2023-09-26 (Tue)✎
『日本百景』 晩夏 第564回 天塩岳 〔北海道〕
目指すは朝日に輝くあの山・・
天塩岳だ
天塩岳 てしおだけ (天塩岳道立自然公園)
北海道士別市と紋別郡滝上町にまたがる標高1,558mの峰で、天塩川の水源となっている。
利尻島の利尻山を除くと、道北では最高峰である。 天塩岳を中心に前天塩岳や西天塩岳が1つの山塊をつくっているが、山容はおおむねたおやかである。 頂上からは、北大雪や東大雪の山々の他、条件がよければ遠く北に利尻岳を望む事ができる。
山火事で藁となったハイマツが
斑模様を示している
また、『お花畑』の規模は小さい。 これは、前天塩岳にかけての頂上部全体で大規模な山火事が発生して、そのダメージから抜けきれないからであろう。 頂上には山火事で燃えたハイマツの藁が斑模様を模している。
天塩岳と前天塩岳が望める
新道コースは歩き易くお勧めルートだ
前天塩岳から望む天塩川の源流谷
谷から上がる筋が旧道ルートだ
登山ルートは新道・旧道・前天塩ルートと3つあり、新道と前天塩ルートで山域を一周できる。
旧道ルートは天塩川の源流に沿うルートで、道は険しく落石や浮石が多い。 だが、初夏はの頃は源流の沢が雪渓となっているので、比較的上りやすくなるという。 また、登山口には水道と自炊施設の備わった天塩岳ヒュッテと新道ルート中腹に避難小屋があるなど、登山設備は充実している。
天塩岳周回ルート・行程詳細図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
旭川市街より車(1:40)→天塩岳ヒュッテ(0:30)→ガマ沢・新道分岐(1:30)→天塩円山
(1:00)→天塩岳(1:00)→前天塩岳(1:30)→ガマ沢・新道分岐
(0:30)→天塩岳ヒュッテより車(1:40)→旭川市街
知床・日高と並ぶ未開山域・北見の
盟主たる峰がこの天塩岳だ
北海道北部の未開山域『北見』の盟主・天塩岳 1558m。 この天塩岳の山域は、北海道の山を知る者に『北海道でも五指に入る名峰』といわしめる程に懐の深い山域である。 それは、北の大河・天塩川の最初の一滴となる水の営みと、その水が育む豊かな自然が山の民の心を魅きつけるからであろう。
そして、この山の山頂より望む大雪山も、また格別である。
未開の山域に立つ峰だからこそ
深い山なみの情景が望める
それでは、密かな山の魅力がいっぱいの天塩岳山域を一周する素晴らしい山旅を御紹介しよう。
この山域を一周するコースは所要6時間半と十分日帰り可能であるが、せっかく魅力あふれる北の雄峰に登るのである。 ここは、是非とも前夜に天塩岳の登山口までアプローチをして、山が最も素晴らしい景色を魅せてくれる早朝から登り始めよう。
道内では五指に入る設備を有する
無料小屋・天塩岳ヒュッテ
なお、天塩岳の登山口には、《天塩岳ヒュッテ》というこれまた素晴らしい山小屋が無料解放されているので、これを利用しない手はないだろう。
天塩岳の案内板
:
山荘などの整備も良いが
アプローチが良くない為に
あまり登山者がいないようだ
北海道の朝は緯度が高いだけに早い。 朝4時過ぎには、もう空が白くなっている。 《天塩岳ヒュッテ》の裏手に、登山道案内の大きな立て看板が立つ登山口がある。 これよりしばらくは、《天塩川》の源流に沿って平坦な道をゆく。 やがて、《天塩川》の源流沢が落差を見せ始めると、《新道・旧道分岐》に出る。 このまま直進すると、もう一度《旧道》との分岐を経て前天塩岳への直登ルートへと続いていく。 前天塩岳ルートは樹林帯のイッキ登りで、辛い登りの上に視界は前天塩岳の頂上直下まで利かない。
前天塩岳より新道ルートを望む
一方、《新道》ルートは右に折れて、天塩岳の支稜の山肌を斜めに登っていく。 こちらを行くと、1時間足らずの登りで稜線上に出るとその後は展望が利くので、逆周りではあるがこちらをお薦めしたい。
だが、先に前天塩岳を行く《正回り》も、前天塩岳で山火事跡のハイマツワラと朝日の情景が望めるので、捨て難いものではあるが・・。 ここは、各自の好みを優先して、見逃した方は次回のチャレンジにとっておけばいいだろう。
逆光にギラリと輝く天塩岳
《新道》ルートを示す道標の通り、天塩岳支稜の山肌を斜めに登っていくと徐々に沢音が遠ざかって、代わりに逆光を背に受けて黒く輝く天塩岳が姿を魅せてくれるだろう。 ひと汗をかく程に登りつめると、天塩岳の主稜線上の端に出る。
山上庭園は
ナキウサギの窩となっている
ここで林道へ下る《新道》の正規ルートを右に分けて、穏やかな傾斜の続く天塩岳稜線を歩いていく。
稜線上はお花畑あり、山上庭園あり・・と、展望と共に楽しませてくれる。
山上庭園では、ナキウサギが甲高い鳴き声を響かせている事だろう。 人影の少ない山域だけに、無警戒に飛び出るナキウサギがその愛らしい姿を魅せてくれるかもしれない。
その名のように丸い天塩丸山
:
もう盆を過ぎた晩夏で
お花畑となる草原の道には
ほとんど花がなかった
ナキウサギの窩である庭園地帯から、丘のような穏やかな膨らみを登りつめると、ハイマツとお花畑に囲まれた天塩円山 1433m の頂上に出る。
『草原の小さな家』のような
避難小屋が建っているのが望める
周囲は、眩いばかりのライトグリーンの草原が広がっていて心地良い。 天塩円山からは視界いっぱいに広がる草原を伝って、前方にそびえる天塩岳への山上プロムナードが続く。
三角屋根の避難小屋と
同じく三角屋根のトイレ
:
中は結構広く床が敷いてあって
綺麗な避難小屋である
※ ウィキペディア画像を拝借
途中の稜線の窪みには、これまた立派な《天塩岳避難小屋》が建っている。 1周6時間余りで周れるこの登山コースでは利用価値は薄いが、立派な設備が綺麗なままであるのは心強い。
端正な三角錐を魅せる天塩岳へ
避難小屋を過ぎると、いよいよ盟主・天塩岳へと取り付く。 足場は草原からハイマツ交じりの砂礫の登りへと変わり、ガレが転がる中をジグザグにつめていくと天塩岳の頂上だ。
北見山域の盟主・天塩岳の頂上
:
対峙する峰は前天塩岳
その頂から大雪山方向を望むと
晩夏の夏を象徴する入道雲が
次々と湧き出していた
天塩岳の頂上からは、雲海より突き出す大雪の山なみ、ライトグリーンの草原を広げる天塩山域、山火事跡が生々しい前天塩岳、《天塩川》源流を刻む深い沢筋など、素晴らしい展望が広がる。 また、渚滑岳であろうか、尖った峰を2つ突き立てる特異な山容の峰にも目を奪われる。
晩夏の天塩岳から
正面に対峙する前天塩岳
剥げた頂稜部は
大規模な山火事の爪痕だ
大雪山方向は湧き立つ雲が
過ぎゆく夏を表していた
渚滑岳だろうか?
特異な2本角の容姿の山の背後に
氷のトンネルで有名な
ウエンシリ岳が望める
今日歩いてきた新道ルートの
山上庭園を振り返る
残念ながら利尻は姿を魅せず
山上での眺めを十二分に味わったなら、眼前に対峙する前天塩岳へ進路を取ろう。 山頂直下の小さなお花畑を伝うと、左へ折れてハイマツの生い茂る中を前天塩岳との鞍部へと下っていく。
ハイマツ藁の中をつめると前天塩岳だ
これが結構な急下降で、前天塩岳への登り返しを含めて所要は約1時間という所であろうか。
前天塩岳を巻く短絡道を分けて、山火事跡のハイマツの白骸が覆う中を縫うようにつめていくと前天塩岳 1540m 頂上だ。
前天塩岳の頂上
山火事跡のハイマツ藁越しに
盟主・天塩岳を望む
天塩川源流谷と
北大雪の山なみを望む
前天塩岳の頂上からは、山火事で焼けて白骸化したハイマツワラの斜面を前景に飾って、天塩岳本峰が神秘的な眺めを魅せてくれる。 また、天塩岳の背後には、チョコチョコと突き出した大雪山も望めるだろう。
高山植物の女王・コマクサの傍らに
白の女王が降臨していた
それにも増してこの前天塩岳の魅力を引き立てているのは、高山植物の『白の女王』が咲いている事であろう。 世にも珍しい白いコマクサである。 赤いコマクサと共に、山火事跡の砂礫サークルに清楚な姿を魅せてくれる。 山火事が土壌をどう変化させたのか、真に自然の復元力の神秘である。 しばし、この神秘の花園で戯れよう。
夏の残りを懸命に生きる姿
ウメバチソウに
小さな羽虫が蜜を求めて
夏も終わりが近づき
冬支度の蜜集めに精を出す働き蜂
笹藁の養分さえも吸っているのか?
神秘的な羽色の高山蝶
山火事跡の砂礫帯が途切れると、樹林帯に突入して約700mの急下降となる。 始めにも述べたが、正周回のルートを取ると、この下りがイッキ登りとなるのである。 約1時間半下り続けると、《天塩川》の源流沢を伝って直接天塩岳へ突き上げる《旧道》ルートを併せて(《旧道》ルートは沢沿いの踏跡程度との事で、一般向けではない)、《天塩川》の源流沢の右岸を伝うようになる。
ヤマの後は温泉へ
下川方向には五味温泉がある
※『しもかわ観光協会』より
後は2~3度沢を渡り、《新道》分岐で登りに使ったコースと合流して《天塩岳ヒュッテ》へと歩いていくのみだ。 ヒュッテを早朝出発すると、正午前後には戻ってくる事ができるだろう。 なお、山旅の後の温泉であるが、下川方面ならば《五味温泉》、上川方面なら《共和温泉》とクアハウスがあるので心強い。
例の『働きたくないでござる』の
オッサンといい怠けたがってる奴ほど
最もキツく危険なフリーランスを
桃源郷のように捉えている
会社勤めでも嫌な事は涌くが如くに
出てくるだろうが少しのガマンで
会社に雇われたままの方が
何十倍と生活が楽になる
正直言ってこんな事も解からないようでは
即効失敗して首に縄を持っていくか
国の税金にタカるナマポになるかは必然で
税を払う国民全ての厄介者となるのだ
コチラの希望としてはナマポとなって
税金をタカられる位なら
自身の愚かさを嘆きながら
『首に縄』をして欲しいけどね
フリーランスで生業っている奴を分析すると
フリーライターやデザイナー
民芸品工作・ゲーム開発・写真家など
フリーランスで生業うには
自身で商品を生み出す力がいるのである
それこそ実力が全ての世界だ
一方会社組織としてでもできる事は
まず失敗してポシャる
それはITのエンジニアやプログラマーなどの
コンピューター関連である
なぜなら依頼する顧客はフリーランスに
直接仕事を依頼する事は極まれで
ITのメンテ会社に依頼するのである
それは依頼した仕事にしくじった時の
責任を取ってもらう為である
そしてITのエンジニアが人手不足だから
ITのメンテ会社はフリーランスの
エージェント会社に丸投げする
丸投げされたエージェント会社も
存在自体が中抜きの丸投げ会社である
こうしてフリーランスはエージェントから
仕事をもらう事となるが
2度の『丸投げ』でほとんど搾取され
奴隷如くのはした金しか周ってこないのだ
例を挙げると10万円でコンピューター
メンテの依頼があったとしよう
相場は知らないがだいたいこんなものだろう
それに100万超ならフリーランスに
依頼したりはしないよ
話を戻して10万の依頼料の内の4万を抜いて
エージェント会社に『丸投げ』し
エージェント会社も4万抜いて
残り2万でフリーランスに仕事を分け与える
額が少ないと歯向かうと
二度と依頼はこないだろうね
こうなると一般的に生活ができる限界の
月20万円を稼ぐには経費を含めて
月に15件以上の依頼を受けねばならない
もうそれは業績不振で『首に縄』以前に
精神が蝕まれて『首に縄』一直線だ
それに加えてエージェントに対しての営業
経理・申告納税(インボイスも加わったし)
で一人では到底精神が持たないだろうよ
でも会社勤めなら担当として数社を任されるだけだし
休暇も取れるし固定給や賞与もある
もちろん営業も経理もする必要はない
要するに分析ができない奴は破綻確定なのだから
大人しく会社勤めを全うしろよと言いたいね
- 関連記事
スポンサーサイト