風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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『路線の思い出』  第537回  国鉄白糠線・縫別駅跡地

『路線の思い出』  第537回  国鉄白糠線・縫別駅跡地 〔北海道〕

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在りし日の縫別駅
ダッグアウト式の待合所があるのみの
棒線駅だった
当時は原野だった裏手に
道東自動車道の白糠インターチェンジ
が建設されている

《路線データ》
      営業区間と営業キロ         輸送密度(’79) / 営業係数(’83)      
     白糠~北進 33.1km              123  /  3077          

        廃止年月日        転換処置        廃止時運行本数
        ’83/10/23       白糠町営バス         3往復

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縫別駅の駅名標
後ろの土手辺りが道東道の
インターチェンジ及び
除雪ステーションとなっている

縫別駅(ぬいべつえき)は、かつて北海道白糠郡白糠町茶路基線にあった国鉄・白糠線の駅である。 1983年10月23日に、白糠線が特定地方交通線の指定を受けた路線のトップを切って廃止された事に伴って、当駅も廃駅となっている。

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1面1線の棒線駅構造で
ホーム脇にダックアウト型の
囲いだけの待合所があった
典型的な停留所構造の縫別駅

廃止時点で単式ホーム1面1線を有する駅で、ホームは線路の東側(北進方面に向かって右手側)に存在した。 開業時からの無人駅で駅舎はないが、ホーム南側の出入口附近に囲いだけの待合所を有した。

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茶路川に架かる
まだコンクリートの白色が鮮明な
白糠線の橋梁遺構
茶路川に沿って縫うように
鉄道と道路が敷設された事から
『縫う別(ペツ=川)』だと思ってたけど
『ニウンペッ(木・ある・川)でも当てはまるね

駅名はアイヌ語に由来する所在地名からだが、『ニウンペッ(木・ある・川)』に由来する説と『ヌイエペッ(豊漁・川)』に由来する説がある。 1981年度の1日乗降客数は15人との事である。

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この橋梁でも白糠線列車を
撮りたかったなぁ

駅跡は牧草地の一部になっている。 また、駅跡の近くに『縫別川橋梁』・『第五茶路川橋梁』・『第六茶路川橋梁』などが残存している。

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白糠インターチェンジは
道東道の無料区間に設けられた為
料金所ゲートはなく除雪車が
転回する除雪ステーションと
トイレのみの施設となっている
※ ウィキペディア画像を拝借

2015年3月29日に駅跡の北側に道東自動車道の白糠インターチェンジが開通し、国道392号線と接続している。



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日本一の赤字線となり
廃止対象線のトップを切って
廃止となった旧国鉄白糠線
※ 白糠バスターミナル内の
白糠線記念館に展示されている

1983年度の営業係数が3077と『日本一の赤字線』にも名を連ね、特定地方交通線のトップを切って路線廃止となった白糠線・・。 幸運にもこの白糠線で足跡を残せたワテは、当然の如く『白糠線在りし頃』の思い入れしかなく、この縫別はまだ高校成り立ての小僧であったワテにとって大きな思い出のある駅でもあった。

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『canon AE-1+P』の欠陥部位
『絞り込みレバー』をいじくって
露出がメチャクチャとなって
ドアンダーとなったのをサルベージしますた

そして、生涯に残る『お宝写真』と、失敗したら後がない路線廃止10日前で撮り損ねの失敗もしている。 でも、撮り損ねの失敗も使っていた『canon AE-1+P』の機能上の瑕疵の発見となるなど今後につながっており、決して何も残さない『意味のないムダ』とはならなかったのである。

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お別れ白糠線の記念切符
なお購入した日付は体育の日で休日だよ
1日で北海道の白糠まで往来できるのかよ

そして、白糠線が廃止となって40年が過ぎ、高校1年だった小僧・・、白糠線とのお別れ(俗にいう『葬式鉄』)がしたいあまりに学校を1週間サボって北海道へ向かった(それも費用をケチる為に職員室に忍び込んで、学割用紙に学校長印をコソっと押して学割で行くなどロクデナシ道満開だったクソガキである)小僧も、気がつけばアラフィフも中間を越えちまう歳となってしまったよ。 まぁ、『ロクデナシ道』は順調に育まれてきたけど。 でも、タバコは吸わなかったよ。 今も吸えないけど。

白糠線・縫別川橋梁の今昔
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かつてそこには鉄道が通っていた

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現在も撤去されずに残っているが
もう二度と列車はやってこない
真面目な生徒という学生の本分を
かなぐり捨てても
お別れに行って良かったよ
行かなかったら一生涯の
悔いとして残るだろうから

その後も、何度も過去の記憶を追って白糠線の廃線跡めぐりに訪れたよ。 白糠線の遺構は建設から廃止まで20年から最短で11年と短く、廃止から40年経った今でも真新しい白いコンクリートが原野に佇んでいる。 そして、周囲はゆっくりと元あった原野に回帰しつつあったのである。

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雪と空とまだ白さの残る橋の残骸が
織りなす少し不思議な情景

原野への回帰の進む自然の力と、まだまだ新しさの残る白糠線の鉄筋コンクリート橋梁のコントラストは、何かを訴えかけるような意味深な写真が撮れたりするのである。

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白糠線在りし頃は
国道以外はダート道で
酪農が盛んな活気のある集落だった

そして、この縫別駅が思い出深い場所となった駅寝小僧に飯を食わしてくれたお婆さんのいた雑貨屋さんもなくなり・・っていうか、家屋全てが無くなってしまったようにも感じる。 だが、この何もない縫別駅跡周辺が、今は帯広郊外の幕別町から釧路市の直前までの間での交通の要衝となっているのである。

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無料区間の為に料金ゲートはなく
トイレ兼除雪車の転回場と
なっている白糠インターチェンジ
※『ユキサキナビ』より

それは、道東自動車道の白糠インターチェンジの開設である。 そもそもこの道東自動車道は、建設用地を安く手に入れるべく山奥の原野にムリヤリ敷設した『ムダの極致』ともいえる高速道路で、建設時の予定通りに通行料を取れば利用者が激減するような不便な所に建設されているのである。

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街より20kmも離れた山懐を
切り開いて高速道路が建設されたが
金を取ると利用者がいなくなるので
料金は取る事ができぬムダ
※『道東自動車道のインターチェンジ』より

だから、有料の舞鶴道などを軽く凌駕する程の高規格道路にも拘わらず、通行料を取る事ができずに『通行無料』なのである。 けれど、この道路の為に鉄道はますます窮地に至って、公共交通全体が瀕死の状況となっている。 白糠線の代替バスも遠の昔に定期運行を取りやめ、予約制運行のオンデマンドバスとなるなど、実質廃止となっている。 それでも、一家どころか一人一台車を持つこの辺りでは、公共交通機関がなくなっても影響は極微小なのである。

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無料の高速道路の上のみ『現代』で
廃された鉄道などは中途半端に
切り取られてそこから崩れ出すなど
自然回帰へと進んでいた

鉄道在りし時や代替バスの主要客であった車の運転できない高校生なども、親が車で送り迎えするやら、学校単位で送迎バスを出すやら下宿許可やらと個々で対応して、しかも進行する過疎化で居住者自体が町中へと流出して、無人原野に回帰しつつあるなど廃村化しているのである。 

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白糠線在りし頃も原野だったけど
自然が生き生きとしていて
今の様な廃墟ではなかったよ

以前ではタブーとされたバイクでの通学や、高校生の年で単身下宿させたり寮を設けたりするなど、ワテの高校生時代ではあり得なかった事が普通な事となっている。

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原野の中に建設された
道東自動車道の無料区間
それは金を取るには不十分な為の無料ではなく
金を取ると利用者がいなくなる為の無料だった
※『道東自動車道』より

先に挙げた巨費を投じて建設された有料道路となるべき高規格道路が通行無料となるのも、ワテが若かりし頃はあり得なかったのである。 無料道路となる所は、天理~亀山の名阪国道のような高規格道路としては粗悪・危険な道路で、道義的に料金が取れない所以外はなかったのである。

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道東自動車道の無料区間表示
※『ユーチューブ』より

でも、道東自動車道の無料区間は、『国や地方自治体の税金が使用されている為』との屁理屈をコネて無料化しているのである。 でも、その本音は、『金を取ると利用車両がほとんどいなくなって建設の無駄が露呈する事』を恐れて・・、つまりムダな税金投入を批判されたくない為である。

けれど、その為にますます過疎化が進行し、鉄道や路線バスといった公共交通機関が経営不振で消えていくのである。 今では、地域行政(地方交通団体)でさえも、公共交通の維持が難しくなってきているのである。

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浦幌インターチェンジに至っては
街まで40km以上と京都~大阪と同じ位に
離れているがその間ほとんど集落はなく
鹿や熊の出没する原野だ
※『インターチェンジ・定点観測』より

でも、こんな山奥に敷いた高規格道路は至って不便なのである。 それは、無料区間で一番『使える』インターチェンジが、縫別駅跡地傍に設けられた『白糠インターチェンジ』で、それでも海沿いにある白糠町の中心部から約20kmも離れているのである。 そして、隣の浦幌インターチェンジに至っては、街の中心部から40km以上離れていて所要で1時間近くかかるのである。 こんなの無料にしないと、使わないわ・・なぁ。

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分岐を含めた左側の下り車線が無料区間
右の上り車線はコレより帯広まで40km
足らずで1600円も取るボッタクリ道路だ
※ ウィキペディア画像を拝借

でも、高速道路自体はコスくて無料区間が本別までと、帯広に入ると有料道路となって40km足らずの距離で1600円程の割高料金を取る。 そしてそれを嫌って無料区間の終点である本別で降りると、池田や帯広などの主要な街へは30km以上離れて、しかも高速道路と並行した道がなく『L字型』の大周りを要するのである。

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鉄道は捨てる事ができたけど
高規格道路は捨てられないよ
そんな無駄遣いをするなら
高規格道路なんて要らないから減税してくれよ

正直言って高規格道路はもう要らないよ。 それよかムダな税金投入をヤメて減税してくれよと言いたいよ。 けれど、高規格道路建設は税金という利権が渦巻く魔境なんだよね。 だから、今の財務相が「発動終了時に大幅な価格変動が生じて、発動前の買い控えや終了前の駆け込みなどで、流通や販売の現場に与える影響が大きい」と屁理屈を捏ねてガソリンのトリガー条項の凍結解除をしないように、利権の阻害となる減税は一切しないのだろうね。

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トリガーを否定する内閣に献金を出す位だから
石油連盟の会長とやらは直接補助金が入る
補助金制度の維持を希望するとの事
要するにこの内閣と共に国民の敵って事ですな
※『ユーチューブ』より

でも、「高いから買い控えするのであって、安くなれば買い控えなどしないでしょ?」、「発動して値を下げないから買い控えするのでしょ?」って事で、「『子育て支援』を言う前に若い親が子育てができる環境を作るのが先でしょ?」って事である。

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政治屋の利権の為だけに開催した東京五輪で
感染爆発を引き起こし国民を万単位で殺害したり
外人(特に反日のチョン・シナ)の為に使われたり
チョンの背乗りの豪遊の為に税金を払っているのではないよ
そんなのに使うなら全額返せ!
※『ユーチューブ』より

それにはまず第一に空前レベルの『大減税』と、利権に関わる『高速道路』・『役所の建て替えなどムダなハコモノ建設』・『再生エネルギー』(原発の再稼働で電気料金を30%は下げる事が可能)・『外人支援』(日本人の払った税は日本人の為に使うべき)・『スポーツ団体支援』(東京五輪の開催で国民75000人を殺害したというのにまだ『強化』の金を欲しがる日本のダニ)・『皇室』(チョンの背乗りに税を投入するなどもっての外)・『宗教団体』などのムダな税の出費を徹底的に排除する事である。


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ネットのアフィリエイトサイトなどに煽られて
安易にフリーランスになりたがる
バカが後を絶たないようだけど
破滅願望でもあるの?と問いたいよ

少し考えたらあまりにもバカな
選択をしたのがすぐに解るのである
まず会社勤めのように
賞与もなければ昇給もなく
休日もないしもちろん有休なんて有りゃしない

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そして仕事が途切れると途端に収入が途切れるし
24時間働き続けて何らかの成果を
示し続けなければ先はないのである
要するに現状維持が許されないのである

また仕事は依頼客の都合が最優先で
トラブルがあると休みであろうが
真夜中であろうが対処せねばならないだろう
トラブルに陥りやすいIT関連なんかは
過労死一直線だろうね

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自由と高収入に憧れてフリーランスになったのに
奴隷以下の生活が待っているのである
そして経費や税金を差し引いた収入は
恐らくナマポの年200万に届くか届かないかだろう

そして経理・税務関係の煩雑さ
そんなのは何故に経理や税理士が
職業として成り立つのかを考えると
一発で答えが出るのである

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そして客先の高飛車な要求にも
歯向かう事ができず歯向かえば
干されて仕事が途切れて借金だけが嵩み
首に縄を掛けるオチとなるだけである

また体調が悪いからと仕事を休むなど
人間としての対処も否定されるのだ
なぜなら休めば収入が途切れ
客先も「体調が悪いから」と要望をこなせない
フリーランスに用はなく簡単に切るのである

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それは会社内での対人関係より
よっぽどシビアでもう奴隷そのもの
といっても差し障りはないであろう

そして税務や客を取り込む営業も
一人でこなさねばならない
人を雇うと給料など一人頭
4~500万の負債となるからだ

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営業をやって経理で費用を漏れなく帳簿つけして
領収書は全て日付管理の上で保管して集計の上で
申告書を書いて税率計算をして納税に行く
それを一人でやらなきゃならないのだから
確実に身体と精神が蝕まれる

手に入る収入が会社勤めの半分以下となり
休みは無く何一つ自由はない
それは会社勤めでは当たり前の
土日連休で休み取る事さえ困難なのだ
こんな破滅確実な事にワテは絶対手を出さない

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要するに常に成果を出し続けて休む事も許されず
仕事が途切れると借金が嵩んで
生存さえ怪しくなる・・それがフリーランスだ
起業をナメて失敗して負債を抱えると首に縄を掛けて
「こんなハズではなかった」と呟くハメとなるよ

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起業をナメてる「働きたくないでござる」のオッサン
なんかは開業1年後には良くてナマポ
下手すれば首に縄掛けてこの世にいないかもね
要するにフリーランス沼にハマってから
自由解放を求めるなら首に縄しかないからねぇ




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