2023-09-20 (Wed)✎
『路線の思い出』 第538回 富山地方鉄道・宇奈月温泉駅 〔富山県〕
「そういえば階段を上がった
2階に駅があったっけなぁ」と
黒部トロッコの悪評に紛れて印象が
薄くなった富山地鉄の宇奈月温泉駅
※ ウィキペディア画像を拝借
《路線データ》
富山地方鉄道・本線
営業区間と営業キロ
電鉄富山~宇奈月 53.3km
’23年・宇奈月温泉駅発着本数
平日 急行 上り電鉄富山行きが朝に1本のみ運行
普通 下り毎時1本、ラッシュ時2本・上り毎時1~2本
土・休日 特急【アルペン】上り立山行き1本のみ運行(4月中旬~11月30日の土・休日のみ運行)
特急【くろべ】 電鉄黒部~宇奈月温泉の運行で、北陸新幹線接続の為に設定された列車
下り3本・上り2本(土・休日のみ運行)
特急【うなづき】上り電鉄富山行き1本のみ運行(土・休日のみ運行)
普通 下り毎時1本、ラッシュ時2本・上り毎時1~2本
この富山地鉄の電車の容姿は
京阪特急・テレビカーの
劣化版って感じがするよ
※ ウィキペディア画像を拝借
宇奈月温泉駅(うなづきおんせんえき)は、富山県黒部市宇奈月温泉にある富山地方鉄道本線の駅で、本線の終着駅である。 島式ホーム1面2線を有する駅で橋上駅舎となっており、終日駅員が配置されている。 ホーム西側が1番のりば、東側が2番のりばとなっている。 また、2番のりばには、引き上げ線が設けられている。
平凡な造りの改札口ですね
いや・・ラッチがある有人改札は
今では貴重かも・・ね
※ ウィキペディア画像を拝借
1階がホームとトイレと観光案内所で、2階が改札口と売店となっている。 2018年にバリアフリーへの対応として、改札内とホームと2階のコンコースと駅出入口の合計2基のエレベーターが設置された。
また、2016年4月に、ホームの一番端(黒部峡谷鉄道寄り)に水戸岡鋭治がデザインした足湯『宇奈月温泉・駅の足湯 くろなぎ』が開設されている。 2019年度の1日平均乗降人員は828人で、立山駅(1日平均乗降人員560人)と並び観光客の利用が多い駅となっている。
温泉街らしく駅前には
温泉の湯を通した噴水がある
※ ウィキペディア画像を拝借
駅周辺は宇奈月温泉の温泉街であり、駅前広場には温泉の湯を使った噴水がある。 その他にも、駅前の歩道の舗装は日本地図を模したカラー舗装となっている。 当駅から約250メートル南側に、黒部峡谷鉄道の宇奈月駅がある。 混同を避ける為に、富山地鉄の駅舎入口には『この駅はトロッコ電車の乗り場ではありません』と記された看板が設置されている。
今回は黒部渓谷鉄道の宇奈月駅とどちらを取り上げようか迷ったが、最近記事の執筆が下山同様に『極遅筆』になっている(でも登山の『下り三倍満』程ではないよ)事もあって、安易に記述ができそうな富山地鉄の宇奈月温泉駅にしますた。
多客時はこんなバスケット車に
ザックを放り投げるなど
雑な扱いをする関電・トロッコ
:
もちろん到着時の
荷物回収はセルフサービスだ
※『鉄道模型・鉄道情報』より
でも、当初はどちらも『宇奈月温泉』駅を名乗っているだろうから、2路線まとめて書こうって思っていたのである。 それは『思い出』というか出来事は、圧倒的に黒部渓谷鉄道の宇奈月駅が多く、それも『さすが関電』という位の高飛車商売をしていて、登山ザックをトロッコの荷物用バスケット車に放り投げられるなどの悪しき思い出が満載だからである。 その事などのエピソードは、いずれの機会に取り上げるとして、今回は乗り換えだけであまり印象にない富山地鉄の事を思い出しながら書くとしようか。
囲いのあるなしで料金に差をつける
サービス最悪の黒部渓谷鉄道
※ 黒部渓谷鉄道のウェブサイトより
もちろん基本運賃車は
吹きっ晒しのトロッコ車である
ヤマから下りて汗をかいた身体で
このトロッコに乗ってトンネルに入ると
凍え死ぬ程の寒さで
身体がガタガタと縦て振えするよ
↑
コレ・・マジです
宇奈月温泉は温泉湯治の為に訪れる場所でもないので、この駅で下車する事は今の所は有り得ないのである。 そして、この駅に立ち寄るのは必ずと言っていいほどに、料金で露骨に差をつけるなどサービス・印象共に悪い関電のトロッコ鉄道を下車しての乗り継ぎの時で、即ち『欅平からトロッコ電車に乗ってきた』→『欅平まで黒部渓谷を歩いてきた』って行程となるのである。
看板の表示の如く
阿曽原から欅平駅の間だけでも
11.6kmもあるしィ
また、黒部渓谷の『日電歩道』の性質上では、宇奈月温泉から黒部渓谷を黒部ダムまで上がったり、仙人池に上がったりするのは日程・歩行時間共に著しく不利で、一部の奇特な奴や猛者を除いて逆縦走する奴はほとんどいないのである。 但し、『黒部渓谷を歩く登山者ならば・・』って事はあるけれど。
それは、黒部渓谷鉄道に乗りに来た『鉄』などは、この駅で下車しないと黒部渓谷鉄道に乗り継げないからである。
駅の周囲も老舗っぽい
高そうな旅館が目につく
:
この雰囲気はヤマから下りて
ズタボロになった身では入りにくい
※『とやま観光ナビ』より
このような訳で、富山地鉄の宇奈月温泉駅は、ワテのような登山者連中にとっては乗車専用駅となる訳である。 また、駅の周囲は温泉街だけど、駅には高そうなホテルや旅館の広告ばかりで共同浴場を示す案内が無く、縦走を終えてズタボロの泥と汗まみれとなった身では、おいそれと高そうなホテルや旅館の敷居は跨ぎ辛いのである。
どこぞの郵便局のオフィスビルのようで
とても共同浴場の建屋とは思えない
宇奈月温泉の共同浴場・総湯
※ 黒部市のウェブサイトより
今ネットで調べたら、徒歩1分の所に『宇奈月温泉・総湯』っていう共同浴場があるとの事だが、建物自体が郵便局のオフィスビルみたいで、到底共同浴場とは思えない建物だったよ。 だから、ワテを含めた通りすがりの『一見さん』には共同浴場とは判らないだろうね・・、たぶん。
接続時間10分は荷物ナシなら
ちょうどいい感じ
最後尾の荷物バスケットまで
荷を回収せねばならないなら
かなりパツンバツン・・
それに、黒部渓谷鉄道と地鉄の接続時間が大概10分程度と思ったり良くて、登山荷物をトロッコ最後尾(当時は大型荷物はトロッコ最後尾の荷物バスケットに放り投げられていた)まで取りに行かねばならず、コレがあると10分接続も速足が必要となる訳である。
乗り継ぎの慌ただしさや
郵便局のオフィスビルっぽい共同浴場など
温泉の敷居が跨ぎ辛く
未だ温泉デビュー前の宇奈月温泉
※『じゃらん』より
また、この10分接続を逃すと1時間待ちぼうけを食らうので、『宇奈月温泉で風呂に入る』なんて気が回らないのである。 でも、敢えて1本見送るような余裕があれば、宇奈月温泉の『温泉デビュー』は成ったかもね。
「ホームの端に足湯なんてあったっけ?」
あったとしても黒部トロッコからの
乗り継ぎで追われて立ち寄るヒマなどないしィ
※ ウィキペディア画像を拝借
そして、富山地鉄の宇奈月温泉駅での思い出だが、前述のように乗り継ぎで余裕がない事から、「ホームの端に足湯なんてあったっけ?」なのである。 まぁ、足湯があっても、乗り継ぎで気を取られているのでアッサリ無視だろうけど。
当時は西武の旧レッドアローが
【アルペン特急】として運行していたよ
:
この車両はブサイクだけど
ゴツイ顔で愛嬌あるよね
※ ウィキペディア画像を拝借
あぁ・・、そういえば、この駅から秩父の旧レッドアローの【アルペン特急】に乗った事あったっけなぁ。 ハッキリとは憶えていないが、特急料金は100円だったような。 富山地鉄って特急料金は安いけど、運賃は都会の私鉄のほぼ倍の運賃だからね。 今調べたら、宇奈月温泉~電鉄富山で1880円だって。
ヤマから下りて宇奈月温泉駅に着くと
伊賀電で見たようなロンシーの
東急のお古が発車待ちをしていたよ
※ ウィキペディア画像を拝借
最近では(最近って言っても、4年前だけど)、富山地鉄にも東急のお古が入っていた事に驚いた・・ていうか、かなりガッカリしたっけなぁ。 大井川鉄道の本線も南海や近鉄の特急車のお古を駆逐して東急のロンシー(ロングシートの事)が入っていたし、聞く所によると養老鉄道でも平凡極まる東急車が入ってきて、近鉄のお古を駆逐してるって話だしィ。
ヤマから下りてきて疲れた身では
ロンシーの電車には乗りたくないよね
※『鉄道車両図鑑』より
「ヤマから下山して疲れてクロスシートで寝たいのに、ロンシーなら寝辛いじゃねぇの!」って心の中で叫んだよ。 富山地鉄は普通列車ばかりで、終点の電鉄富山まで1時間40分とお世辞にも早いとは言えず、普通列車のロンシーでチョコチョコ停まる(電鉄富山まで40駅もある)のにロンシーは疲れた身体にとっては結構な苦痛なのである。 近鉄も100km超のロングランである伊勢急行をロンシーにしたから、少し退いたしィ。
せっかく西武から特急用車両を
譲り受けたのに特急の運行を
廃止するチグハグさ・・よ
※ ウィキペディア画像を拝借
ネットで富山地鉄のネタを拾っていくと、『富山地鉄は去年('22年)のダイヤ改正で、特急を全廃する』との記事があった。 何でも『車掌を乗務させる必要がある特急は、最大でも210円の特急料金ではコストに合わない』のだって・・。 でも、特急の定期運行を廃止するのに、西武から『新レッドアロー』を譲り受けるチグハグさも露呈しているよ。 『駅探』で富山地鉄の時刻表を検索すると、土・休日は運転するとの事らしいけど。
ヘタレた上にコレで
凍え死にかけて
ヘロヘロになった身に
このロンシーでトドメを刺されますた
この時はもうヘタレて『下り三倍満』を鬼発動させたからとにかく疲れていて、普通列車の1時間半が耐えられず、新黒部で禁断の果実『シンカンセン』に乗り換えちまったしィ。 そして、眠りたいが為だけに金沢で1本後の【サンダバード】の指定席を予約したしィ。 あぁ、思いっきり時間と金の浪費だわな・・。
4年前の山行で撮った
裏剱の仙人池・水鏡
:
写真はそれなりのが撮れたりする
だって、登りはほぼコースタイム通りだったけど、剣御前から真砂沢の下りでコースタイム3時間の所を6時間半かかったし、仙人池から阿蘇原温泉を経て扇沢への下りは、最盛期は6時半に出ても14時台のトロッコ列車に乗れたのに、今回は阿曽原でテント泊を含めた2日がかりで、2日で都合17時間かかったしィ。 この山行も『奇跡の体力』の喪失を嘆いて、帰った大阪の寝床で枕を涙で濡らすワテであった。
今年は盆に五竜~鹿島槍の縦走を
こなした時までは体調が良かった
『残念』の影響がやっと
消えたかなって喜べた位だ
5月連休の四国・九州・萩では
轟九十九滝と四国・三嶺のリベンジ
(三嶺では下りでも『跳ね満』(12000点→1.2倍))
程度しかかからなかったし
久しぶりの室戸岬の夕日も魅れたしィ
6月の白山も天気に恵まれて
いいテント山行ができたけど
確実に白山の花の勢いは落ちてるね
そしてリベンジのメインである
7月のジャンダルム制覇のリベンジもなった
この時は岳沢への下りで地図上下り2時間を
『下り役満=32000点→3.2倍』となったけど
(この下りは止めといた方がいいっていうか
奥穂・西穂自体止めといた方がいい)
この日は空身とはいえ14時間歩けて
『残念』の禁断症状である大バテも発動しなかったよ
でも14時間もかかっちゃったから
岳沢の小屋前展望所で
『ナシナシビバーク』となっちゃったけど
そして五竜~鹿島槍の縦走では
5~6年前から台風や禁断症状の発動などで
阻まれていた『30年ぶりの再訪』という
リベンジもテント山行で果たせたしィ
一方副業は安定収入はあるが
出回る物件の数が少なく
なかなか次の収益物件が買えないなど
ちょっと停滞気味である
だが盆が明けていきなり体調最悪となったよ
たぶん盆前の方が暑かったハズなのに
盆明け直後の昼勤で禁断症状が
発動してフラフラとなり
続く盆明け最初の土曜の休みに38℃の熱
(幸い2時間寝たら36.8℃まで下がって
翌日は平熱となった)が出てグロッキーとなり
その後遺症から以降3週間体調不良が続いている
たぶん熱中症にかかったのかもしれない
ヘタレてもゴキブリなみの身体抵抗力の神話が
音を立てて崩れていっているよ
全身『イタイイタイ病』(コレは前から)だし
クソ会社での仕事は益々ヤル気を無くしたよ
このようにちょっちヤバいワテです
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