだ紅葉満開とはいかない様で、葉の3割程が黄色く色着いている程度だ。

n567krosawa.jpg
黒沢以降は高谷池まで
水が無かったりするので汲んでいこう

橋を渡ると、そろそろに赤く色着く樹々が出てきた。 ここで小休止して、沢で飲料水を汲む。
その後、この秋のファーストショットを撮る。 約10分程ノタノタして出発。 ここから本格的な登りとなるハズなのだが、何故か黒沢までとさして変らない傾斜の様に感じる。 
快調に飛ばして、「ちょっと傾斜が増して息が荒くなってきたかな」という位で、程なく《十二曲り》に着く。 まだ9時台だったよ。 時計でこの時刻を目にした時、思わず「復活かよ!」と呟いたよ。

n567-2 (1)
最初に休憩を入れたこの辺りまで
50分足らずでイッキに登れたよ

5月の雪の時(この年の5月にも妙高の春山山行をしている)は、40°にも50°にも思えた《十二曲り》の直登が、この区間を登るだけで1時間15分を費やした傾斜が、50分足らずでこなせたのだから、「復活かよ!」と色気づくのも止むを得まい。

n567-2 (2)
色着いてきましたね

n567-2 (3)
山野を赤く染め上げる

周囲の紅葉も赤く色着いてきたので、「ここで飛ばしても意味ないな」とカメラを取り出して、カメラをブラ下げて色着く紅葉を撮影しながら行く。

n567-2 (7)
真っ赤に実ったナナカマドの実

カエデや紅葉・ナナカマドやダケカンバと、黄色や赤に色着いている。 空の青と色着く紅葉もいいし、ナナカマドの実などの秋の果実をクローズアップするのもいい。 撮影スポットや被写体は、至る所に散りばめられている。

n567-2 (6)
ダケカンバは黄葉を魅せていた


難点と言えば、レンズ交換の度にテント一式の荷物を上げ下ろしする手間があるだけだ。
けれど、この手間を楽しむ為にこの場所に来たのだ。 だから、思う存分にこの『手間』を堪能しよう。
それでは、ここでワテが堪能した愉しみをごろうじろ。

n567-2 (4)
夜露を浴びたモミジは
オレンジ掛かって更に美しく

n567-2 (5)
散る間際に魅了させて心をつかむのが
紅葉の最後のプライドなのかもね

カメラ片手に愉しみながら来たのでほとんど息も上がらず、汗も薄っすら程度で《富士見平》の麓までやってくる。 5月は雪道とは言え、ここまで4時間半かかったのだが、今回はまだ10時半を少し周った程度。 5月の体たらくな実績から12時過ぎを見ていた到着時刻だが、ここでちょっと贅沢に休憩しても11時半には着くだろう。

n567-3 (1)
富士見平の紅葉

n567-3 (5)
富士見平のサミットを越える辺りが
高谷池まででは最も色着いていたよ

この《富士見平》はその名称の通りに平原で、今の『裏付け全くナシの自信過剰モード』なら、22㎏を担いでいても30~35分もあれば《高谷池》に着ける。

n567-3 (7)
高谷池が近づくと木道となり
火打山が姿を現す

n567-3 (4)
振り返ればズングリ頭の妙高も望める

「さっさと着いて荷物を降ろして、テントをおっ立てて寝るか・・」と、足早に高谷池へ。 
到着は11:29だった。 休憩含めて3時間15分。 という事は、実質は2時間45分位だね。

n567-3 (3)
木道が下り階段となると
足下に高谷池が見えてくる
池の周囲が真っ赤に染まる様は
北海道・網走湖の珊瑚を彷彿させる

やはり、《鋸の大岩下ノ岩小屋》でオチャメかまして、石の海を登った事で身体が少しデキていたのだろうか? 5月は『肋軟骨の日々(ヒビ)』だったから、この変身ぶりは当の本人でも戸惑ってしまう。
だが、『肋軟骨の日々(ヒビ)』を負いながら、1時間に渡る伝家の宝刀『クマ下り』を実行した『ゴキブリ並の生命力』に基づく粘りは消えているかも。

n567-3 (6)
ここまで順調に来てるよ
しかもコースタイムアンダーのオマケ付き
これは『オチャメ』の前兆か?

保護動物から普通の人間に戻りつつあるのかもしれない。 何たって、ここまで目につく『オチャメ』はないのだし。 だが、まだ山に入って3時間余り。 『オチャメ』は、これからラッシュの如く発生するかもしれないしィ。

n567-hiuchi.jpg
午前中に高谷池に着いてしまう想定外で
明日登る予定だった
火打山を往復する事にした

まぁ、話は脱線したが、昼前に着いてしまった。 もう、完全な想定外である。 夕方までテントでゴロ寝するにしても、暑くて寝れない。 なので、空身で火打山を往復してこよう。 往復の所要は2時間半だから、頂上で1時間いても16時には帰り着ける。

火打山〔往路〕
n567-1 (1)
高谷池湿原の池塘に映る火打山

n567-1 (2)
天狗ノ庭の池塘群

n567-1 (3)
見た目はスゴいが
無雪期なら大した事はない

n567-1 (4)
真っ赤な紅葉を魅せるナナカマド

n567-2.jpg
紅葉に染まる火打山

n567-3 (1)
火打山の頂上にて

n567-3 (2)
枯れススキ越しに望む妙高山

n567-3 (3)
妙高山と天狗ノ庭を望む

火打山の往復は、コレといって難路はない。 でも、雪の5月にそこで『肋軟骨の日々(ヒビ)』に遭ったワテが言っても説得力は皆無だが・・。 なのでコース状況とかは、今更語るべくもない。
だから、秋の写真の展示の場とする事としよう。 それでは、妙高の秋絵巻をごろうじろ。

火打山の頂上にて
n567-4 (1)
天狗ノ庭湿原を彩る紅葉の波

n567-4 (2)
秋の実り
真っ赤な紅葉と
真っ赤に実るナナカマドの実

n567-4 (3)
紅葉から湧き立つ水煙

n567-4 (4)
紅葉に彩られた天狗ノ庭と
流れる雲の影

n567-4 (5)
幾何学模様を魅せる
秋のダケカンバ

n567-4 (6)
赤に黄色に染まる山の稜線

n567-4 (7)
ハイマツの緑と
紅葉に染まる灌木帯の境目

n567-4 (8)
火口原のように水蒸気を上げて

n567-4 (9)
幾何学模様を魅せた
ダケカンバの森を抜けて高谷池に帰ろう

n567-4 (10)
高谷池付近の紅葉

・・目一杯に秋を堪能して、戻ってきたのが15:40。 剱の時は夜に-3℃まで下がったので、防寒着や湯たんぽ用のシグボトルを持ってきたが、テント内気温は7℃位までしか下がらず拍子抜けだったよ。
それでは、明日の妙高山への夢をつなぐとしよう。

  ※ 続く《2日目》の行程は、次回の『第569回 その2』にて・・


にほんブログ村 写真ブログ 山・森林写真へ
『(広角では)ムダな空間を作らない』
広角を使うと雲の無い青空を画面いっぱいに
撮るなどして構図がダメとなる言っているが
青空が多く入った写真のどこがダメなの?

広い空を意図して撮ったなら
意図通りに撮れた格別な写真じゃないの?
雲がなければ絵にならないなんて
見る目が無さすぎに思うよ
天高い青空も魅せる絵となる力を備えているよ

にほんブログ村 写真ブログ 山・森林写真へ
そしてムダな空間を潰せるだけ潰して
意味あるモノだけの構図にしたとしたなら
それはどこで撮ったのか
何を撮ったのかが解らない
『ただ綺麗なだけ』の写真となるよ

それにどこで撮ったのか判らない写真を見て
「真似して撮ってみよう」って思うかなぁ
どこで撮ったか解らないような写真に
真似て撮ってみようなんて気は起らないのだ

にほんブログ村 写真ブログ 山・森林写真へ
だから写真は撮った場所や背景・状況を
説明する1枚が必ず必要なのである
コレがある事で「今度はこの場所に写真を
撮りに行こうか」って気にさせるのである

そして見る者を『その気』にさせるのが
その場所の特徴を端的に表す
青空が果てしなく広がる』といった
このセミプロが嫌う
『意味のない空間』だらけの写真なのだ

PVアクセスランキング にほんブログ村
これはワテがヤマ題材に撮っているから
このように思うのだろうね
写真における『意味のない空間』は時として
季節・撮った時間・撮影場所・撮った状況や
これより訪れる状況を伝える道標になり得るのだ


関連記事
スポンサーサイト



コメント






管理者にだけ表示を許可