2023-08-30 (Wed)✎
『ネームトレイン』 第44回 いぶり
単行の独りぼっちで雪の荒野をゆく
キハ22急行【いぶり】
※ 写真集・国鉄急行列車〔東日本編〕より
急行【いぶり】 ・・ 国鉄再建法の制定に伴い、1984年6月に第2次特定地方交通線として路線の廃止が承認され、1986年11月1日に全線廃止となった胆振線は、北海道伊達市(胆振振興局管内)の伊達紋別で室蘭本線から分岐し、虻田郡倶知安町(後志振興局管内)の倶知安で函館本線に接続していたのであるが、この両端が道都・札幌につながる利点を活かして、札幌発の札幌行きの循環急行【いぶり】が、函館本線先回りと室蘭本線先回りの1往復を運行していた。
急行【いぶり】の愛称サポ
※ Yahoo!オークションの写真より
列車の出自は、1962年10月1日に臨時の準急列車〔いぶり〕として土日祝日のみの運行で、キハ22形気動車が単行運転で運用に就いていた。 1966年3月5日の料金制度の改変では『運行距離が100kmを超える準急列車はすべて急行列車に格上げ』(準急列車は『運行距離100km以下の急行列車』の位置づけ)となり、これによって循環急行【いぶり】も急行列車に格上げとなった。
札幌発札幌行・・
これぞ循環急行の証
※ 『北海道中年(そろそろ初老?)鉄ちゃん戯れ事日記』より
循環急行という事で、先に運行が開始された函館本線先回りの『内回り』列車が下り、遅れる事1年後に運行を開始した室蘭本線先回りの『外回り』列車が上り列車となっている。
函館本線区間で併結となった
急行【らいでん】もキハ22やキハ40の
一般形気動車が運用に就く遜色急行であった
グリーン車も連結されていた
急行【ちとせ】
:
特急【ライラック】や【すずらん】に
置き換えられるまでは10往復以上運行する
室蘭本線のエース列車であった
※ 上下2枚とも
※ 写真集・国鉄急行列車〔東日本編〕より
また、この列車の函館本線区間は、運行開始当初は急行【ニセコ】に併結され、後に俱知安から小沢に逆戻りして岩内線に入る急行【らいでん】と併結する2層建て列車となっていた。 一方、室蘭本線区間は、急行【ちとせ】・【えりも】・【とうや】などと併結され、3~4層建て列車となっていた。
車内掲示の行先版が多層列車の証
※ 『北海道中年(そろそろ初老?)鉄ちゃん戯れ事日記』より
そして、函館本線と室蘭本線をつなぐ胆振線区間は、多層建ての長大編成から単行運転へと切り替えられていた。 こういった運転状況に対応する為に併結運転及び単行運転が可能のキハ22形気動車が運用に就いていた。
かつてはこの長いホームで
急行【ちとせ】と急行【いぶり】の
連結・切り離し作業が行われていた
※ ウィキペディア画像を拝借
また、最も札幌から離れた位置で分割される事から、先頭又は最後尾に併結されていた。
胆振線内では、京極駅で急行【いぶり】上下列車の列車交換が設定されていた。
内回りと外回りの急行【いぶり】は
京極駅で交換していた
※ まとめサイトの画像を拝借
《列車データ》
運行区間と運行距離:札幌~倶知安~胆振線~伊達紋別~札幌の循環急行 408.9km
※ 当初は臨時準急列車として函館本線先回り便のみ設定され、1年後室蘭本線先回り便も設定
された
※ 登場の経緯から、先に設定された函館本線先回り便が下り・1年後に設定された室蘭本線
先回り便が上り便となっていたが、上下の区別が着け辛い事から、普段は函館本線先回り
便を『内回り便』・室蘭本線先回り便を『外回り便』と区別していた
※ 1966年の種別料金改定により急行列車に格上げとなっている
運行本数:上記のように、函館本線先回り便と室蘭本線先回り便が各1本づつ、形の上では1往復
運行されていた
函館線側の分岐駅・倶知安
※ ウィキペディア画像を拝借
かつてはレールが剥がされた
母屋寄りの1番線が
胆振線の発着ホームだったが
※ ウィキペディア画像を拝借
赤字で破滅一直線となる事が確定的な
北海道シンカンセンの建設に巨費を投じ
在来線駅もシンカンセンの開業と同時に
廃止にすべく駅舎側の線路を封鎖して通路を渡し
列車の行き違いが片側のみとなった
※ ウィキペディア画像を拝借
運行期間:1962年10月 1日:臨時の準急列車として、函館本線(倶知安)先回りの『内回り便』
のみが設定される(単行で、土曜・日曜日のみの運行)
1963年10月 1日:『内回り便』が定期運行となり、室蘭本線先回りの『外回り便』
の運転も開始となる
※ この当時の当列車の運用方法は、札幌から日高本線の様似(2015年1月の災害による休止を
経て、2021年4月1日鵡川~様似が路線廃止となっている)の準急〔えりも〕、札幌から
室蘭の準急〔ちとせ〕と併結して札幌を出発し、札幌~苫小牧が層建て列車、苫小牧から
東室蘭が2層建て列車、そして〔いぶり〕単独で胆振線通過後に、倶知安~札幌が蘭越・岩内
から札幌の準急〔ニセコ〕と連結された2層建て(小沢~札幌は岩内発の列車を併結するので
3層建て)列車として運転されていた
お洒落な造りの伊達紋別駅
:
かつてはこの駅から
胆振線が分岐していた
※ ウィキペディア画像を拝借
1965年10月 1日:準急〔ちとせ〕・〔えりも〕に加え、札幌~伊達紋別で準急
〔とうや〕(札幌~洞爺)との連結を開始し、札幌~苫小牧は4層
建て、苫小牧~東室蘭は3層建て、東室蘭~伊達紋別は2層建て列車
となる
胆振線在りし頃は
伊達紋別駅の長万部側に切り欠けの
胆振線普通列車の発着ホームがあった
※ ウィキペディア画像を拝借
1966年 3月 5日:函館本線の【ニセコ】及び室蘭本線の【ちとせ】・【えりも】・
【とうや】と共に、【えりも】も急行列車に昇格
1967年10月 1日:札幌~函館の急行列車の愛称に【ニセコ】が採用された事から、
札幌~倶知安で連結する列車が急行【ニセコ】から急行【らいでん】
に変更されるが、運転区間はそれまで通り(札幌~蘭越・岩内の
急行【ニセコ】の運行区間の列車が、そのまま急行【らいでん】
に改称された為)
1972年 3月15日:急行【とうや】が急行【ちとせ】に併合となるが、運転区間はそれ
まで通り
1980年10月 1日:急行【いぶり】の運行廃止
急行【いぶり】があった頃の
胆振線時刻表
末期は御園にも停車していた
※ 『北海道中年(そろそろ初老?)鉄ちゃん戯れ事日記』より
停車駅:札幌・千歳・苫小牧・白老・登別・東室蘭・本輪西・伊達紋別・壮瞥・久保内・蟠渓・
北湯沢・新大滝・御園・喜茂別・京極・倶知安・小沢・余市・小樽・札幌
一帯はリゾートホテルが建ち並ぶ
リゾート温泉郷となったが
鉄道と駅施設は無人駅となって取り残されて
旧態依然の光景を晒していた
※ 『プラットホームの旅』より
※ 胆振線内では急行列車であると共に、運転本数の少ない胆振線の定期列車でもあった為、
小さな駅でも駅舎のある駅などは細々と停車していた
急行【いぶり】の行先表示サボ
:
今の電光掲示なら行先表示が
『倶知安』『伊達紋別』『札幌』と
コロコロ変わって判別不能になるだろうね
何かにつけても手書きが最も優れている一例である
※ 『北海道中年(そろそろ初老?)鉄ちゃん戯れ事日記』より
手書きの列車愛称版に
ブレスの手動扉のキハ22単行・・
『遜色急行』の呼び名を欲しい
ままにした急行だった
※ 『北海道中年(そろそろ初老?)鉄ちゃん戯れ事日記』より
使用車両:一般形気動車のキハ22形での運用で単行運転もあった事から、遜色急行の代名詞的列車
となっていた
乗車経験:乗りたかった急行列車の一つであった
だが、初めて北海道に訪れたのが、既に急行【いぶり】の運行が廃止となった1983年の
夏で、胆振線に最初に乗車したはその3年後の1986の春だった
胆振線の『○鉄』は
一次廃止線優先主義の弊害でズタボロとなって
最も小マシなのが
フォトショップで露出補正したコレのみ
撮りたかったなぁ・・コレ
:
この写真があったからこの写真集買っちゃったよ
買ったのは遠い昔・・35年も前の事だけど・・
写真集『北海道鉄道百景』より
撮影経験:胆振線での『撮り鉄』は、昭和新山バックの逆光で半黒潰れの失敗写真を撮ったのみ
羊蹄山バックに撮らなかったのは悔いとして残ると共に、ヤマを糧にしているワテをして
の『撮り鉄七不思議』の不可解な撮影行動だったりもする
あっもう一枚撮ってた
でも普通なら恥ずかしくて
掲載できない失敗写真だわ
政府・岸田政権の財務省重視・
国民の生活よりプライマリーバランス是正の為の
徴税重視及び支持者層のみへのバラ撒きの悪政で
物価が上がりガソリン代などは
リッター200円を超える勢いとなってきた
その状況にネットオタクなどが
金利を上げて円安を是正しろ!と
喚き始めたのである
金利を上げるなんてその場凌ぎで
しかなく経済を疲弊させる愚策を叫ぶのは
働いて稼ぐ事を経験した事が
ないであろう無職のニート野郎だろうね
犬猫は元より直腸付近のサナダムシより頭が悪いよ
金利を上げてもすぐにまた円安進行となり
元に戻るだけで支払金利だけが高止まりするのだ
それに政策金利を上げるって事は
政府が金融機関に回す金の貸付利息を増やすって事で
政府側に金を支払う増税そのものなのだ
そんな事は米英の金利上げ続けても
なおかつ物価高が収まらなかった
事を見れば一目瞭然なのである
その上に今の日本は増税一直線なのである
欧米の様な減税政策を取らずで結果破綻しかないのだ
もう物価を下げる手立ては空前レベルの
大規模の減税で企業の生産コストを下げて
企業・民間ともに可処分所得を
上げるしか手がないよ
金利を上げたりしたなら
経済活動にブレーキが掛かって給料も落ちて
失業も増えるなど余計に苦しむ事となり
最後は上がった金利を払えない層が
出てきての経済破綻だよ
そもそもガソリン税は消費税を含めると
4重の課税で法の精神に反する事で
トリガー条項を実行するのは元より
トリガーの対象となる揮発油税の
即座廃止が求められるのである
またこの状況を打開するなら
何度も言うようにチョンの背乗り天皇を
チョンと看破して追放して
それを口実にチョンを一斉排除するしかないのだ
そしてそれができないのなら
財務省官僚の一匹を何でもいいから
別件で逮捕して吊し上げて
『不当に税を搾取する日本国民の仇敵・悪魔』として
徹底的に追い込むのである
過激かもしれないがそれは
追いつめて自殺させる位のレベルで・・ある
そうでもしないと巨悪はノウノウと居座り
更なる増税案と搾取を企てるのである
マイナカードの事も徴税がしやすいように
民間個人の資産を把握する為である
『紐付け』にして健康保険証などで
マイナカードを頻繁に使用させると
情報を読み取る機会が爆発的に生じるのだから
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